『ポロス~古代インド英雄伝~』7話と8話。
別国の新キャラが登場し、物語はますます壮大になってきました。
今回は、バムニ王との和解や、ダレイオス商人の追放といった見どころが盛りだくさん。
趣のあるセリフも見逃せません!
この記事では『ポロス』のネタバレ感想をお届けします。
【前回の重要ポイント】
バムニ王はアヌスヤ王女に求婚するも、その後に態度を豹変させる
アヌスヤは、ダレイオス商人に復讐を持ちかけられる
アヌスヤは、何があろうとバムニ王を裏切らないことを証明する
『ポロス~古代インド英雄伝~』シーズン1第7話・8話のネタバレ
マケドニア王国の新キャラは強烈!?
前回、見事なドンデン返しを起こして宮殿に残ることになったアヌスヤ王女。
同じころ、西方のマケドニア国では、オリュンピアス王妃が王と言い争っていました。
オリュンピアス王妃は良家の娘でしたが、戦に負けてフィリッポス王の妻となったのです。
「そなたにとって私は戦利品だとしても、決して負けを認めない」と言うオリュンピアス。
フィリッポス王は「夫婦に勝ち負けは必要ない。育むべきは愛だ」と言いますが、オリュンピアスは聞く耳を持ちません。
身分や血筋を何よりも重視するオリュンピアスは、フィリッポス王の血筋が“平凡”であることが許せないのです。
それゆえに、自分の顔をわざと汚して「そなた相手にはこの化粧で十分だ」と王を見下すオリュンピアス。
さらに、「そなたとは絶対に血を交わらせない」と言い放ちます。
オリュンピアスの侮辱に耐えられなくなった王は、オリュンピアスをねじ伏せて、無理やり“関係”を持ち、血を交わらせました。
血が汚れたことに絶望したオリュンピアスは、神殿で神に祈りを捧げます。
なぜ戦の代償を女に払わせる?
女にも心はある。女にも望む権利はある。女には伴侶を選ぶ権利さえないのか。
そんな人生の中、血が誇りであり尊厳だった。でもそれすらも奪われた。
1人の男が私の尊厳を打ち砕いたならば、もう1人の男(産まれる子)は私の尊厳を回復させよ。
バムニ王との和解
オリュンピアスが熱心に祈りを捧げていた頃、パウラヴァ国ではアヌスヤ王女が金縛りにあっていました。
金縛りが解けたその時、扉をノックする音が。
アヌスヤ王女が警戒しながら扉を開けると、そこに立っていたのはバムニ王でした。
言葉なく見つめあう2人。
アヌスヤは、安堵と喜びの表情を浮かべたあと、その感情を押し殺すように口を開きました。
「ここは使用人の寝床。陛下が何かご用ですか」
バムニ王は、アヌスヤへの辛らつな言葉やひどい仕打ちを悔いていると話します。
顔をそむけたまま「過ちを悔いることは、正しき道への第一歩です」と言うアヌスヤ。
「正しき道に、次の一歩を踏み出したい」と言うバムニ王。
王の言葉を聞いたアヌスヤは、そむけていた顔を向け直し、しっかりとバムニ王を見つめました。
2人は微笑み、手を取り合い、そして共に歩いていくことを誓います。
アヌスヤが正式な王妃に!
