【エルヴィラの嘘】シーズン1のあらすじ・キャスト・ネタバレ感想。気を引くために病気だと嘘をついた女の末路は!?

海外ドラマ
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【エルヴィラの嘘】シーズン1のあらすじとキャスト。本作で描かれているのは、浮気をしている夫の気をひくために「癌」だと嘘をついた女の末路。フランス本国では2019年に放映され、複数の賞を獲得しました。この記事では、ネタバレ感想とシーズン2の情報をお届けします。

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製作:2019年 フランス

原題:Mytho

監督:ファブリス・ゴベール

キャスト:マリナ・ハンズ、マチュー・ドゥミ、マリー・ドリオン、ジェレミー・ジレ、ゼリー・リクソン

配信[Netflix]

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【エルヴィラの嘘】シーズン1のあらすじ

保険会社で働くエルヴィラ(マリナ・ハンズ)は、仕事と家事を切り盛りするも、家族から感謝されることもない毎日を送っていました。

子どもを送って出勤し、午後は半休をとってスーパーで買い物をし 疲れ切って帰宅。

帰ったらすぐに洗濯と夕食の準備をせねばならず、休む暇などありません。

そんなある日、胸のしこりに気づいて病院で診てもらうと、結果は異常なしでした。

しかし数日後、夫の浮気に気づいたエルヴィラは、彼の気を引くために「検査の結果は癌だった」と嘘をついてしまいます。

その日以降、あんなに家族と自分に無関心だった夫が、人が変わったように優しくなりました。

子供たちや周囲からも気遣われるようになり、次第にこの環境が心地よくなっていったエルヴィラは、本当のこと(癌ではないこと)を言い出せなくなり……。

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【エルヴィラの嘘】キャスト

エルヴィラ役/マリナ・ハンズ

 
 
 
 
 
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マリナ・ハンズが演じるのは、保険会社で働くアラフィフ女性。

仕事と家事に追われ、休む暇のない毎日を送っています。

疲れ果てて自分の価値がわからないと思っている女性で、家族の誰にも尊重されないことにも虚しさを感じていました。

そんなある日、家族の注意を引くためについ出来心で癌患者のふりをし始めますが……。

*シーズン1では詳細が明かされていませんが、“マリア・マグダレーナ”という別名を持っています。

マリナ・ハンズ(Marina Hands)
出身国:フランスのパリ
生年月日:1975年1月10日
身長:175cm
代表作:【レディ・チャタレー】(2006)、【世界にひとつの金メダル】(2013)
Instagram:@marinahandsofficial

パトリック役/マチュー・ドゥミ

 
 
 
 
 
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マチュー・ドゥミが演じるのは、エルヴィラの夫で写真家。

家庭を顧みず浮気もしていましたが、エルヴィラが癌だと知ってからは家庭的な夫に変わっていきます。

(エルヴィラとは籍を入れていないため、法律上は夫婦ではありません)

マチュー・ドゥミ(Mathieu Demy)
出身国:フランスのパリ
生年月日:1972年10月15日
身長:175cm
代表作:【On The Verge】(2021)、【Americano】(2011)
Instagram:@mathieudemy

キャロル役/マリー・ドリオン

 
 
 
 
 
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マリー・ドリオンが演じるのは、エルヴィラの長女。

悪友とつるんでいるせいで問題行動が多く、学校を退学になりかけます。

マリー・ドリオン(Marie Drion)
出身国:フランスのパリ
生年月日:1996年11月21日
身長:170cm
代表作:【美しい人生を!】(2014~2017)
Instagram:@supercoolminettejtm

サム役/ジェレミー・ジレ

 
 
 
 
 
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ジェレミー・ジレが演じるのは、エルヴィラの長男。

戸籍上は男性ですが、心は女性であるため女装をしています。

交換留学生で文通相手のニクラスに恋愛感情を抱いているものの、彼には自分が男性であることを打ち明けていません。

ジェレミー・ジレ(Jérémy Gillet)
出身国:ベルギーのブリュッセル
生年月日:2000年8月5日
身長:174cm
代表作:【ラ・レボリューション】(2020)、【Une nuit, à travers champs(原題)】
Instagram:@jeremygillet

ヴィルジニー役/ゼリー・リクソン

 
 
 
 
 
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ゼリー・リクソンが演じるのは、エルヴィラの末っ子。

癌だと話すエルヴィラとパトリックの会話をこっそり聞いて以来、精神的なストレスを抱えます。

ブログで“病気の母を持つ子供”としての心境を発信したところ、テレビ関係者の目にとまり取材を受けることになります。

ゼリー・リクソン(Zelie Rixhon)
出身国:ベルギー
生年月日:2007年
身長:163cm
代表作:【Transferts】(2017)
Instagram:無し
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気をひくための嘘が身につまされる

誰しも、人生で1度ぐらいは誰かの気をひくために嘘をついたことがあるかもしれません。

エルヴィラのように大きな嘘ではなくても、相手の気をひくために話を盛った経験はないでしょうか?

