【狼殿下-Fate of Love-】37話・38話・39話・40話のあらすじとネタバレ感想。溍王は、前朝皇女の身分が証明された馬摘星を主として迎え入れるつもりだと大臣たちに話します。しかし、魏王や大臣はそれに反対し……。
37話のあらすじネタバレ
全54話の完全版で紹介します(BSは全49話)
朝議の場で溍王は、前朝皇女の身分が証明された馬摘星を主として迎え入れるつもりだと話します。
魏王はそれに反対し、数名の大臣も魏王の意見に追従しました。
実際に馬摘星が溍国に戻ると、溍王は馬摘星を主として迎え入れ玉座に座らせようとします。
馬摘星はすぐに玉座から立ち上がり、自分には馬家軍を統率する力もないと謙遜し、馬家軍の令牌を溍王に託しました。
しかしその後、溍王に令牌を持たれたくない疾冲は、「馬家軍からも溍国の者からも信用されている者が令牌を持つべきだ」と主張。
その適任者は疾冲しかいないということになり、疾冲は思惑通り馬家軍の令牌を得ることに成功します。
煬国の皇帝楚馗は、援軍の盟約が破棄となった上に、負傷した第4皇子(楚有禎)がいまだに目覚めないことに激怒していました。
楚有禎を治療するために釈放された遥姬は、彼の脈を診て“心の病”だと診断。
しかし普通の心の病とは違い、体のこわばりが強いために声を出すことも動くこともできず、知覚も失い、効く薬もありません。
最悪の場合は一生このままだと聞いた皇帝は、こうなることを防ぎきれなかった渤王への罰として、狼骨花の汁を浸した鞭で打つよう命じました。
渤王は狼骨花の苦しみのあまり、理性が崩壊し獣のようになってしまいます。
そんななか、「王戎が反逆し、溍国に寝返った」という知らせが飛び込んできました。
皇帝はすぐにでも渤王の力が必要だと判断し、遥姬に渤王を回復させるよう命じます。
37話の感想
いくら前朝に恩があると言っても、大臣らにしてみれば、この前現れたばかりの馬摘星を「主」として迎え入れるなんて納得できないでしょうね。
そもそも、溍王は本気で彼女を「主」に据えるつもりなのか、どこまで本心なのか読めません。
一方の疾沖は、馬家軍の令牌を手に入れてどうするつもりなのでしょう。
謀反を起こすつもりというよりは、馬摘星を守るために溍王に対抗する力がほしい、という感じに見えます。
一方の第4皇子は心のダメージがかなり大きいようです。
いつも子供みたいに無邪気な彼が、抜け殻のようになってしまい胸が痛みました。
38話のあらすじネタバレ
疾沖は軍令を偽造して兵を集め、勢力を広げていました。
その大罪ともいえる行動をすべて予測していた溍王は、「これを待っていたのだ」と言い配下に疾沖の捕縛を命じます。
その頃、疾沖は自分が面倒を見ている遺族たちが暮らす村に馬摘星を連れてきていました。
そして、溍王との確執が生じる原因となった7年前の出来事を語り始めます。
7年前、戦場に母が危篤との知らせが入り、疾沖を気遣った配下たちは疾沖を宮中に送り届けましたが、戦地では疾沖がいない間に奇襲を受け惨敗してしまいました。
溍王はその責任を疾沖の仲間や配下に負わせ、疾沖の目の前で処刑したのです。
この村に住んでいるのは処刑された者たちの遺族であり、7年たった今でも疾沖を許していませんでした。
話を聞いた馬摘星は、「だから溍国を離れて賞金稼ぎをしていたのね」と納得します。
そのとき、魏王がやってきて疾沖を捕縛しました。
馬摘星を訪ねてきた王将軍は、疾沖を救出するために実力行使に出ようと提案しました。
しかし馬摘星は、疾沖が大罪を犯したのは確かであるし、大局においては私情を捨てなければならないと言葉を返します。
その時、溍王が「よく申した!」と言いながら部屋に入ってきました。
実は、王将軍が馬摘星に会いに来たのは、皇女および主としての資質があるかどうかを試すための芝居だったのです。
別室に移動した溍王は馬摘星に、「心優しい疾沖を息子として愛おしく思っているが、戦場では心を鬼にすることも必要だと教えたくて7年前に仲間たちを処刑したのだ」と打ち明けました。
その会話を部屋の外でこっそり聞いていた疾沖は涙を流します。
後日、馬摘星を冊封する儀式がおこなわれました。
