【麗姫(レイキ)と始皇帝~月下の誓い~】21話と22話のネタバレ感想。嬴政は麗を王后にするために戦に帯同した。出征先では同じ幕舎で夜を過ごしたりと2人の心の距離は縮まっていく。一方で洞窟に落下した荊軻と蘭は、出口が見つからず窮地に陥ってしまう……。
【麗姫と始皇帝】21話のネタバレ
麗の笑顔
嬴政は麗を王后にしたいという。
しかし祖太后は、楚夫人を王后にして楚国との友好を得ることが天下統一の近道だという理由で反対をする。
嬴政は「次の戦に麗を同行させて戦に勝てば王后にする」と言葉を返した。
肝心の麗は、もしも自分が王后になれば、今度は太子の座を巡って天明が狙われてしまうと嬴政に不安を伝える。
それに、勝手に戦の同行を決めたことにも怒っている様子だ。
嬴政はそんな彼女の機嫌を直すべく、取り上げていた祖父の形見の短剣を返した。
麗は機嫌を直して笑顔になる。
嬴政の胸中
ケガから復活した韓申は、命がけで麗を救った功績により中侍衛に任命され、麗とゆっくり語らう時間も与えられた。
麗は韓申に本音を話す。
以前の自分ならば嬴政の死を望んでいたけれど、前ほど狡猾な男だとは思わなくなり、刺客騒ぎの際には体が勝手に動いて彼を助けていたと。
一方、2人を離れた場所から眺める嬴政は、これまでは守るべきものがなかったから非情になれたが、今後は麗が自分の弱点、ひいては秦国の弱点になってしまうだろうと李仲に話す。
天下統一の夢
嬴政と麗は韓に出征した。
その道中で祖父を殺した風林火山と顔を合わせた麗は、敵を討つべく斬りかかるが嬴政に止められる。
敵を討つこともできず機嫌を損ねた麗のもとにやってきた嬴政は、天下統一の夢を語った。
一方で、荊軻と蘭は剣譜があると思われる崇山へと向かった。
それを知った夏侯央は、配下を崇山に向かわせ尾行させる。
尾行に気づいた荊軻と蘭は、逃げているうちに山の仕掛けに引っかかり地下の洞窟に落下してしまった。
【麗姫と始皇帝】22話のネタバレ
韓への出征
嬴政不在の王宮では、景良人の懐妊が判明する。
それを知った楚夫人は彼女を呼び出し流産させた。
≡出征先≡
このたび嬴政が韓に出征したのは、才人でありながら冷遇されている韓非という男を得るためだった。
だからと言って「韓非を譲ってほしい」と申し出れば、韓王は出し惜しみするに違いない。
そこで嬴政は、あえて大軍で押しかけ「韓非を渡せ」と脅せばすんなり引き渡すだろうと考えたのだ。
その読みは正しく、大軍に攻め入られた弱小国の韓王は、怯えて「何でも献上します」とあっさり韓非を引き渡した。
韓非という男
秦の王宮では韓非を歓迎する宴が開かれた。
臣下の李斯によると、韓非とはかつて同じ門下で一緒に学んだ仲だが、彼は当時から頭角を現していたらしい。
盛大に迎え入れられた韓非は、礼もそこそこに天下統一の意図を嬴政に尋ねる。
すると嬴政は、文字や貨幣を統一して1つの国になれば民が穏やかに暮らせるはずだと自分の望む未来を語った。
宴が終わると、韓非の部屋に妃嬪の韓長使がやってきた。
彼女が言うには、韓非に仕えるよう嬴政に命じられたのだという。
同じころ、嬴政と麗は部屋で鬼ごっこをして楽しんでいた。
脱出できない荊軻たち
洞窟のような場所に落下してしまった荊軻と蘭は、出口が見つからず窮地に陥る。
近くに川があるため飲み水に困ることはないが、食糧はわずかな手持ちしかない。
こうなったら洞窟で鵠落剣法を習得して脱出するしかないと考えた荊軻は、稽古に励むが習得できそうになかった。
それから数日が過ぎ、蘭は日に日に弱っていった。
【麗姫と始皇帝】21話の感想
本作は登場人物の心の動きがとても丁寧に描かれています。
麗が少しずつ嬴政に心を開いているのが見て取れますし、今回に至っては嬴政に笑顔を向けていました。
2人が軽口を言い合う姿はとても微笑ましく、このまま麗が嬴政を受け入れる日も近い気がします。
嬴政のほうも、どうすれば麗の心を得られるのか、彼女の扱い方が分かってきたようです。
金品を与えたり何かを無理じいするのではなく、麗が大切にしている人や物を重んじてあげることが麗の心を得る近道だと。
そんな2人は遠征先でも仲の良い様子で、嬴政は王宮にいるときよりも素の顔が出ている気がしました。
【麗姫と始皇帝】22話の感想
誰とも一緒に寝たことがない嬴政が、麗とは寝たがっていて信用の深さがうかがえます。
麗のほうも嬴政に笑顔を見せることが多くなり、鬼ごっこをして遊んだりと完全に心の距離が縮まった様子です。
とはいえ、荊軻への情がなくなったわけではないでしょう。
今は嬴政との関係性がうまくいっていても、そのうち荊軻の存在が原因となって再び亀裂が生じてしまう予感がします。
*次回23話・24話のネタバレ感想はこちら。