『アウトランダー』シーズン4第5話ネタバレ。ブリアナが、クレアに会いに”スコットランド”に向かったと聞いたロジャー。
その頃、クレアはチェロキー族の治療師アダウェヒという女性から、彼らの治療法や薬草などを教わり親交を深めていました。
5話「相容れぬ者たち」あらすじ
ジェイミーがツキリ・ヨナを倒したのを機に、チェロキー族から”ベアーキラー”と呼ばれ信頼関係を築くことができました。チェロキー族の長を含む、数人がジェイミーらの元を訪れ、親交を深めています。
クレアは、チェロキー族のアダウェヒという治療師から薬草について学んだりと、いい関係を保っていました。クレアはアダウェヒに遠くに娘がいると言うと彼女は一瞬考え「彼女はここにいる」と言います。
クレアは、ブリアナは自分の心にいると思っていたようですが、”ここにいる”の本当の意味が後にわかることでしょう。ジェイミーとクレアの家はすでに完成し、食物貯蔵室や庭に囲いを作り豚も飼い始め、生活するには十分な環境が出来上がっていました。
ジェイミーはヤングイアンと、ファーガスに頼んでおいた入植者に会いに行くため、クレアを残ししばらく留守にします。クレアをひとり残すことを心配しながらも、出かけるその前に昨夜見た夢の話を伝えたのです。
「ブリアナは首にアザがあるか?ダイヤの形をした小さなアザが左耳の裏に」
『アウトランダー』シーズン4第5話から引用
ブリアナにアザがあることはジェイミーには話していませんし、クレア自身もブリアナのアザのことは忘れていた様子。クレアはジェイミーとブリアナの繋がりを不思議に感じながらも、この上ない嬉しさに包まれたのです。
一方で、ロジャーはスコットランドに向かいブリアナの行方を捜していました。彼女が宿泊したホテルのオーナーに尋ねますが、情報は得られませんでした。
しかし、ロジャーの可哀想な姿を見たオーナーが同情し、ブリアナから”1年後に渡してほしい”と頼まれた手紙をロジャーに渡したのです。
シーズン4第5話の解説
親子の絆は深いと実感
ブリアナは、ストーンサークルを通って、すでにスコットランドにいるようです。
クレアがジェイミーの元に向かう時に手助けをしていたので、何が櫃世なのかどんな衣装がいいのかなど、細かいことは知っていたはずなので、準備は万端だったはず。
ただし、歴史を学んだだけで、当時の様子もクレアを通してしか知らないようです。どんな時代だったのかは、ブリアナの想像のなかでしかわかりません。
実際に、1700年代という時代に触れると、どれほど危険な時代なのか、現代育ちのブリアナに乗り越えることができるのかが気になります。また、彼女はクレアに似て気が強いところもあるので、自ら問題を引き起こす可能性もありますね。
同じ時代に来たせいか、ジェイミーの夢にブリアナが出てきたようです。これもひとつの不思議体験で、後世の新たな風が1700年代に吹き込んだことを意味しているのでしょう。
全く違う時代で生まれ育ったブリアナとジェイミーの不思議な親子関係。ブリアナのアザを夢で知ることになったのも、2人の不思議な繋がりを表現していると推測します。
入植者が集まらない!? その理由は税金だった
ジェイミーは、ファーガスが集めた入植希望者に説明をしました。入植した者には
- 40ヘクタール与える
- 収穫量が増えるまで地代はいらない
- 40ヘクタールなら年に50ペニーをジェイミーに払うだけ
このような破格な条件を掲示しましたが、入植しようという者はいなかったのです。ジェイミーは、彼らは農民だし土地を与えるというのに、なぜ断るのかと疑問に思っていましたが、その理由は法外な税金でした。
集まった5人とも、感謝はするが入植はしないとのことで、ジェイミーはその理由を詳しく聞きます。もちろん、現在仕事を持っているという者もいましたが、なにより土地をくれるというのは魅力的な話。
しかし、”何年かけて開墾しても税金で苦しむことになる”というのです。正当な額なら払うのは当たり前ですが、何度も収税に来て払えなければ馬や家畜、農具も持っていかれるということでした。
全てを奪われた農民たちは、町へ来て働くようになったということなのです。この時代の税金は、不当に高く農民たちを苦しめていたようです。
ジェイミーは、とてもいい話だから入植希望者が集まると思っていましたが、現実にはかなり厳しい状態です。不当な税金を取られることで、反発する者たちが”世直し団”となって水面下で活動していました。
歴史によると、1764年から1771年までノースカロライナで世直し戦争という暴動が続いたとのこと。結果として暴動は不成功に終わりましたが、これがアメリカ独立戦争の触媒になったと考えられているようです。
土地を貰えるのは魅力的でも、最後は税金で苦しめられることになる。これが入植者が集まらない最大の理由だったのです。
マータフとの再会
ジェイミーとマータフは、アーツミュア刑務所で一緒でしたが、その後離ればなれになり互いに消息不明となっていました。マータフは、町で鍛冶屋をやっているとのことで、ジェイミーは母の形見である銀のコップから指輪を作ってほしいと頼みます。
その際に、クレアが戻ってきたことも伝えるとマータフは大喜び。クレアが未来から来たことは、マータフだけが知っているので、ブリアナが大学に通っていることも、未来の女性は今よりも自由だととも話します。
マータフの頭は真っ白で”おじいさん”という印象でした。ジェイミーは自分のところに来てほしいとマータフを誘いましたが、高額な税金を理由に断られました。
ジェイミーの頼みでも聞けないということは、税金徴収がよほど苦しいということでしょうね。それどころか、マータフが”世直し団”のリーダーであったとは……。
世直し戦争が始まれば、ジェイミーはフレイザーズリッジの契約に基づき、総督側につかなければなりません。そうなればマータフとは敵同士となってしまう可能性大。
ただ、ジェイミーは世渡り上手なので、この件に関してはカローデンの戦い前のようにうまく渡り歩くとは思いますが、ブリアナが近くまで来ていることを考えると不安が過ります。