【ナルコス:メキシコ編】シーズン1第9話・最終話ネタバレ・徹底解説。ハイメはキキを探すが、協力的とは言えないメキシコ当局の対応に悩まされる。フェリクスは追い詰められていく。
© Netflix,lnc.
オフィシャルサイト
【ナルコス:メキシコ編】シーズン1第9話・10話あらすじ
ミカは、一晩たっても連絡がないキキを心配しハイメに電話をかけた。
様々な状況証拠により拉致の可能性が高いと考えたハイメは、エド・ヒースに連絡するが、エドは全く取り合わない。
誘拐事件は時間との戦いで迅速な初動捜査が必要なのに、DEAは異動の時期で人手不足だった。
そしてメキシコの警察は、アメリカの捜査官のためには動いてくれなかった。
そんな中、キキを知る仲間たちが心配して本国から駆け付ける。
一方、フェリクスとドン・ネトは事の成り行きを心配していた。
フェリクスはラファに「連中はお前を逮捕しアメリカに差し出するつもりだ」と話し、しばらく隠れろと忠告する。
ラファはソフィアを連れて逃亡した。
【ナルコス:メキシコ編】シーズン1第9話ネタバレ
監禁
キキに対する拷問が始まった。
彼らは、政治家について何を知っているかを聞き出そうとしていた。
監禁先ではパイロットのフレドも拷問にあっていた。
DFSは、キキとフレドが何も知らないとわかっていても拷問をやめる気はなかった。
救出活動
キキ救出活動の流れ①
DEAの仲間たちが本部から集まり、最新鋭の盗聴器を設置する
↓
ミカがエド・ヒースに直接訴える。
彼はDFSアルマンド・パボンに捜査の指揮をさせると約束する。
↓
盗聴器でラファの動きを掴んだDEAは空港に向かう。
しかし、パボンは買収され、ラファを逃がしてしまう。
↓
ミカはエド・ヒースに怒鳴り込む。
そこに大使キャビンと局長代理ローンが現れ、ミカに解決を約束する
↓
アメリカメディアがキキの誘拐と、DFSが誘拐犯を逃亡させたと大々的に報じる
↓
これにより、メキシコ政府はパボンを解任し、カルデローニに指揮をさせる。
フェリクスはX氏に「今すぐ捜査官を解放し、今の商売を維持するべきだ」と話すが、X氏は受け入れなかった。
キキ救出活動の流れ②
カルデローニが担当になり、ホテルアメリカスの捜査が始まった。
↓
匿名のタレこみがありラファはコスタリカに隠れている事が判明
↓
コスタリカにてラファ逮捕
↓
カルデローニはラファを拷問し、キキの居場所を吐かせる事に成功する。
↓
ハイメとカルデローニはキキ救出に向かうが、そこにキキはすでにいなかった。
【ナルコス:メキシコ編】シーズン1最終話ネタバレ(前編)
キキとフェリクス
フェリクスは、道でキキが怒鳴ったことを覚えていた。
「お前を知っている。国境でハメようとしたことも。」
キキは拉致を命令したのがフェリクスではない事をわかっていた。
「政府関係者の名前を聞かれた。奴らに裏切られた時に俺が力になる。」
だから家族のもとへ返してくれ、と頼んだ。
しかし、キキはもう自分が生きて帰れないと知っていた。
発見
匿名の通報を受けてハイメはキキの救出に向かうが、キキはフレドと共に無残な姿で発見される。
他の場所で殺され遺体発見現場に放置された可能性が高かったが、詳細は調べようがなかった。
2人の着衣や遺体を覆ったビニールシートは、メキシコ警察に処分された。
メキシコ政府は虚偽の説明で事件の幕引きを図ろうとしていたのだ。
逃亡
DFSは解体に追い込まれ、警官が逮捕され始めた。
ドン・ネトは海の見える所に逃げると言う。
フェリクスはシナロアに逃げ、セリス知事に助けを求める。
知事は山荘を貸すが、1週間したら出て行くように告げ大金を要求した。