宮殿にて。シヴダット宰相とダレイオス商人は、闘鶏を見物していました。
シヴダット宰相が「どちらの鶏が勝つと思う」と問うと、ダレイオスは「勝敗よりも重要なことは、闘鶏を操ることです」と答えます。
続けて「しょせん闘鶏は盤上の駒。その駒を操ることこそが真の勝者です。共に敵国を操りましょう」と持ちかけるダレイオス。
するとそこにバムニ王の使いが現れて、王が呼んでいることを告げました。
シヴダット宰相が席を立とうとすると、使いは「お呼びなのは宰相ではなく、ダレイオス殿です」と告げます。
いざダレイオスがバムニ王に謁見すると、牛乳を飲むよう促されました。
そして、バムニ王はダレイオスに言葉を放ちます。
「それは砂糖だ。伝統として、牛乳に入れて客人にふるまう。
客人と我々が溶け合えるようにという願いを込めているのだ」
(レモン汁を牛乳に入れるバムニ王)
だがそなたは味を損ねた。牛乳に溶けるどころか、レモンのごとく分離を促した。
そなたは歓迎できぬ。商人なら交渉に慣れているから引き際も知っておろう」
出典:公式サイト
さらにアヌスヤ王女が現れたことで、驚くシヴダット宰相とダレイオス。
汚い小部屋に閉じ込められていたはずのアヌスヤ王女が、正装をして現れた――。
バムニ王と和解したアヌスヤは、正式な王妃となったのです。
その後、パウラヴァ国から追放されたダレイオスは、自国に戻る船の中で、憎しみの表情を浮かべていました。
そして、いつかインドを手中に収めると、心に固く誓うのでした。
『ポロス~古代インド英雄伝~』シーズン1第7話・8話の感想
7話からはマケドニア国の話も加わり、物語がより壮大になってきました。
主要人物が増えても、それぞれがキャラ立ちしているので混乱することもありません。
今回登場した、マケドニアのオリュンピアス王妃は強烈な女性ですね!
口裂け女のような風貌で王を出迎え、「あなたを出迎えるには、この化粧で十分です」と言い放つオリュンピアス王妃。
この一幕だけでも、オリュンピアスの自尊心の高さと、王への見下した感情が見て取れました。
どうやら元々は良い血筋の娘だったようですが、戦に負けたことでマケドニア国王に嫁がされた模様。
オリュンピアスの口から出てくるのは、血筋、血筋、血筋!
自分の血筋を汚したくないから、マケドニア国王とは絶対に交わらないと言い張ります。
ですが結局、無理やり関係を持つことになり、とち狂ったオリュンピアスがヘビまみれになるシーンは印象的でした。
おそらくヘビまみれのシーンは、子供が宿ったことと血を洗うことを表現したのかと思います。
子と言えば、アヌスヤ王女もバムニ王と和解して、子(主人公)を宿しました!
前回の記事で、バムニ王の豹変は演技ではないか?と考察しましたが、アヌスヤへの辛らつな言葉は演技ではありませんでした。
しかしその後、アヌスヤの真意を知ったバムニ王は、アヌスヤへの見方が変わったと思われます。
アヌスヤ王女はバムニ王から酷い言葉を浴びせられ、かなり傷心したはずです。
そんな時に「復讐しよう」とそそのかされ、アヌスヤ王女がその気になれば、実際にバムニ王の国を追い詰められたと思うのです。
ですがアヌスヤは、復讐よりもバムニ王の国を守ることを選び、自身も宮殿にとどまることを決めました。
そんなアヌスヤの行動がバムニ王の心を動かしたのでしょうね。
どんな状況になろうとも、決してバムニ王を売らなかったアヌスヤの心根は、バムニ王に十分届いたことでしょう。
2人が和解して本当に良かったです。
俳優たちの演技が上手いので、なおさら物語に引き込まれます。
バムニ王は、基本的に感情を顔に出しませんが、わずかに見せる切ない表情にグッときます。
アヌスヤ王女も、いかにも善良な女性という雰囲気が出ていますし、8話では王妃の品格も滲んでいました。
今後も2人の行く末を見守るのが楽しみです!
『ポロス~古代インド英雄伝~』次回はついに主人公登場か!?
正式に王妃になったアヌスヤは、バムニ王との子供を宿しました。
2人の子供が主人公のポロスなのですが、初めはプルショータムという名のようです。
ということは、次回の9-10話では、ようやく主人公が登場するのでしょうか?
将来ポロスと戦うことになるだろう相手がアレクサンドロス。
アレクサンドロスは、オリュンピアス王妃の子供ですね。
ポロスとアレクサンドロスはいつ産まれてくるのか分かりませんが、産まれたとしてもしばらくは、子供時代のストーリーが描かれるかもしれません。