【ラグナロク】シーズン3第1話・第2話ネタバレ考察。力に溺れるマグネ

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【ラグナロク】シーズン3第1話・第2話ネタバレ考察。戦神トールであるマグネは世界最強の武器ミョルニルを取り戻しましたが、イタズラ好きの神ロキであるラウリッツの命を優先し、2度とミョルニルを使わないことを条件に巨人ヨーツル家と休戦協定を結びます。しかし地元で強大な力を持つヨーツル家相手では通常の手段は意味をなさず、痺れを切らしたマグネは再びミョルニルを手に取りました。

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第1話あらすじネタバレ

コスモスとカオス

秩序と混沌の対立。

宇宙内 個人内の永遠の闘いである。

ラグナロクではコスモスが消滅するが、それで初めて世界が再生する。

あらすじ

神と巨人、善と悪の戦いで保たれてきた世界の均衡きんこうはギリギリの状態でした。1度は神トールとしての力を手放したマグネでしたが、半神半巨人の弟ラウリッツが巨人であるヨーツル家のランに殺されかけたことで、神の力と世界最強の武器ミョルニルを取り戻します。

ラウリッツは巨人の血を引く神ロキだが、神々の王オーディンであるヴォータンの血を自ら注射しているため半神半巨人となった

しかし、マグネは神と巨人の間で板挟みとなっているラウリッツを守るべく、2度とミョルニルは使わないことを条件に、神マグネと巨人ヨーツル家の間で休戦協定が結ばれます。とはいえ、マグネはヨーツル家の排除を諦めたわけではなく、環境汚染や脱税が明るみになったヨーツル工業を法的に訴えることにしました。

ところが、ヨーツル工業を訴える形で排除するという新たな作戦に、軍神テュールのハリーと女神フレイヤのイマンは手を引いてしまいます。彼らはマグネが世界最強の武器ミョルニルを取り戻すために犠牲を払ったこともあり、通常の手段に協力する気などなかったのです。

仕方なくマグネは残った神の王オーディンのヴォータンと共に、裁判に必要となる証人探しを始めます。

こうした神々の仲間割れや休戦協定は巨人ヨーツル家にとっては好都合で、ラウリッツのペットである大蛇を育てさせる期間には打ってつけでした。大蛇は神トールを殺害する唯一の手段となるようで、ヨーツル家はラウリッツに大蛇の世話をさせていました。

マグネは元工場作業員の中から証人になってくれうる人物を探しましたが、相手がエッダの町の貴重な雇用を担うヨーツル工業となると証言したがる人などおらず、証人探しは難航します。それでも何とか証人を見つけて裁判の準備に向けて動き出そうとした矢先、その証人が突然の事故死を遂げます。

証人探しの件は弟ラウリッツにしか話していなかったことからヨーツル家の仕業だと気づいたマグネは憤慨し、ミョルニルを手にヨーツル家へと乗り込みました。マグネはミョルニルを前に成す術もなく萎縮するフィヨルとランの姿に笑みを浮かべ、満足げな様子を見せます。

そして、家に戻ったマグネはラウリッツに休戦協定は崩れたことと、これからはミョルニルとマグネ(トール)自身が支配者だと示すと豪語します。

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第2話あらすじネタバレ

ヤールンサクサ

トールの愛人である巨人。

彼との間に息子をもうけた。

あらすじ

すっかり最強の戦神トールとしての力に心酔するマグネは、つちミョルニルを片時も離さず持ち歩くようになっていました。事あるごとにミョルニルを盾に巨人ヨーツル家を脅し、自分の思い通りに物事を操る様はまるでかつてのヨーツル家そのものです。

そんなマグネの豹変ぶりにはガールフレンドのシグニーも愛想を尽かし、しばらく距離を置くべきだとマグネの元を離れてしまいました。

そんな中、マグネに協力して罰を受けていたサクサが学校に戻り、マグネに接触を図ります。

サクサは、マグネ(トール)の武器ミョルニルの製作のために必要となる鍵をラウリッツに渡していたことが反逆行為とみなされ、罰として奴隷となり監禁されていた。

マグネがミョルニルを取り戻した今、巨人ヨーツル家にはミズガルズ蛇とサクサの作戦しか頼れるものがなく、ミズガルズ蛇の方は成長が遅くて成す術もありません。残された道はサクサの作戦しかないため、ヨーツル家は一縷いちるの望みをかけてその作戦に乗ることにしていたのです。

