【アウトランダー】シーズン5第7話ネタバレと解説。ついに世直し団の戦争へと突入。トライオン総督は、本気で世直し団を壊滅させる行動に出た。しかし、それは本来誰もが望むものではなかった……。さらにマータフの死がジェイミーを追い詰める!?シーズン5第7話「ロジャー・マックのバラード」、そして8話を原作からネタバレ。
【アウトランダー】シーズン5第7話あらすじ
1771年、ヒルズバラ。
トライオン総督は、本格的に世直し団戦争に乗り出し、ジェイミー率いる民兵たちも駆り出された。
ジェイミーが50歳の誕生日を迎えた朝。
ブリアナはロジャーを送り出し、クレアは治療師としてジェイミーに同行していた。
ジェイミーたちが戦おうとしているのは、同胞であり”家族”でもある者たち。
本来、誰も望んではいない戦いだった。
ジェイミーは、戦いに備え民兵と世直し団を区別するために、胸につけておくよう民兵たちに布バッジを渡した。
その時、自分も欲しいと若者がやって来る。
彼は、2話でジェイミーが逃がしたアイゼイアだった。
アイゼイアは、「あの時の恩返しがしたい、大佐のために戦いたい」とやってきたのだ。
当然の如く、アリシアの父ブラウン(弟)が暴言を吐くがジェイミーは、「アイゼイアは命を捨てる覚悟で来ている、共に戦いたくないなら立ち去れ」とブラウン兄弟に言い放った。
すると、今は戦いを目前としている状態、我々の問題は後回しにする言うことで一旦解決する。
しかし、ブラウンは何かを企んでいる表情を浮かべた。
その頃、弾薬を運んでいる民兵軍の馬車が襲われたという情報が入って来る。
トライオンから戦いに準備をするよう命じられたジェイミーは、対岸にブライアンとリー(世直し団)の姿が見えたとクレアに伝えた。
対岸に人影がいるのに気づいたクレアも、そこにマータフがいると察し彼の身を案じていた。
そんな中、コードウェル牧師が、何とか血を流さずに収拾できないかと世直し団からの請願を持ってやってくる。
ジェイミーも、平和裏に解決できるよう提案したが、トライオンは法を軽んじる者を野放しにしないと、戦う姿勢を崩さなかった。
【アウトランダー】シーズン5第7話ネタバレ
アラマンス
【アウトランダー】シーズン5第6話ネタバレ。ジョカスタの過去はあまりにも悲し過ぎた。
ジョカスタの紹介である屋敷に滞在していたブリアナは、そこの主から民兵軍がアラマンスで戦いに備えていると聞かされた。
アラマンス。
ブリアナは、アラマンスで何かが起こったはずだと”現代”で学んだことを思い出し、民兵軍のキャンプまで馬を走らせた。
ジェイミーとクレア、そしてロジャーに伝えた。
地図でアラマンスを指さし、「ここで戦いが起きて民兵軍が勝つ。死者の数は分からないけどそれが独立戦争の発端になったとも言われている」と。
世直し団の要求は独立ではないが、不正行為や不当な税金に反発していることは間違いない。
トライオンが勝つと知ったジェイミーは、その事実をマータフに知らせて退却させようと、伝令としてロジャーを送った。
ロジャーは世直し団のフリをして潜り込みマータフに伝えたが、すでに世直し団の男たちは止められない状態になっていたのだ。
屈辱の赤軍服
戦を目前に、トライオン総督はジェイミーに赤軍服を着るよう強要した。
ジェイミーにとって、赤軍服を着るのは屈辱的なものだが拒める立場にはない。
向こう側の人間になることは、明らかに”家族”を裏切るものだった。
しかし結局、ジェイミーは険しい顔をしながら赤軍服に袖を通すことになる。
トライオンの言い分は、「優秀な将校が敵に間違われると困る」というものだったが、実際は寝返らせない又はジェイミーの動きを把握するためのものだったのだろう。
これでもう、世直し団との戦いから逃れられなくなってしまった。
ただ、ジェイミーはこの戦で同胞を殺すなと民兵に命じていた。
「己の身は守れ。同胞を殺すな。終わらせよう。観念させて退却させる。虐殺は必要ない。捕虜にしろ。命を奪うな。マッケンジーを撃つな」
出典:【アウトランダー】シーズン5第7話から引用
そしてついに、戦いの火蓋が切られた。
【アウトランダー】シーズン5第7話の結末
マータフの死
壮絶な世直しの戦争が始まり、多くの人々が命を落とした。
戦開始後、アイゼイアは背後から肺を撃たれてクレアのいる救護テントに運ばれた。
さらに、ブラウン(弟)も怪我で運ばれてきたが、彼の話の様子からクレアはブラウンが近距離でアイゼイアを撃ったのだと確信する。
すると、ブラウンは生意気な女だとクレアの持っていた注射器を奪って足で踏みつけて破壊した。
クレアは、貴重なペニシリンを失ってしまった。
さらに悪いことは続く。
戦場でリーと出くわしたジェイミーは、彼を説得しようとしたが失敗。
銃口を向けられたが、マータフがリーを殴って気絶させ、ジェイミーとの再会を喜ぼうとした。