それ以外にも、病気やケガの時に心配してほしくて、あるいは優しくされたくて少し大袈裟に痛がってみたなんてこともあるかもしれません。

本作は、そんな誰にでも起こりうる感情がベースになっているからこそ、身につまされるのと同時に、エルヴィラの嘘がもたらす結末を見届けたくなるのです。

また、癌だと知った周囲の優しさや反応もリアル。

たとえば、2話ではこんなシーンがありました。

エルヴィラと教師が長女の退学問題について話し合っていた際に「責任」を巡って口論になったのですが、そこで夫が「妻は乳がんだから長女のことまで気を回せなかった」とフォローを入れます。

すると、それまで攻撃的だった教師がたちまち同情的になり態度を軟化させたのです。

このような反応は、現実にも起こりうるようなリアルさがあります。

そしてエルヴィラは、こういった周囲の反応や優しさに罪悪感を覚えるのと同時に、心地よさも感じていたのではないか?と思える節がありました。

そのような彼女の心理状態でさえもつい理解できてしまうような“共感性の高さ”が、本作に引き込まれる要素の1つとなっています。

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ネタバレ感想|視聴欲を刺激される!

エルヴィラの夫パトリックは、家族に無関心で家事はエルヴィラに丸投げし、その挙句に浮気までしていました。

それが、エルヴィラが癌だと知ってからは一変。

翌朝には彼女よりも早起きして朝食を用意し、時間の許すかぎり買い物にも付き添い、家族との時間も作るようになっていき、浮気相手の女性とも会わなくなりました。

そのうえ、エルヴィラに派手な公開告白をするなど、付き合いたてのカップルかのようなアツアツぶりです。

現実では急にここまで変わる人は少ないかもしれませんが、それでも、幸せを取り戻していく2人の姿は心和むものになっています。

また、「母親が癌」だと知った末っ子ヴィルジニーの心理状態からも目が離せません。

それまでは反抗的な態度ばかりを取っていたのに、癌と知ってからは、母親を笑顔にさせたくて精いっぱいのジョークを言ってみたりと、何ともいじらしい行動が増えていくのです。

そして、問題行動ばかり起こしていた長女にも変化が。

病気のことを知ってからは悪友とつるむのをやめ、家のことを手伝うようになります。

そうして、エルヴィラの家族は崩壊寸前だった状態から脱し、理想的で温かい家族に変わっていきました。

しかし、癌はウソなわけですから、日に日にエルヴィラの心境は複雑になっていきます。

そしてそれは視聴者も同じ。

エルヴィラに向けられる優しさに心が温まりながらも、「でも本当は癌じゃないんだよね」という複雑な気持ちになっていきます。

それでも見続けてしまうのは、怖いもの見たさの心理が働く作品であるからです。

皆が噓を知ったらどうなってしまうのだろうという怖さ。

嘘の上で成り立っている幸せだからこそ、その嘘がバレたら幸せが崩れてしまうのではないかという怖さ。

それと同時に、崩れないことに賭けたくなる期待をも抱かされます。

「本当は癌じゃないんだね。良かった」

そんなふうに許してくれるのではないか。

家族が分かり合えたキッカケは「嘘」だったけれど、彼らの家族愛が本物であるならば、たとえ嘘だと知っても幸せは壊れないのではないか。

怖さの中にもそんな期待があるからこそ、ドラマの結末を見届けたくなるのです。

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引き返せない嘘、その結末は!?

癌の状況が悪くなればなるほど、仲良くなっていくエルヴィラの家族たち。

エルヴィラは嘘をついた当初は、すぐに「癌は嘘」だと打ち明けるつもりでしたが、家族の絆が深まっていくにつれて どんどん言い出せなくなっていきます。

本当のことを打ち明けなきゃという気持ちと、打ち明けずにこのまま幸せでいたいという気持ち。

そんな葛藤がある中で、彼女に一線を越えさせてしまう出来事が起こります。

長女キャロルの友人が屋上から転落するという事故が起こり、キャロルがその事故の責任を問われて告訴されてしまったのです。

示談をしに行ったエルヴィラは、癌の手術を控えているという嘘で同情をひき、相手の親に告訴を取り下げてもらいました。

これは明らかに一線を越えた嘘。

その後エルヴィラは、家族にも「手術をする」と噓をつき、入院しているフリをして旅行を楽しみました。

このように、引き返せないところまで来てしまったエルヴィラは、果たしてどのような末路を迎えるのか。

それはぜひ、本編でお楽しみください。

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【エルヴィラの嘘】シーズン2はいつ配信される?

本作はもともとフランスのArte(放送局)で放映され、主演女優賞とパブリック賞を獲得した人気作です。

2019年にNetflixが配給権を取得した時には、すでにシーズン2の更新が決まっていたとのこと。

シーズン2はフランスではすでに放映済みで、Netflixでは2021年の10月29日から配信がスタートします。

シーズン2では、エルヴィラの秘密の過去を知るロレンツォという男がストーリーの本筋に絡んでくる模様。

エルヴィラはなぜ“マリア・マグダレーナ”という別名を持っているのか?

また、シーズン1のラストシーンで、エルヴィラがロレンツォに熱い眼差しを向けていたのも気になるところです。

「夫に出会う前に愛した男が1人いる」というエルヴィラの台詞がありましたが、その男がロレンツォなのか?

それにしてはロレンツォは若すぎて、年齢の辻褄が合わない気がします。

シーズン2では、そのあたりの疑問も解明されることでしょう。