サクサは力を誇示するマグネに同調したり、彼が欲しがるスーツを買い与えてポイントを稼ぎます。ちょうどシグニーから理解を得られなかったマグネにとって、全てを肯定してくれるサクサとの時間は心地よいものでした。

マグネのあまりの豹変ぶりに痺れを切らした神々の王オーディンであるヴォータンは、今のマグネの行動はただの脅しであり、力を持つのはマグネではなく鎚ミョルニルなのだと忠告します。また、今のマグネはミョルニルの力に制されて利用されていることも説明しました。

しかし、マグネはヴォータンの忠告に耳を貸さないどころかミョルニルを突き立て今すぐ帰るよう命じます。

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マグネが豹変したのは最強の武器ミョルニルのせい

これまでのマグネといえば、短気な一面こそありつつも気弱な青年のイメージがありました。ところが、シーズン3に入ってからのマグネは戦神トールとしての力を誇示するかのような行動を見せています。

敵対する巨人ヨーツル家のフィヨルやランはもとより、ついには仲間であるヴォータンにまで同じことをする始末。そんなマグネの姿はヴォータンの言う通り、トールの力に飲まれているように感じます。

こうしたマグネの豹変ぶりについては、第2話のヴォータンとマグネの会話にヒントがありました。

ヴォータンによれば、力を持つのはマグネではなく鎚ミョルニルであり、今のマグネはミョルニルの力に制されて利用されているとのことでした。つまり、今のマグネの神としての力を誇示する傍若無人さは鎚ミョルニルによるもので、マグネ自身が変わったわけではないということ。

だからこそ、ヴォータンはマグネが自我を取り戻せるよう手助けしにきたのでしょう。

事実、北欧神話でのトールは短気で何事も腕力で解決しようとする節はありながらも愛妻家だったり、イタズラ好きの神ロキとは大の仲良しだったりと根は優しい人物として描かれています。

このままのマグネでは先行きが不安ですが、元のマグネは優しい人物ですし、これまで【ラグナロク】は北欧神話に沿って物語を進めてきているので、再び優しさを取り戻してマグネがトールとして世界を救ってくれるはずです。

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サクサはヤールンサクサで確定

巨人ヨーツル家で妹役をしているマグネの同級生サクサは、2話の冒頭にヤールンサクサの説明が入っていること、トールの愛人である巨人とのことからもサクサ=ヤールンサクサと考えて間違いないでしょう。実際、2話でのサクサの行動はまさにヤールンサクサの説明のままですし、北欧神話でもヤールンサクサはトールの愛人だとされています。

北欧神話では、トールとヤールンサクサの間にマグニという息子をもうけており、兄弟のモージと共にラグナロクを生き延びる神々とされています。モージに関しては父はトールで間違いないものの、ヤールンサクサの子であるかは不明です。

また、北欧神話だとヤールンサクサは9人の巨人娘のうちの1人で、母は女神ラーンとのこと。

ヨーツル家で母役をしているランとヤールンサクサの母ラーンは名前が酷似していたり、2人とも人間に好意的ではないなど共通点が多く見られます。やはりシーズン2第5話・第6話の考察にもあるように、ランは女神ラーンである可能性が高いような気がします。

ただ、ランは巨人族でラーンは神族なので、この辺りの疑問は残されたままです。

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ラウリッツのペットの大蛇はミズガルズ蛇で確定

シーズン2第6話の考察で推測した通り、ラウリッツのペットは北欧神話に登場するミズガルズ蛇(ヨルムンガンド)でした。ミズガルズ蛇は、北欧神話における毒蛇の怪物であり、ロキがアングルボザの心臓を食べて産んだ3体のうちの1体とされています。

イタズラ好きの神ロキであるラウリッツの場合は、巨人の仲間入りする際に鹿の心臓を食べ、その後サナダムシに感染して摘出しています。ラウリッツからサナダムシを摘出した医師も見たことないほどの大きさで摘出後も生きていると驚いていましたし、摘出されたサナダムシがこそミズガルズ蛇と考えて間違いなさそうです。

実際にはラウリッツがサナダムシ(ミズガルズ蛇)を貰ってきた描写こそありませんでしたが、病院から退院したタイミングでペットを飼い始めたことや、後に湖に放ったことがミズガルズ蛇の背景と一致しています。

ちなみに、北欧神話でのミズガルズ蛇は、脅威になると予見した神々の王オーディンによって海に捨てられ巨大な蛇へと成長を遂げました。

Photo:「ラグナロク」(c)Netflix
紹介している作品は、2023年8月時点の情報です。
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