ドラマ『ミラー・ツインズ』3話。
20年前に勇吾を誘拐した犯人のひとり田島を殺害した容疑で、圭吾に逮捕状が出てしまう。
勇吾と里美に罠に掛けられ刑事から一転、逃亡犯となってしまった圭吾。
一方で、圭吾から連絡を受けた里美は、彼がまだ逮捕されていないことを知る。
ドラマ『ミラー・ツインズ』
3話あらすじ
殺害された田島の血痕がついたハンカチが証拠となり、圭吾に逮捕状が出されました。皆川は、その旨を圭吾に報告。圭吾は逃亡者になってしまいます。
その頃、田島の遺留品から見つかった地図を科捜研で解明していた久能詩織(武田梨奈)は、1998という筆痕から、20年前の誘拐事件との関連をを疑います。
地図を基に、印があった場所を捜索すると成人男性の死体が発見されました。
死体は白骨化しており、20年前から行方不明になっていた吉崎という男であることがわかります。
田島が勇吾の情報提供をしようとしていたこと、そして田島の持っていた地図を辿って死体が発見されたことから、捜査一課は田島と吉崎のことを調べ始めたのです。
皆川と久能はまず、吉崎の別れた妻のところに事情を聞きにいきます。
吉崎と妻は20年前に離婚しており、夫婦仲をよくするためにエリという養女を設けたものの、その頃から吉崎が変わってしまったということでした。
吉崎の妻は、夫の暴力に耐えかねてエリを置いて自分だけ家を出て行ってしまったとのことで、エリが生きていれば圭吾と同じ年だと話たのです。
そして後日、捜査一課に再びタレコミが入ります。「葛城圭吾の居場所を知ってる。午後3時、緑坂南公園に葛城圭吾が来る」
捜査一課は、前回のタレコミからハンカチが見つかったことから、今回も信用する価値があると判断。
赤城らが張り込んだのです。
一方で、里美は「お弁当を渡したいから3時に緑坂南公園で会いましょう」と、圭吾に連絡。
勇吾、里美が圭吾に惹かれているのではないかと思い、そうでないことを証明させるため、あえて彼女に連絡させたのです。
ドラマ『ミラー・ツインズ』3話の考察と感想
圭吾は里美の裏切りに気づいてる?
証拠品として実家から押収された圭吾のハンカチは、元々は圭吾のマンションにあったものでした。
それが、田島の血が付着しさらに実家から発見されたことは圭吾にとっても不思議なこと。
なぜマンションにあったはずのハンカチが実家から押収されたのかと……。
そこで、圭吾の中で、自分の部屋に入れる人物が浮かび上がります。
圭吾の父は死亡しており、母は余命半年という病で入院しており、ひとりで出歩くことなど不可能です。
圭吾のマンションに入れる人物と言えば、たったひとり。圭吾の恋人の里美しかいません。
圭吾は、「まさか里美が」という思いはあるものの、携帯電話のバッテリーが無くなったから買って持って来てくれないかと電話しました。
ただ、その前に着替えや食料、プリペイドの携帯電話の調達を尾見門丞弁護士(温水洋一)に頼んでいたので、今回も弁護士に頼むはず。
もしかしたら、里美が追跡されているかもしれないという危険性を疑ったり、彼女に迷惑を掛けたくないと言うことであれば余計里美には頼まないはずです。
圭吾は、”部屋に入れる者が仕組んだ”という皆川の話に、信じたくはないけれど里美には何かあると勘づいているのかもしれません。
里美の心に迷いが…
圭吾は、2人が出会った日のことを覚えているかと里美に聞きます。
里美は、「圭吾が居なかったら危なかった。圭吾は私の命の恩人」と答えました。
実は、この出会いは里美の自作自演。圭吾の帰り道を把握し、姿を見るとすぐに自分の腕をナイフで斬りつけ、さも通り魔にあったかのようにして圭吾に助けを求めたのです。
そこから2人の関係は急接近し、まんまと圭吾の恋人になることに成功します。
これも勇吾の復讐のためではありましたが、圭吾と関わっていくうちに里美の心に変化が生じてきました。
20年前、勇吾が誘拐されたときにいた少女は、吉崎が誘拐してきた子供ではなく、養女のエリではないかと推測しました。
養母に置き去りにされたエリもまた被害者。
そんな状況から助け出してくれた、命を救ってくれた勇吾に、恩を感じていると思います。
しかも、里美が本当にエリだとすれば、彼女にとって圭吾は復讐の対象ではありません。
復讐が終わった後のことは何も考えていないという勇吾と、2人の将来をちゃんと考えたいという圭吾の生き方も考え方も対照的。
いくら勇吾が命の恩人だとしても、自分の将来をきちんと考えてくれている圭吾に心が揺れるのは仕方ありません。
いつかは、里美が勇吾を裏切る……という展開になるような気がします。
勇吾と圭吾が20年ぶりの再会。
今回、勇吾がついに圭吾に姿を見せました。まるで鏡を見ているようにソックリだという勇吾。
勇吾は、20年前に自分を置いて逃げ出したことの復讐だといい、圭吾は自分たちはずっと待っていた、だから復讐を受けるつもりは無い、勇吾を必ず捕まえると断言。
これで、確実に勇吾が生きていることが圭吾にも伝わりました。
ただ、今の状態では圭吾は逃亡者。そこで皆川や久能が協力するという展開になるのでしょう。
砂糖をたっぷり入れたコーヒーを好む勇吾、ブラックコーヒーが好きな圭吾。
ツインズとはいえ正反対。育ってきた環境で変わったものではなく、それぞれが本来の持ち味なのでしょうね。
3話の視聴率は2.9%でした(ビデオリサーチ調べ、関東地区)