各話あらすじ
夢華録(むかろく)のあらすじネタバレを1話から最終回まで全話紹介します。波乱の人生を歩むヒロインと皇帝直属の調査機関のエリートが陰謀に立ち向かう、というのが大まかなストーリーです。ヒロインを含む女性3人の友情とサクセス・ストーリーにも要注目!
夢華録(むかろく)1話あらすじ:出会い
あらすじネタバレ
北宋の都 東京。
皇帝直属の調査機関である皇城司では反皇后派の尋問が行われ、皇后の過去にまつわる絵画「夜宴図」が杭州の銭塘にあることを知った皇城司指揮使の顧千帆はただちに銭塘へ向かいます。
銭塘では茶坊を営む趙盼児が、婚約者の帰りを心待ちにしていました。婚約者の欧陽旭は科挙を受けるために上京中で、科挙に合格したら趙盼児と結婚する約束をしているのです。
趙盼児はこの日もいつものように、隣人で親友の孫三娘とともに茶坊を切り盛りしていると、顧千帆と配下の賈江が客としてやって来ました。
顧千帆は賈江に「夜宴図は楊知遠という人物の手元にあるようだが入手はまだか?」と尋ねると、賈江は今回の件は宮中の秘め事ゆえ慎重に調査を進めていると答え「調査の結果、楊知遠は絵の意味も知らずに偶然手に入れたようです」と話します。
そんな中、賊たちが突然店に押し入ってきました。趙盼児と孫三娘が賊に立ち向かう中、顧千帆はしばらく静観していましたが趙盼児の身が危なくなったのを見て咄嗟に助けます。
趙盼児は助けてもらったお礼にと、貴重な茶を淹れて顧千帆に差し出そうとしましたが、顧千帆が皇城司だと知った瞬間に態度を豹変させて茶をわざと落としました。
豹変に気づいた顧千帆は別の茶でもいいからと、わざとお茶を要求します。趙盼児は茶のほかに茶菓子を持ってきましたが、顧千帆はすぐにこれらの食べ合わせが悪いことに気づきました。また、これまでの趙盼児の立ち居振る舞いから、趙盼児がもと楽妓であることも見抜いたのです。
顧千帆が無理やり過去の話をさせると、趙盼児は9歳のときに父の罪で官奴婢となり楽妓になったこと、しかし16歳のときに太守の温情により賤籍から脱して良民になったことを話します。
話を聞いた顧千帆は「強情もほどほどに」と忠告して立ち去りました。賈江は茶坊を出てからも 趙盼児の無礼な態度に腹を立てていましたが、顧千帆は彼女が態度を豹変させたのは父親が皇城司に捕まったからだろうと言うのでした。
一方、趙盼児のもとに楽妓で妹分の宋引章がやって来ます。宋引章は周舍という男性を趙盼児に紹介し結婚したいと言いますが、趙盼児は周舍が遊び人だと見抜いて結婚に反対しました。
しかし、宋引章は趙盼児の言うことを聞かず周舍と駆け落ちしてしまいます。趙盼児は2人を探しますが見つかりませんでした。
楽妓が楽営を勝手に離れるだけでも厳しい罰を受けることになるのに、ましてや駆け落ちなど大変なことになってしまいます。そこで、趙盼児は茶坊の常連客であり判官でもある楊知遠に力添えを頼むことにしました。
趙盼児が楊知遠の屋敷を訪問すると、皇城司を率いた顧千帆が乗り込んできます。顧千帆の目的は「夜宴図」を入手することでした。
感想
高い位置からお茶を注ぐ趙盼児の姿が、オリーブオイルをかけるもこみちのように見えて笑いそうになりました。顧千帆は趙盼児のことを美女ではないと言っていましたが、すでに趙盼児に惹かれているように見えます。
顧千帆を演じる陳暁(チェン・シャオ)は本作では原音のようですが、同じく原音だった「月に咲く花の如く」や「ユン・シャン伝」の時よりも声が低いですね。クールな役柄に合わせて声も作っているのでしょうか。
