ネタバレ解説

「メデューサ」は、コロンビア発のNetflixシリーズで、コロンビア北部の大財閥メドゥーサのCEOを巡る一族の争いを描くスリラードラマ。主演は、フアナ・アコスタとマノロ・カルドナが務め、セバスティアン・マルティネスやディエゴ・トゥルヒージョといったコロンビアで有名な俳優が名を連ねます。
億万長者で影響力を持つ家族の物語で、 SNSでは一部のユーザーからコロンビアのバランキージャに実在する有力なチャー一族の物語なのではとの憶測が呼んでいます。しかし実際には、「メドゥーサ」がチャー一族や実際の事件と関連しているわけではありません。
こうした憶測がSNS上で加速したのには、突如として行われたキャストや弁護士による SNSでのキャンペーンが関係しています。
作中でバルバラを支える男性を演じるセバスティアン・マルティネスは、自身のSNSにて「Netflixが”メドゥーサ”の予告編を削除した理由を知っている人はいますか?」という投稿をし、ファンの関心を煽りました。
また、物議を醸すスタイルで知られる弁護士Abelardo de la Espriellaが、Netflixシリーズ「メドゥーサ」がバランキージャの著名な一族の評判を傷つけていると非難するビデオをSNSに公開したのも、大きな誤解を招いた原因です。
Abelardo de la Espriellaは特定の名前を言及こそしなかったものの、この発言は特定の一族の擁護と解釈されました。しかも、そのビデオの中で放送を停止するために法的措置を取ることを約束したと主張したこともあり、彼の話を信じる人が出てきてしまいました。
そもそもAbelardo de la Espriellaは「メドゥーサ」と著名な一族を直接結びつける具体的な証拠を提示しておらず、作中に登場するイダルゴは製薬及び化学産業に関連していますが、実際にコロンビア北部にこの種のビジネスを持つ著名な家族はいません。
こうした騒動にNetflixはコメントしていませんが、プロデューサーはこの物語が実際の出来事に基づいているとは言っていないため、これらは「メドゥーサ」のプロモーションキャンペーンの一環だとみられています。
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