【麗姫(レイキ)と始皇帝~月下の誓い~】11話と12話のネタバレ感想。麗は無事に男児を出産した。ところが、麗を王后にしたくない祖太后は何かと理由をつけて麗を虐げる。さらに、麗の産んだ天明が何者かにさらわれてしまう。果たして天明は無事なのか!?
【麗姫と始皇帝】11話のネタバレ
公孫羽の過去
飲んだくれの荊軻を見かねた盖聶は、彼の亡き師匠(公孫羽)の話を聞かせた。
かつて鵠落剣法を習得していた公孫羽は、一夜で数十名の凄腕たちを始末するほどの強さを誇っていたが、後年になると鵠落剣法の威力を恐れて己の過去とともに封印した、と。
そして現在の秦国の暴政を阻むためには、鵠落剣法の剣譜を見つける必要があると荊軻を諭す。
≡王宮≡
麗は男児を出産し、天明と名付けた。
夜通し部屋の外で待機していた嬴政が麗の顔を見に行くと、彼女は「無事に産ませてくれてありがとう」と礼を述べる。
もう1人の兄弟子
ある夜、麗の部屋に韓申が忍び込んだ。
麗の兄弟子である彼は、濮陽の戦で生き別れたあと麗が追われていることを知り、麗を助けるために秦国の侍衛になったのだという。
そんな彼は、赤子を見て「秦王の子か」と殺そうとする。
麗は、荊軻との子だと打ち明けた。
祖太后の思惑
祖太后主催の宴が開かれた。
表向きは麗の出産を祝う宴だが、どの妃も、祖太后でさえも腹に一物をかかえていた。
祖太后は、男児を生んだ麗に「国の母になったのだから教養を身につけるべき」ともっともらしい理由をつけて大量の写経を命じる。
麗は拒むことができず、翌日になっても写経を続けていた。
それを知った嬴政はすぐに駆けつけ、祖太后の侍女に叩かれていた麗を助けて連れ帰った。
【麗姫と始皇帝】12話のネタバレ
思い出のスカーフ
出産直後で体調が万全ではないにもかかわらず祖太后から呼び出された麗は、教養を学ぶためと称して虐げられた。
それを知った嬴政は、今後は自分の許可なく麗に命令は出させないと彼女に約束する。
それでも麗は相変わらず心を開かなかったが、嬴政は献身的に麗を看病をし、さらには夫人の位に封じた。
夫人に封じられた麗はある晩、かつて荊軻が買ってくれたスカーフを愛おしげに眺めていた。
そこに現れた嬴政は、麗の心に自分がいないと分かっているからこそ、彼女と自分を繋ぐ架け橋として子の天明を預かると言う。
嬴政の思惑
嬴政は、趙王に燕国を攻めるよう促しておきながら 心中には別の思惑があった。
趙国に燕を攻めさせておいて、自国は「燕を援護する」という名目で趙国を討ち取ろうと考えているのだ。
つまり、初めから狙いは趙国なのである。
それを悟った趙高(嬴政お付きの太監)は、祖国である趙の危機を知らせようと密使を送るが何者かに殺されてしまう。
密使を殺したのは、秦国の家臣・李斯に命じられた夏侯央だった。
結果的に趙国は討たれて趙王は崩御した。
天明の行方
趙高は秦国に仕えてはいるものの、実のところ祖国の趙を第一に考え動いていた。
それを見抜いている楚夫人は、趙国への援助をエサにして趙高を買収し、麗の生んだ天明を始末するよう指示する。
翌朝、天明がいなくなった。
【麗姫と始皇帝】11話の感想
時間の流れが早く、麗はもう出産しました。
前回 嬴政は「男児を生んだ妃を王后にする」と言っていたので、麗が王后になる展開かもしれません。
ただしばらくは、それを阻止したい祖太后からの攻撃が続くと思われます。
それでも今回のように嬴政が“自ら”麗を助ければ、妃も祖太后もそう簡単には麗に手出しできなくなるはず。
それにしても、天明が無事に生まれてきて本当に良かったです。
嬴政には卑怯な一面があるため、もしかしたら天明を盾にして麗を思い通りにするのではないかと思いましたが、そんな事もなく毎日会わせてあげていて好感度アップ。
愛する麗が他の男の子供を生んでさぞ複雑な心境なはずなのに、それを飲み込んで麗を第一に考える嬴政に愛の深さを感じます。
【麗姫と始皇帝】12話の感想
このところ恋愛色が濃かった本作ですが、今回は歴史的要素も描かれました。
秦王の嬴政が、他国の有能な人材を積極的に重用していたのは史実どおり。
ただ趙高のように、秦国に仕えながらも祖国を第一に考える者たちが一定数はいそうです。
おそらく楚夫人や敏夫人も、嬴政の妃になったのは祖国の事情を鑑みてのことだろうと思われます。
敏夫人は初登場のときには良い人のように見えましたが、どうやらただの善人ではなさそう。
悪役として分かりやすい楚夫人とは違い、腹が読めない敏夫人のほうがある意味恐ろしい。
そんな妃たちがはびこる後宮で、麗がどのように生き抜くのかも注目ポイントになりそうです。
- 13話・14話のネタバレ感想はこちら。