【麗姫と始皇帝】29話・30話のあらすじ・ネタバレ・感想。

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【麗姫(レイキ)と始皇帝~月下の誓い~】29話と30話。丹太子一行を取り逃がしてしまった李仲は、この件には麗が関わっているのではないかと疑いを向けます。一方で麗への恨みを募らせている李斯は、麗と荊軻が宮外で会っていたことを知るのです。この記事ではネタバレ感想をお届けします。

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【麗姫と始皇帝】29話のネタバレ

国境通過

丹太子の脱出計画に成功した荊軻けいか一行は、国境の函谷関を通過しようとしていました。

そこに禁軍を率いてやってきた李仲は、棺桶の中身が本当に遺体かどうかを確かめるために、上から剣を突き刺していきます。

そして、李仲が丹太子の隠れている棺桶に近づいたその時……。

荊軻は鵠落こくらく剣法を使って禁軍たちを一太刀で仕留めた後、李仲を人質に取りました。

その隙に、田光は丹太子を連れて函谷関を通過するのです。

人質から解放されて王宮に戻った李仲は、丹太子を取り逃してしまったことを嬴政えいせいに報告。

盗賊の1人が神業で禁軍を倒したことも伝えると、嬴政は心当たりの流派がないかと韓申かんしんに尋ねました。

黙ったまま答えない韓申に代わり、居合わせた麗が「流派は簡単にわかるものではない」とフォローします。

すると李仲は、盗賊たちと1度手合わせたはずの麗が流派に気づけないことや、麗が丹太子逃亡の当日に彼を見舞いにいったことを持ち出して疑念をぶつけました。

それだけでなく、李仲は韓申に対しても追及をしはじめますが、嬴政が日を改めるといって止めます。

その夜、麗の部屋にやってきた嬴政は「長らく天明と引き離して悪かった。今後は一緒に暮らすがいい」と、天命を王宮に連れ戻すことを伝えました。

楚良人の企み

韓長使かんちょうしは亡き韓非かんぴの子を宿していました。

それを知った楚良人の侍女は、あることを提案します。

「韓長使が生んだ子を、楚良人が生んだ子として育ててはいかがでしょう」

嬴政の心を取り戻すためにも自分の将来のためにも名案だと思った楚良人は、さっそく懐妊したフリをすることにしますが、そのためには太医の協力が欠かせません。

彼女は陸太医を呼びつけて脅し、懐妊の見立てをするよう命じました。

その後。

韓長使の子を奪うつもりの楚良人は、お腹の子のために滋養薬などを韓長使に与えます。

それを“何か裏があるに違いない”と直感した韓長使は、麗に助けを求めにいきました。

「無事にこの子を産めるよう、大王(嬴政)に口添えしてほしい」と。

麗がさっそく嬴政に懐妊を伝えると、彼は「韓長使が安心して産めるようにする」と約束してくれました。

別の日。

楚良人までもが身ごもったと聞いた嬴政は、必要なものを趙高に届けさせます。

趙との戦

朝議では、趙との戦について話す左丞相の昌平君しょうへいくんが「また李牧に敗れました」と報告します。

さらに、このまま攻め続けるよりは兵力を温存すべきであることと、李牧は趙王に疎まれているため離間を狙ってはどうかと進言。

同意した嬴政は撤兵を命じました。

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【麗姫と始皇帝】30話のネタバレ

麗への恨み

昌平君の次に発言した李斯りしは、“丹太子の捕縛”について嬴政に進言をします。

ところが嬴政は、昌平君の「丹太子という人質1人のために大軍を差し向けては、かえって秦国が嘲笑される」という発言に同調し、丹太子を捜索させませんでした。

これに違和感を覚えた李斯は、きっと麗が嬴政に口添えをしたに違いない、そもそも麗さえいなければ自分が失脚することもなかったと夏侯央かこうおうたちに話します。

「おぬしがあの時に麗夫人を始末しておれば……」

そう言われた夏侯央たちは、あの時に麗を助けにきたのは韓申ではなく、麗のもうひとりの師兄である荊軻だと教えました。

さらに、かつて麗と荊軻が恋仲だったことも……。

敏夫人の謎

丹太子一行は、趙国の領内に到着しました。

尾行に気づいた荊軻がその者を捕らえると、秦で逃亡中とされている樊於期はんおき将軍でした。

一方で麗は、会いにいった太后から敏夫人についての話を聞きます。

敏夫人はかつて趙遷ちょうせん(現在の趙王)と恋仲だったはずなのに、わざわざ愛してもいない嬴政に嫁いできたと。

韓長使の死

すっかりお腹が大きくなった韓長使は、出産の前に家族に会いたいと敏夫人にお願いをします。

敏夫人は「手はずを整えておくから今夜決行しなさい」と親身に対応しますが、その裏では趙高に韓長使の抹殺を命じていました。

口封じのためです。

ある朝、都のはずれで韓長使の死体が発見されます。

それを聞いた敏夫人は「きっとまた楚良人のしわざに違いない」と決めつけたように言いますが、麗はそうは思いませんでした。

一方、いずれ韓長使の子をもらい受けるつもりで懐妊のフリをしていた楚良人は、韓長使の死を知って焦ります。

「敏夫人と韓長使には往来があったらしい」

侍女からそう聞いた楚良人は、敏夫人こそが黒幕だと直感してケンカを売りに行きました。

そこに現れた麗は、口論をやめさせて楚良人を帰らせます。

そのまま楚良人を追った麗が瑠璃瓶について尋ねると瑠璃瓶は敏夫人にも贈ったとのことでした。

*

麗は嬴政と双六をしなから、こんなふうに死んでしまった韓長使が気の毒だと話します。

そして、韓長使が宮を出た理由や、そのすぐ後に彼女の家族までもが殺されていたことが妙だと釈然としない様子です。

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【麗姫と始皇帝】29話の感想

荊軻の習得した鵠落剣法が最強すぎて、彼ひとりだけでも天下が取れそうな勢いです。

嬴政は他国の有能な人材を登用することで有名なので、もしかしたらいずれ荊軻のこともスカウトするかもしれません。

ところで、こたびの丹太子の逃亡について、李仲は麗を疑っている様子。

李仲でさえ麗の関与に気づいているならば、聡明な嬴政もきっと本心では気づいているのかもしれません。

配下に丹太子を追わせていないことからも、嬴政はおそらく本気で丹太子を捕らえようとは思っていないのでしょう。

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【麗姫と始皇帝】30話の感想

数話前に一瞬だけ登場した呂不韋ですが、あれから一度も出てきていません。

でも彼がどのような行動に出たとしても、嬴政との和解は絶望的な気がします。

今のところ1番の不安材料は、“誘拐された麗を助けたのが荊軻”だと李斯に知られてしまったこと。

麗を敵視する李斯にとっては、大きな切り札となりました。

一方の敏夫人は暗躍中ですが、彼女の狙いがよくわかりません。

同じ趙人の趙高と手を組んでいるということは、やはり祖国のために動いているのかも!?

*次回31話・32話のネタバレ感想はこちら