『ポロス~古代インド英雄伝~』9話と10話。
今回は、アヌスヤ王妃の祖国とパウラヴァ国の和解が描かれました。
しばし平穏な日々を送るアヌスヤでしたが、ラストでダレイオス商人の姿を見つけ、波乱の予感!?
この記事では、『ポロス』のネタバレ感想と、宮殿・衣装の美しさをお届けします。
【前回の重要ポイント】
バムニ王と和解し、アヌスヤは正式な王妃となる
アヌスヤ夫妻の亀裂をさらに広げようとしたダレイオス商人は、パウラヴァ国から追放される
マケドニア国のオリュンピアス王妃が子を宿す
オリュンピアスの暴走
【マケドニア国】
前回、王に無理やり“関係”を強いられたオリュンピアス王妃は、子を宿しました。
フィリッポス王の野蛮な血が混ざっていることが許せないオリュンピアス王妃は、ゼウス(神)との子だと思い込むようになります。
さらに、使用人を閉じ込めた鉄の釜を火あぶりにして
「お前(使用人)の苦しみが大きければ大きいほど、お腹の子の苦しみが減るのだ」という謎の理屈を振りかざすオリュンピアス。
そこへフィリッポス王が現れ、むごい仕打ちをおこなったオリュンピアスを咎めました。
しかし、オリュンピアスが子を宿したと知ったフィリッポス王は、態度を一転させて喜びの表情を見せます。
「皆の者!私は親になったのだ!」と声を上げるフィリッポス王。
「違います。親なのは私だけ」と言うオリュンピアス。
さらにオリュンピアスは、「お腹の子は、私とゼウスの子。あなたの汚れた血は流れていない」と大勢の前でフィリッポス王を侮辱します。
怒ったフィリッポス王は、乱暴にオリュンピアスの手をつかみ、人気のない場所へ連れ出しました。
「そなたの子宮に宿っているのが私の子ではないだと?だとすれば不貞の罪で打ち首だ」と凄むフィリッポス王。
さらに、「私を誰だと思ってるんだ。己の血で額を染めたフィリッポスだぞ」とまくし立てます。
オリュンピアスは王の言葉を鼻で笑い、言い放ちました。
「あなたの額を染めたのは己の血。しかし私の息子の額は、他人の血で染まるのです」
両国の和解にほっこり!
【タクシラ国】
出産を翌日に控えるアヌスヤ王妃は、バムニ王と重臣たちと共に祖国タクシラを訪れました。
タクシラ宮殿の入り口に到着したアヌスヤ一行。
アヌスヤは、「兄は自尊心が強いけれど、私を愛してくれています。ですからきっと受け入れてくれるでしょう」とバムニ王に話します。
アヌスヤに寄り添い、慈しみの表情で頷くバムニ王。
仲睦まじい2人に水を差すかのように、シヴダット宰相は「万が一に備えて兵を山に潜ませています!」と声を荒げます。
その時、アヌスヤ一行の目の前に1本の矢が放たれました。
血気盛んなシヴダット宰相が即座に剣を抜こうとするも、バムニ王が制します。
そこへタクシラ国のアンビ王が現れ、アヌスヤ一行に問いました。
「答えよ。命を賭してタクシラに来た目的を」
するとアヌスヤがアンビ王の前に姿を現し、「(子を宿した)私のためです」と答えます。
妹のアヌスヤと久しぶりに再会したアンビ王は、愛おしむようにアヌスヤを見つめました。
微笑み合う2人。
直後、アンビ王は兄としての感情を切り替えて、王として再び口を開きます。
「王として王に答えを求めたのだ。まだ王からの返答を聞いていない」
アンビ王の言葉を受け、バムニ王は答えました。
「王として来たのなら、即座に答え申した。
――今日の私は王ではない。1人の父だ。
父として明らかにしたい。
我が子と そなたの子が、敵対することなく友好の世に生きることを」
出典:公式サイト
さらに、「両国は長い間敵対していたが、これを機に友好を結びたい」と申し出るバムニ王。
アンビ王は、バムニ王の申し出を笑顔で返しました。
言葉での返答はありませんでしたが、アンビ王が笑顔を返したということは、友好が結ばれたということなのでしょう。
ダレイオス商人との再会が不穏!?