夢華録(むかろく)2話あらすじ:東京行き
あらすじネタバレ
顧千帆は楊知遠から「夜宴図」を入手したものの贋作でした。本物はどこだと楊知遠を問い詰めているところへ、黒つぐめの男たちが襲撃してきました。応戦した顧千帆は「禁軍か」と正体に気づいたものの、毒煙を喰らって気を失いかけてしまいます。
ちょうどそこへ、屋敷から逃げ出そうとする趙盼児が横切りました。顧千帆は趙盼児に暗器を投げつけて傷を負わせ、「傷口から毒が回るぞ、私を助けないとお前も死ぬことになる」と脅します。趙盼児が顧千帆を助けると、顧千帆は毒が回ると言ったのは嘘だと明かしました。
趙盼児が茶坊に戻ると、欧陽旭の従者 徳さんが来ていました。聞けば欧陽旭は科挙を三位で合格したとのこと。趙盼児はこれで欧陽旭と一緒になれると喜びますが、それは早合点でした。欧陽旭は賢妃から縁談を賜り、高官の娘と結婚することになったというのです。
現実を受け止めきれない趙盼児に徳さんは、欧陽旭からのお詫びの金を渡しました。そして遠慮がちに「同心佩を返していただけませんか」と言いだしたのです。趙盼児は「欧陽旭からもらった同心佩は500両で返す」と大金をふっかけて徳さんを追い返しました。
実は趙盼児が大金をふっかけたのは、何者かが自分から同心佩を奪うために徳さんを丸め込んだのかもしれないと疑ったからでした。他にも、欧陽旭の前途を阻みたい誰かが欧陽旭に薄情者の汚名を着せようとしている可能性も考えられます。趙盼児は真相を確かめるため、欧陽旭に会いに東京へ行くことにしました。
一方、楊府襲撃の黒幕である鄭青田は従者から“楊府で対峙した相手は皇城司”だと報告を受けます。鄭青田は驚きつつも、皇城司が楊府にいたのは別件のためだろうと結論づけました。
鄭青田は当初の予定どおり、楊知遠を恨んでいる寧海軍に罪を着せることにし「ちゃんと寧海軍の刀を楊府に置いてきたか」と確認します。従者は「置いてきました」と答えた後、言いにくそうに皇城司の骸から矢じりが抜き取られたことを報告しました。もしも矢じりを調べられれば、出どころがバレて足がついてしまうかもしれません。
鄭青田は現場から逃げおおせた顧千帆が矢じりを抜き取ったのだろうと察します。鄭青田は県を挙げて顧千帆を捜索するよう命じました。
街中に似顔絵を貼られお尋ね者となってしまった顧千帆は、とある祠堂で身を隠していました。すると偶然、趙盼児がやって来て「無事に東京に着けますように、そして、欧陽旭が心変わりをしていませんように」と祈り始めます。
顧千帆はひょっこり顔を出して趙盼児に助けを求め、趙盼児と一緒に東京行きの商船に乗り込みました。
重症を負っている顧千帆は商船の中で気を失ってしまい、顧千帆の懐に事件の報告書があることに気づいた趙盼児はそれを盗み見ます。報告書には「絵(夜宴図)は存在したが、当人の関与は不明」と書かれていました。
それから一日が経ち、顧千帆が目を覚まします。趙盼児は心に溜め込んでいた欧陽旭に対する怒りや悲しみを、泣きながら顧千帆にぶつけました。顧千帆が手巾を手渡すと、趙盼児は顧千帆のことを“実はいい人なのかもしれない”と感じ始めるのでした。
感想
欧陽旭は科挙に合格したものの、別の女性との縁談を賜ってしまうとは……。側室として趙盼児を娶ることは可能かもしれませんが、趙盼児の性格ではそれを受け入れないでしょう。欧陽旭と趙盼児の関係はこのまま終わってしまうのか?
