【麗姫(レイキ)と始皇帝~月下の誓い~】3話と4話のネタバレ感想。嬴政は、幼い頃に命を救ってくれた麗のことを今でも想っていた。しかし、彼女が秦国を憎んでいると知った嬴政は、思いを打ち明けずに別れることにした。一方で呂不韋は、ある事を画策しており……!?
【麗姫と始皇帝】3話のネタバレ
運命の女性
嬴政は、眠っている麗の首飾りを見て、幼い頃に命を救ってくれた麗だと確信し運命だと感じる。
一晩中 看病した彼は、目覚めた麗に秦王であることを隠した上で、身を呈してかばってくれた礼を言う。
そこへ、衛王が様子を見に現れた。
麗は拝礼して名乗った後、「衛国のために命を捧げます。秦国への恨みを晴らしたい」と衛王に話す。
麗の秦国への恨みを知ってしまった嬴政は、彼女に対する積年の思慕を打ち明けずに帰京することにしたが、心の中では”いつか必ずそなたを手に入れる”と誓う。
一方の荊軻は、魯勾践に「刺客たちの狙いは鵠落剣法の剣譜だろう」と言われ、公孫羽から授かったあの布のことかと思い至る。
その後。
衛王府を訪ねた荊軻は、麗と再会して無事を確認すると「君に何かあれば俺も命を断つ」と思いを伝えた。
呂不韋の画策
嫪毐の失脚により権勢を失いかけている呂不韋は、再起のための策を講じる。
反乱軍の制圧という名目で成蟜(嬴政の弟)に兵権を持たせ、彼が謀反を起こすように仕向けるつもりなのだ。
そのために趙国の太子を使って“先王の血書“を成蟜に届けさせ、さらに成蟜の母親が死んだのは事故ではないと話させた。
成蟜はその策にまんまとハマッてしまう。
血書を見せられ、母親の死について聞かされた成蟜は、嬴政から王位を奪うと決意する。
壊れかけの絆
嬴政のもとに成蟜直筆の檄文が届いた。
檄文には、“嬴政は先王の子ではなく呂不韋の子だ。国が乱れ天の怒り買う”と書かれている。
それを読んだ嬴政は、兵を率いてすぐに成蟜に会いに行く。
成蟜は、先王の血書を嬴政に投げつけて王位を譲るように迫るが、拒否されたため剣を抜いた。
【麗姫と始皇帝】4話のネタバレ
呂不韋への怒り
成蟜は剣を抜いて戦う意志を見せるが、嬴政は戦いには応じず謀反をやめるよう説得し兄弟の情に訴える。
すると、成蟜は剣を手放して謀反をやめた。
嬴政は兵を下がらせた後「今生会うことはない」と告げて立ち去った。
王宮に戻った嬴政が考えにふけっていると、呂不韋がやって来て「父の私だけは何があっても裏切らない」と口にする。
裏で糸を引いたのが呂不韋だと分かっている嬴政は、呂不韋を黙らせ「お前のせいで弟の成蟜を失った!」と激昂して追い返した。
麗のささやかな願い
麗は、魯勾践に会いに行く道中でひと休みして絵を書いていた。
そばで剣術の鍛錬をしていた荊軻は絵の意味を聞く。
すると彼女は、「荊軻と山奥に住んで穏やかに暮らしたい。その思いを絵にこめた」と答える。
しかし、亡き師匠を思い自分ひとりだけが幸せになるわけにはいかないと己を戒める荊軻は、「師匠の教えを守って剣術を鍛錬し、世のために働く」と言う。
弟子がダメなら友人に!
蓋蘭(ナタリー・チャン)が町のごろつきを退治していると、通りすがりの荊軻が助太刀をしてくれた。
そこに麗も合流し、3人は意気投合する。
蓋蘭はもともと秦国の民だったが、暴政を憎む父親と一緒に逃げることにしたのだと話す。
それを聞いた麗が父親の名前を聞くと盖聶だと返ってくる。
荊軻は盖聶に会うと、師匠の敵討ちのために強くなりたいから弟子にしてほしいと懇願する。
弟子は取らないと言い張る盖聶に対して、麗が「弟子ではなく友人ならどうです?」と聞くと許可され一緒に暮らすこととなった。
≡王宮≡
後宮の妃から「陛下とは一度も枕を共にしたことがない」と聞いた祖太后は、嬴政に後宮に足を運ぶよう勧め、そろそろ皇后を選ぶべきだと話す。
しかし、心に麗しかいない嬴政は口実をつけて立后を先延ばしにする。
その後 嬴政は、配下に麗を探し出すよう命じた。
(嬴政は、麗を探し出して皇后にするつもりなのかも!?)
【麗姫と始皇帝】3話の感想
歴史的要素も恋愛模様もどちらも面白くなってきました!
まず歴史的要素ですが、兄の嬴政と固い絆で結ばれているように見えた成蟜が謀反を起こしてしまいました。
裏で糸を引いていた呂不韋の狙いは、おそらく2人を仲違いさせて嬴政の勢力を削ぐこと。
ある意味純粋な成蟜は、まんまと呂不韋の策にハマッてしまいました。
先王の血書自体は本物なので、血書を読んだ成蟜からしてみれば「本来なら自分が王だったはずなのに」という思いもあるでしょう。
一方の嬴政は、弟の成蟜を大切に思う気持ちに偽りはないけれど、だからと言って王位は譲れないはず。
ゆえに、2人の間にできてしまった亀裂はきっと簡単には埋まらないでしょう。
そして、恋愛要素も目が離せなくなってきました。
嬴政は幼い頃に命を助けてくれた麗のことを長年ずっと想っており、その一途さは凄いけれど、別の角度から見れば執着心が強いようにも見えます。
「いつか必ず麗を手に入れる」と心に誓っていたことからも、その執着心が垣間見えました。
肝心の麗は、嬴政の正体が“憎き秦国の王”とは知りません。
今は嬴政に好印象を抱いていても、彼の正体を知ったらどうなるのか、その辺りも見どころになりそうです。
【麗姫と始皇帝】4話の感想
成蟜が謀反を思いとどまってくれて良かったです。
謀反を起こすように仕向けられ、一時の気の迷いで反旗を翻してしまったけど、根は優しい彼だから嬴政の説得が届いたのでしょう。
とはいえ、最大の罪となる謀反を決行したからには、嬴政は皇帝として彼を許すわけにもいかず、実質弟を失ったも同然。
やはり皇帝は孤独なのだと思わされるエピソードでした。
黒幕の呂不韋は、成蟜が謀反を起こすように仕向けた一方で、嬴政には「私だけは絶対に裏切らない」と言っていました。
彼は権力を得るために嬴政を利用してはいるけれど、我が子であることには変わりないため「裏切らない」という言葉は本心かもしれません。
一方で麗は、敵討ちや戦よりも、ただ荊軻と穏やかに暮らしたいと願っているようです。
でも彼女は後に秦国の後宮に入る運命ですから、穏やかとは無縁の人生を歩むことになるでしょう。
せめて今だけでも、荊軻との温かい時間を過ごしてほしいものです。
*次回5話・6話のネタバレ感想はこちら。