海外ドラマ『レクティファイ 再生』シーズン1。19年前、少女強姦・殺害容疑で死刑を宣告されたダニエル。
再度行われたDNA検査によって判決が無効となり出所してきます。自由を取り戻したダニエルが苦悩しながらも第2の人生をスタートさせた、その先にあったものは?
シーズン1の登場人物
ダニエル・ホールデン
エイデン・ヤング
アマンサ・ホールデン
アビゲイル・スペンサー
ジャネット・タルボット
J・スミス=キャメロン
テッド・タルボット
ブルース・マッキノン
テッド・タルボットJr.
クレイン・クロフォード
タウニー・タルボット
アデレイド・クレメンス
ジャレド・タルボット
ジェイク・オースティン・ウォーカー
ジョン・スターン
ルーク・カービー
シーズン1のあらすじ
19年前、18才だったダニエルは、少女を強姦・殺害した容疑をかけられ死刑を宣告されました。以来19年間刑務所で暮らしていたダニエルでしたが、新たに行われたDNA鑑定によって判決が無効となり釈放されます。
晴れて自由の身となったダニエルは、家族の住む故郷に戻ってきますが、街にはダニエルが犯人だと疑う人が多数いました。戸惑いつつも、新しい生活をスタートさせるダニエル。
しかし、あまりにも長すぎた刑務所での生活とのギャップが埋めれずに苦しみます。次第に家にこもりがちになっていくダニエルに手を差し伸べたのは、義姉のタウニーでした。
次第に心を通わせていくダニエルとタウニーでしたが、タウニーの夫・テディーは2人が会うことを快く思っていませんでした。
なんとか新しい生活を受け入れ前を向いて歩いていこうと思い始めたダニエルでしたが、街の人達の怒りは爆発寸前まできていました。そして、ダニエルに悲劇が訪れることに……。
シーズン1の見どころ
浦島太郎状態なダニエル
18才から19年間、人生の中でも重要な時期を刑務所内で過ごしたダニエル。出所した世界は、自分が知っていた世界とは大きく違っていて驚きの連続であったと思います。
しかし、ダニエルはあまり感情を表に出しません。刑務所内では、同じ時間に起き、同じ時間に食事をし、同じ時間に寝て……と、毎日が同じルーティーンで進む生活。
しかも、窓のない独房では、雨なのか、晴れなのか、寒いのか、暑いのか、風も感じられない生活の中で、感情というものを出すことすら忘れてしまっているのかも知れません。
ダニエルが収監されていた刑務所は、『プリズン・ブレイク』(2005)や『ウェントワース女子刑務所』(2013~)のような、人がワサワサいて、日々ケンカ沙汰が勃発、外に出る時間もあるような刑務所生活とは全く異なる少し異様な感じさえも受ける場所です。
ダニエルが今何を考えているのか?という描写が少ない分、先が読めない展開が多く、いきなりビックリな状況が勃発したりすることが時々起こります。
このあえて彼の心の描写を少なくしていることで、事件の真相が気になってしまいます。実はダニエルが犯人なのかも?とすら思えてしまいます。
謎だらけの事件
ダニエルが死刑を宣告されたのは、そもそもダニエルが自白したことが原因でした。ダニエルはその罪を認めてずっと19年間死を待つだけの生活を送っていたのでしょうか?
もし、自白を強要されたのなら、弁護士に相談するなりなんなりしたと思いますが、そういった形跡もなさそうです。
彼の無罪を信じていた妹や母親も、ダニエル出所後に冤罪で逆に訴えてやる!というような動きもあって良いかもと思いますが、そのような気持ちもない様子。
とにかく、ひっそりと平和に暮らしたいというような雰囲気です。事件は、ダニエルの判決が無効になっただけで、ダニエルが無罪になったわけではありません。ダニエルを有罪にしようとする再捜査も始まるようですし、事件解決への道のりは長そうです。
そして、第一話でいきなり自殺してしまった人、この人は一体誰!?シーズン通して結局分からず仕舞いでしたが、ダニエルが出所してすぐに自殺したということは、何かしら関係のある人物であると予想されます。
シーズン1の感想
派手さは全くないドラマですが、謎が多いストーリーに、色々考えながら見ていく事で自然と引き込まれていきました。シーズン1では、とうとうダニエルが襲われてしまう、という所で終わってしまいました。
この先どういった展開が待っているのかは全く予想がつきません。自殺した人物の証拠隠滅を図っている男が後半に出てきましたが、彼らが今後事件のキーパーソンになることは間違いないはずです。
ダニエルと家族の関係もどうなっていくのか、今後の彼らの動きを見守りたいと思います。