その儀式に姿をあらわした疾沖は、これまでの己の罪を溍王に謝罪します。
溍王は謝罪を受け入れ、2人は和解しました。
38話の感想
疾沖に自分を憎ませることで疾沖を守ろうとする溍王の思考は、渤王と同じ匂いを感じました。
遥姬にもそういう傾向がある気がしますし(わざと渤王に嫌われているように見える)、この思考は脚本家のクセなのかもしれません。
ともあれ、溍王と疾沖が和解できて良かったです。
39話のあらすじネタバレ
ある夜。
馬婧は馬摘星に「疾沖にお礼をすべきです。白紙の借用書に、本人の望みを書いてもらっては?」と提案します。
タイミングよく現れた疾沖は、馬婧らを下がらせた後、酔った勢いで馬摘星に想いの丈をぶつけてキスをしました。
驚いた馬摘星が突き飛ばすと、倒れた疾沖はそのまま眠ってしまいます。
翌朝、白紙の借用書を見つけた疾沖は、「共に放浪の旅に出たい」と望みを書き馬摘星に渡しました。
馬摘星は無言で借用書を懐にしまい、それを“同意”だと解釈した疾沖は大喜びします。
一方、第4皇子(楚有禎)を見舞った渤王は、動かないはずの楚有禎の手から柿が落ちたのを目にして驚きます。
少しすると、皇帝も楚有禎を見舞いに来ました。
渤王はなぜか、皇帝に対して鋭い眼差しを向けます。(渤王は第4皇子から何かを聞いた?)
そこへ、柏襄城が占領されたとの知らせが入り、渤王はすぐに出陣しました。
39話の感想
溍王が、恋愛のスペシャリストみたいな顔をしながら疾冲に助言していたのが面白かったです。
その助言を真に受けたのか、その日の夜にキスをしてしまった疾冲!
彼はいつも馬摘星のために動いてくれて、尊重もしてくれる素敵な男性なので、馬婧が馬摘星に疾冲を推すのも分かる気がします。
馬摘星はキスは拒んだものの、借用書の望みは拒否しなかったことから、いつかは彼の気持ちを受け入れるつもりなのかもしれませんね。
ところで、抜け殻状態だった第4皇子が、わずかに自分の意思を取り戻したように見えました。
そのわずかな違いを表現する俳優の演技がとても巧く 感心させられました。
40話のあらすじネタバレ
柏欀城。
渤王との戦を控えた溍軍(馬摘星)のもとに、渤王の弱点が「狼骨花」だという情報が入ります。
それとほぼ同時に、馬摘星との会見を求める渤王からの書状が届きました。
馬摘星が会見に応じると、渤王は投降して城を差し出せと要求します。
馬摘星は、狼骨花が手に入る2日後まで引き伸ばすため、2日間だけ返事を待ってほしいと交渉しました。
一方で遥姬は、第4皇子(楚有禎)のわずかな反応から“実は正気を取り戻したのではないか”と怪しみます。
そこで、楚有禎の側近である楊厚を尾行すると、楊厚と楚有禎が「長兄の仇を討つ」と話し合っていました。
(どうやら楚有禎は、長兄を死に追いやったのが皇帝だと知ったようです)
彼らの会話から、かたき討ちのために病のふりを続けていたのだと知った遥姬は皇帝に報告します。
馬摘星との交渉から2日後。
大軍を率いて柏欀城にやって来た渤王は、投降するかどうかの返事を馬摘星に求めました。
馬摘星は答える代わりに、狼骨花の汁を塗った弓矢を渤王に向かって放ちます。
「これが答えか、よく分かった」
渤王はそう言うと、単身で溍軍のほうへと歩き出しました。
その頃、楚有禎は見舞いに来た皇帝に刀を突きつけ「玉璽を渡せ」と迫ります。
楊厚も楚有禎を援護しました。
ところが、皇帝は遥姬から事前に知らされていたため、あっという間に返り討ちにします。
命だけは助けてやるから共謀者を吐けと脅された楊厚は、渤王も共謀者だとバラしてしまいました。
40話の感想
やはり、第4皇子は正気を取り戻していました!
どうやら、長兄が死んだ本当の原因は皇帝にあるようですが、それを知るに至った経緯が「霊が教えてくれた」というのはあまり現実味がないような……。
第4皇子は、いくら長兄の仇を討つとは言っても、実父である皇帝を殺すつもりはないでしょうから、退位を迫ろうとしたのかな?
ともあれ、かたき討ちに失敗した第4皇子の今後が心配です。
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