大自然に囲まれた山の中での暮らしを選択したジェイミーとクレアは、かつてからあった総督の誘いを受け、4000ヘクタールの土地を手に入れました。
しかし、なかなか入植者が集まらず苦戦を強いられてしまうのです。
シーズン4第4話あらすじ
山での暮らしを選んだジェイミーは、”戦争の可能性があったとしても”わが娘ブリアナの未来を作りたいと総督との取引に応じ、4000ヘクタールの土地を手に入れ「フレイザーズ・リッジ」と名付けました。
ウィルミントンで入植者を集う予定でしたが、総督からは慎重に選んだ方がいいとのアドバイスを受けます。総督との取り引きを終えたジェイミーは、入植者集めをファーガスに任せてクレアとともにフレイザーリッジへ戻りました。
ヤングイアンと3人で家を建てる準備をしている途中で、チェロキー族という先住民がやってきます。危険を感じたジェイミーは、クレアとヤングイアンをライフルの近くに待機させ、自らは武器を捨ててチェロキー族に話しかけます。
緊張感で空気が張り詰めるなか、自分はジェームズ・フレイザーだと自己紹介。すると、チェロキー族は何も言わないまま引き返していったのです。
どうやら彼らは、チェロキー族とフレイザーズリッジに境界線があることを忠告しているかのよう……。
一方、現代のロジャーは友人の話も上の空。ところが、机の上にあった本から1770年代にフレイザーズリッジという開拓地があったことを知ります。
ロジャーはすぐに著者に連絡を取り、フレイザーズリッジの証書の写しや当時の地図を初めとする、詳しい資料を送ってもらいました。その中には、ジェイミーがサインした契約書も含まれていたのです。
クレアがジェイミーに出会えたこと、ノースカロライナに住んでいたことなど、2人に関する新たな情報が分かり、ロジャーは興奮状態のまますぐにブリアナに連絡しました。
その頃、ジェイミーたちは家を建てる予定地で野宿していましたが、馬が熊に襲われるという恐怖と対面していました。
シーズン4第4話の考察と感想
ツキリ・ヨナ
熊出没の一件で、先住民チェロキー族も”ツキリ・ヨナ”が現れたと言っていたことが分かりました。彼らの言葉で”ヨナ”は熊という意味ですが、”ツキリ”は何をさしているのか不明。
正体不明の危険動物の出現に警戒お始めます。その日の夜、ついに正体を現したツキリ・ヨナに、ジェイミーは立ち向かいます。
犯人は、熊の皮を被った人間で、もともとはチェロキー族でした。1年前に乱暴を働いたため追放しましたが、何度も集落に戻ってきたとのこと。しかし、チェロキー族は誰も取り合わなかったため正気を失いツキリ・ヨナになってしまったとのことでした。
ジェイミーが体を張ってツキリ・ヨナを倒し、チェロキー族に引き渡したことで、彼らはジェイミーを”ヨナ・ディヒ(熊を倒した男)”と呼び、交友関係を結んだのです。
熊を倒した男といった率直な名前は、先住民の間ではよくつけられたようでしたね。女性ならば”髪の長い女性”とか”弓で射る女性”など。
フレイザーズリッジを手に入れてから、ツキリ・ヨナを通じてチェロキー族との交友関係を結ぶとは、ジェイミーの交渉術はさすがです。
これまでも数々の修羅場を切り抜けてきた交渉術は、ジェイミーの魅力のひとつですね。だからこそ彼は、どんな逆境のなかでも生き延びて来られたのでしょう。
ジェイミーとクレアの命の関わる事件が!?
ところが後にロジャーは、1770年代の1月21日にジェイミーとクレアが山火事によって死亡すると知ります。フレイザーズリッジの土地を供与したのは1768年なので、それから12年以内の出来事だと推測。
早ければ2年、長くても12年という悲しい現実はブリアナに辛すぎるとして、ロジャーは両親の最期をブリアナには話さないつもりでした。
ちょうど日付の所に印が押されていたため、最後の○年のところが分からないといった憎い演出ですね。
分かってしまったら、いつくるかというドキドキ感が薄れてしまいますし、ドラマを観すすめていく間に「これかも!」と予測する楽しみが増えます。
ただ、ロジャーがブリアナに伝えた情報を基に、彼女自身も両親のことを調べているうちに、2人の死亡記事を見つけてしまったようです。
で、ブリアナが選択したのが”両親を助けに行く”ということで、彼女もストーンサークルを通ってしまいます。
原作でもブリアナは、ストーンサークルを通り抜けるとあったのですが、結構だれでも通り抜けられるようになったのか?という印象ですね。
あんなに苦労して抜けていたゲイリスは一体何だったのだろうと……。夫を生贄にしてまで必死になっていた彼女が惨めでした。
ジェイミーとクレアの今後は?
ヤングイアンもスコットランドには戻らず、とりあえずは3人で生活していくようです。ただ、クレアの言う通り、山の中では危険な生き物が生息しているとのことで、今後もまだ気を抜けない状態。
ブリアナは両親がアメリカにいるという情報は手に入れているので、ストーンサークルを抜けてアメリカを目指すはず。ただ、現代育ちのブリアナがこの時代に対応していけるかどうかは気になるところですね。
ジェイミーとクレアも、いつかは必ずブリアナと再会できるはずですが、まだまだ前途多難の日々が続きそうです。