フェリクスは信用する相手を間違えたのだ。
父と慕ったセリス知事は冷たかった。
【ナルコス:メキシコ編】シーズン1最終話ネタバレ(後編)
追跡
ハイメは、フェリクスがシナロアに向かった事を掴み、カルデローニに同行して自分が逮捕し政府の関与を吐かせたいと願ったが、本国への異動を命じられる。
逮捕された汚職警官とDFS職員たちは、ラファ、ネト、フェリクスが首謀者だと筋書通りの答えしか語らなかった。
もっと大物の名前を吐かせるよう頼むハイメに、カルデローニは魂を売ったりしない誓う。
フェリクス追跡の流れ
フェリクスはアスールに偽造身分証と、キキ拷問時の録音テープを持ってこさせる。
↓
セリス知事はカルデローニにフェリクスの居場所を通報する
↓
カルデローニ、山荘を襲撃
↓
カルデローニ、フェリクスを跪かせ銃を突きつけ、真実を話せと迫る。
フェリクスはカルデローニに取引を持ち掛けた。
ボスの名前が表に出れば、カルデローニの立場も危うくなる。
●その2本を渡さず残りを持っていけば、アメリカ人の気もすむだろうし、ボスを守り、200万ドルも手に入れられる。
カルデローニはフェリクスを見逃した。
まもなく、とある海辺の近くでドン・ネトが逮捕された。
ドン・ネトはフェリクスが動いた事を知る。
復活
密売人たちは、フェリクスたちの時代は終わったと思った。
エンセナダではフェリクス抜きの会合を開き、ベンジャミン・アレジャノが仕切っていた。
皆の懸案は、DFSのような後ろ盾がいない事だった。
そこへ突然ヘリが着陸、軍が密売人を取り囲んだ。
現れたのはフェリクスだった。
政府と話しをつけ、またフェリクスに協力する事になったと言う。
そしてメキシコ最大の密売人になった、と告げる。
セリス知事は、フェリクスから裏切りのお返しに息子の首を受け取った。
レジェンダ作戦
ハイメはカルデローニの裏切りを知る。
エドとローンは特別チームを作って証拠を集め、彼の死に関わる者に裁きを受けさせると誓った。
レジェンダ作戦である。
しかしこれは、メキシコ麻薬戦争の幕開けだったのだ。
そして、新しい捜査官にウォルト・ブレスリンが着任した。
エンリケ・(キキ)・カマレナについて
レガシー
キキことエンリケ・カマレナは、アメリカでは知らない人がいないくらい有名な人物だという。
ナルコス本編でも、スティーブ・マーフィーが「彼の死のおかげでDEAは殺されずに済むようになった」と言っている。
キキの故郷カリフォルニア州カレキシコでは、彼の名を冠した学校や通りがある。
また、全国の小学校では毎年レッド・リボン・ウィーク(キキの流した赤い血を象徴している)があり、ドラッグへの注意喚起を呼びかけている。
映像
Amazonプライムのオリジナル・ドキュメンタリー【ラスト・ナーク~麻薬捜査官 殺害の真相を暴く~】(2020)では、キキ殺害当時の関係者の驚愕の証言を取材している。
ここではミカも取材に応じており、フェリクス、ラファ(キンテロ)、ドン・ネト(フォンセカ)の他に、ハイメ、カルデローニの映像も見る事ができる。
【ナルコス:メキシコ編】シーズン1感想
キキが可哀想なのはもちろんだが、巻き込まれたパイロットも不運だ。
彼はキキのようなレジェンドになっていない。
そして上の連中は、メキシコもアメリカも酷過ぎる。
フェリクスは信用した相手を間違えた、と言ったが、それはセリス知事だけでなく、国防大臣のX氏(最終話ではアンドレスという名前と判明)の事も指すのだろう。
エド・ヒースも事なかれ主義なのか、買収されているのかわからないが無能すぎる。
シーズン2では、キキの仇は新しい捜査官ウォルトがとってくれると期待。