夢華録(むかろく)3話あらすじ:駆け落ちの行く末
あらすじネタバレ
日が暮れた頃、商船の甲板に出た趙盼児と顧千帆は川に浮かんでいる女性を発見します。その女性が孫三娘だと気づいた趙盼児は自ら助けに行こうとしましたが、趙盼児よりも早く顧千帆が川へ飛び込み救出します。
この時、顧千帆の顔を見た船長は「例のお尋ね者」かもしれないと気づきましたが、趙盼児がうまく誤魔化しました。
目覚めた孫三娘は趙盼児と顧千帆に、夫が勝手に息子を養子に出したことや、夫に離縁されたことを話します。しかも、養子に出した相手は夫の浮気相手で、息子も孫三娘ではなく夫の浮気相手を選んだのです。そのため、絶望した孫三娘は川に身を投げたのでした。
事の成り行きを話し終えた孫三娘は翌日、放心状態となり動けなくなってしまいます。趙盼児と顧千帆は孫三娘を助けるため、船を途中下船して医者に診せに行きました。
医者によれば、症状は悲しみによるもので7日ほど安静にすれば治るとのこと。医者の言う通りにすれば欧陽旭の婚儀に間に合わない可能性が高いものの、趙盼児は孫三娘の方が大切だと思い、7日間静養することにします。
医館を出た趙盼児たちが馬車に乗り込むと、官兵が追いかけてきました。実は、お尋ね者の顧千帆に気づいた医館の客が通報していたのです。
顧千帆は趙盼児と孫三娘だけを逃がすことにし、自身は馬車から飛び降りて官兵と対峙します。馬車に残った趙盼児はしばらくの間 馬車を走らせていましたが、引き返して顧千帆を助けるのでした。
その頃、周舎と駆け落ちしたはずの宋引章は、周舎に監禁され虐待を受けていました。実は周舎には借金があり、宋引章の財産目的で駆け落ちをしたのです。
一方、放心状態から目覚めた孫三娘は、顧千帆を悪人だと思い込み背後から花瓶で殴って気絶させました。趙盼児は孫三娘に「彼は悪人ではない」と説明して分かってもらいます。
顧千帆、趙盼児、孫三娘が宿から出ると、お尋ね者の顧千帆を探す官兵で溢れ返っていました。顧千帆は2人を危険に巻き込めないと思い、2人とはここで別れようと考えます。
その時、宋引章の侍女である銀瓶が偶然通りかかりました。銀瓶は趙盼児たちに、宋引章が周舎に監禁・虐待されていること、そして、宋引章が周舎にお金を出せと脅されていることを話します。
感想
趙盼児の推測どおり、周舎は悪い男でした。ただの詐欺師ならまだしも、宋引章に危害を加えるとは許すまじ!一刻も早く、宋引章が助かると良いのですが。
夢華録(むかろく)4話~10話
趙盼児は宋引章を助けるため、周舎に色仕掛けをして自分に好意を抱かせ、周舎が宋引章と離縁するように仕向けました。周舎は離縁することを約束しましたが、後になってだまされたことに気づき趙盼児たちを捕らえます。
夢華録(むかろく)11話~20話
趙盼児は欧陽旭に「夜宴図」を返すよう催促しました。困った欧陽旭は趙盼児から逃げるための苦肉の策を弄します。そんな中、趙盼児、孫三娘、宋引章は東京で茶坊を開店。初日こそ繫盛したものの、売上不振に悩む趙盼児は顧千帆に意見を求め……。
夢華録(むかろく)21話~30話
顧千帆は蕭欽言に会いに行き、趙盼児を娶るつもりだと話します。蕭欽言は身分の差を理由に反対しましたが、顧千帆の意思は変わりませんでした。そんな中、しつこく宋引章に言い寄る沈如琢は脱籍の話をチラつかせます。
夢華録31話~最終回(40話)
趙盼児は船着き場で官吏に虐げられている池蟠を助け、その場を丸く収めました。池蟠は趙盼児に和解を申し入れ、自分が所有している酒楼・永安楼を趙盼児たちに切り盛りしてほしいと頼みます。
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