夢華録(むかろく)4話・5話・6話のあらすじとネタバレ感想。趙盼児は宋引章を助けるため、周舎に色仕掛けをして自分に好意を抱かせ、周舎が宋引章と離縁するように仕向けました。周舎は離縁することを約束しましたが、後になってだまされたことに気づき趙盼児たちを捕らえます。
4話:「夜宴図」の所持者
あらすじ
趙盼児は宋引章を助けるためのお金を貸して欲しいと顧千帆に頼み、代わりに自分が持っている本物の「夜宴図」を渡すと言いました。実は、趙盼児が営んでいる茶屋の常連客には賭博好きが多く、銭を得るために名画をよく持ってくるのだといいます。「夜宴図」もそのひとつで、楊知遠が何度も「夜宴図を見せてほしい」と言ってきたので、趙盼児は贋作を作って渡したのでした。
顧千帆は夜宴図を持っていることは誰にも言わないようにと念押しし、200貫相当の玉を趙盼児に渡しました。趙盼児は感謝を述べ、東京で顧千帆に会うにはどうすればいいかと尋ねます。顧千帆は「州橋の南に王記鉄舗がある。店に赤い旗が掲げてある時、店主に合言葉を言えば会える」と教えるのでした。
趙盼児と別れた後、顧千帆は自分を捕らえようとした男・陳廉を逆に捕らえました。そして、陳廉を利用し城門の検問をくぐり抜けます。顧千帆は陳廉を廃屋のような場所に連れて行くと、陳廉は顧千帆が腰に下げている令牌を見て“皇城司”の人間だと気づきます。
趙盼児は香雲楼の女将に話をつけて周舎をだますための準備を整えました。夜が更け、趙盼児が周舎の屋敷に侵入すると、庭で繋がれている宋引章を発見します。
ところが、宋引章は周舎に足を折られており、趙盼児ひとりでは連れ出すことができません。そこで、趙盼児は宋引章に「朝になったら周舎に、“全福客桟にへそくりを隠している。合言葉を言えば10貫引き出せる”と言いなさい」と指示します。そうすれば、金が必要な周舎は当分の間 宋引章を大事にするはずでした。
翌朝、宋引章は趙盼児に言われた通りの言葉を周舎に言いました。すると、周舎は急に優しくなるのでした。
趙盼児は偶然を装って周舎の前に現れました。趙盼児はいきなり彼の頬を叩き「私の恋心を無視して引章と一緒になるなんて」とわめき散らします。そして、周舎の前で金が有り余っているかのように振る舞い、去り際に高価な簪を落としました。
金に困っている周舎はまんまと趙盼児の罠にかかり、簪を届けに趙盼児に会いに来ます。趙盼児は色仕掛けで周舎をその気にさせ、私と一緒になりたいなら(金が欲しいなら)引章と別れろと言い、周舎が自ら離縁するように仕向けます。
一方、顧千帆が皇城司の指揮だと知った陳廉は自分を配下にしてほしいと頼みました。顧千帆は「機会をやる」と言い、鄭青田の手下である魏為を連れてくるよう命じます。顧千帆が魏為を尋問すると、魏為は鄭青田に命じられた内容を自白するも、鄭青田と繋がっている人物までは知らない様子でした。
感想
本物の「夜宴図」は趙盼児が持っていたようです。顧千帆は「夜宴図」を持っているという趙盼児の話を信じ、宋引章を助けるためのお金として父の形見である玉を渡してあげるなんて優しいですね。
宋引章の足を折って虐待するなんて周舎は本当に悪い男ですが、きっと趙盼児が成敗してくれるでしょう!