【タクシラ国】
長年の敵対国であるパウラヴァ国とタクシラ国は、ついに友好の絆を結びました。
タクシラ宮殿の中へ通されるアヌスヤ王妃一行。
宮殿内はお祝いムードで、使用人たちが踊りを舞ったり、楽器を演奏したりしています。
そんな中、アヌスヤがふと後ろを振り向くと、以前にパウラヴァ国を追放されたダレイオス商人の姿が目に入ってきました。
ダレイオスを追うアヌスヤですが、途中で見失ってしまいます。
直後、ダレイオスが居たと思われる同じ方向から、シヴダット宰相が現れました。
以前から、シヴダット宰相とダレイオスは手を組んでいた節があるため、アヌスヤは不安が募るばかり。
その後アヌスヤは、ダレイオスの部下を見つけて後を追いました。
人気のない場所で、ダレイオスと部下は何かの作戦会議をしている模様。
「パウラヴァ国では事が成し遂げられなかった。だが、ここタクシラ国では成してみせる」と豪語するダレイオス。
影からこっそり聞いていたアヌスヤですが、姿を現してダイオレスに言い放ちます。
「この国でも同じ壁に阻まれるわ。再び私がそなたを止めてみせます」
『ポロス~古代インド英雄伝~』シーズン1第9話・10話の感想
9話と10話は、波乱の前の静けさが描かれた回でした。
アヌスヤ王妃にとっての一番の気がかりは、パウラヴァ国と祖国のわだかまり。
祖国の兄・アンビ王は、パウラヴァ国に対して尋常ではない敵対心を燃やしており、それがいつか戦の火種になるのではないかとアヌスヤ王妃は心配していました。
敵国に嫁いだアヌスヤに対しても、かつて「タクシラに捨てられた娘だと思え」と言い放ったアンビ王。
ですが実際に対面してみると、アヌスヤ王妃と兄・アンビ王には固い愛情があるように見えました。
久しぶりに会った妹アヌスヤを見る目は慈しみに満ちていて、見ている側もほっこりしました。
同行したバムニ王の言葉も素晴らしい。
「王ではなく父として明らかにしたい。我が子が友好の世に生きることを」
バムニ王の言葉を受けて、笑顔で友好の意を示したアンビ王がアンビ王らしいと思いました。
もともとアンビ王は強烈な敵対心を抱いていましたし、自尊心も高いので、決して言葉では「友好を結びましょう」と言わないところが彼らしいのです。
しばらくの間、アヌスヤの祖国タクシラに滞在することになったアヌスヤ王妃一行。
次回予告(11から12話)を見ると、タクシラ国で大波乱が起こるようです。
やはり今回の平和な展開は、嵐の前の静けさだったのでしょう。
できれば、せっかく紡いだ友好の絆を失ってほしくないものです。
『ポロス~古代インド英雄伝~』宮殿や衣装の美しさ
アヌスヤ王妃の祖国タクシラの宮殿が、今回初めて登場しました。
同じインドでも、住んでいる宮殿によって、異なった美しさがあるので見ていて飽きません。
タクシラ宮殿は、黄土色の広大な建物と自然がマッチしており、見ていると温かい気持ちになります。
パウラヴァ宮殿は、鮮やかな青を基調とした外観が煌びやかで、目に焼きつくほど。
オリュンピアス王妃が住むマケドニア宮殿はまだ出てきていないので、そちらも楽しみです。
また、各国の王妃の衣装も豪華絢爛!
アヌスヤ王妃は、煌びやかな青いドレスが目を引きますし、付けている装飾品も大ぶりで、圧倒的な美しさがあります。
アヌスヤ王妃の青い衣装は、きっと宮殿の青と合わせているのでしょうね。
インドの装飾品はどれも大きい! pic.twitter.com/vP9UxTXuzk
— 月香☆☆あな番考察 (@tuki527) September 6, 2019
オリュンピアス王妃が身にまとっている衣装はいつもシンプルなドレスですが、上品さと艶やかさがあって見とれてしまいます。
シンプルな分、似合う似合わないがハッキリ出てしまうような衣装ですが、オリュンピアス王妃はいつも素敵に着こなしているのです。
同じインドの女性でも、住んでいる宮殿によって、衣や装飾品が異なるので見ていて飽きません。
これからも、豪華絢爛な衣装を見るのが楽しみです!