ところが、民兵のひとりがマータフに銃弾を放った。
マータフは「恐れなくていい、たかが”死”だ」と、ジェイミーに言い残して息を引き取った。
ジェイミーは助けを呼び、マータフの亡骸を救護テントに運んだが、クレアは悲しそうな顔で首を横に振った。
トライオン総督が、敵を全滅させたことへの勝利を喜びを伝えにテント近くまでやって来たが、ジェイミーは「罪なき人々を虐殺した日を喜べと言うのか」と、トライオンに反発する。
同胞と戦うことがいかに困難だったかが分かるとした上で、歴史的勝利と誇るトライオンにジェイミーは、歴史に残ったのはトライオンが殺戮を厭わなかったことだと批難した。
さらにジェイミーは、人に向けて大砲を放ったことは法を無視した行いだとトライオンに食い掛かると、赤軍服を脱ぎ捨てた。
ロジャー・マッケンジーの行方
ロジャーは、世直し団の潜伏先から戻る途中でボネットの船で助けたモーラグ・マッケンジーと再会した。
彼女は、お腹に子供もいて元気に暮らしていた。
モーラグの夫が世直し団の一員だと知ったロジャーは、彼女を通して夫に戦を諦めるよう伝えてほしいと頼み、困ったらリッジに来るよう助言もした。
ところが、戻る前にモーラグにハグをしていたところを、彼女の夫ウィリアムに見つかり誤解され捕えられてしまう。
世直しの戦争が終わると、トライオン総督は捕虜を処刑させていた。
一方で、クレアやジェイミーらはロジャーの行方を探していたが、誰も彼の姿を見た者はいなかった。
そこでジェイミーは気が付いた。
顔に布を被せられ、木に縛り首にされている者の服装がロジャーに似ていることを……。
【アウトランダー】シーズン5第8話のネタバレ予想
ラストで縛り首になっていたのはロジャーなのか?
原作によると、これはロジャーということになっています。
ただ、絞首刑で使用されたのは死刑執行人自身の縄で、油を染み込ませ使い勝手を試した縄。
しかし、ロジャを吊るしていたのは原麻でした。
ほかの死体は首が折れていたり、ゆっくりと絞殺されたであろう死体でした。
ロジャーも吊るされていたため、唇や瞼も青白くなっていましたが直前で助け出されたのです。
クレアが人工呼吸を行い、止まっていた鼓動は動き出したものの予断は許されない状態。
急いでロジャーを運び出してクレアが処置を施し、彼は息を吹き返したのです。
とはいっても、まだ予断は許さない状態。
クレアもロジャーの「呼吸に注意して」とブリアナに忠告していたので、復帰には時間がかかるかもしれません。
ではなぜロジャーは吊るされていたのか。
ドラマでは、ロジャーはウィリアム・マッケンジーとその仲間に連れて行かれ、次に見つかった時は、木に吊るされていた状態でした。
この流れは原作でも描かれていますが、その理由は数人の男たちが首謀者のひとりだとしてトライオンの元にロジャーを連れて来たとのこと。
トライオンはロジャーの顔を知っていたので、首謀者ではないことは見れば分かるはずですが、この時ロジャーは麻袋を被せられていただけではなく、猿ぐつわを付けられていたため自分がマッケンジー大尉であると伝えることが出来なかったのです。
顔を確認すれば良かったものの、トライオンはそれをせずに絞首刑にしたのでした。
この件に関しては、後にトライオンがジェイミーに陳謝しに行きましたが、義息子を殺されかけて黙っているはずがありません。
さらに、アイゼイアも背後からブラウン兄弟に撃たれたことが判明。
アイゼイアは肺を撃たれて穴が開いている状態でしたが、状態は安定しているようです。
【アウトランダー】シーズン5第7話の感想
ロジャーは、ウィリアム・マッケンジーに捕えられたあと、絞首刑に紛れて首をつられてしまったようですが、ジェイミーが気づくのがもう少し遅かったらこの世に居なかったでしょう。
また、ウィリアム・マッケンジーとして登場したのは、ドゥーガル役で出演したグレアム・マクタヴィッシュでは!?
いずれにしろ、ウィリアムもドゥーガルみたいな野蛮な印象を受けました。
もしかしたら、ウィリアムとロジャーには繋がりがあるのか?とも思いましたが、マッケンジーというだけで繋がると言うものではなさそうですね。
今回、まさかとは思いつつもマータフの死が衝撃的でした。
思えば、これまでにマータフの死の伏線は至るとことにあったと思います。
今回で言えばジョカスタとの別れが決定的でしょう。
前回で、ジョカスタの過去を描いたのも伏線のひとつになっているのかも。
眉間にシワを寄せるあの顔が見れなくなると思うと切ない思いにもなりますが、今後さらに過酷な運命がクレアとジェイミーに降りかかってくるはず。
リッジの火事により2人が亡くなるというのは本当なのか。
その時まであともう少し。
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