【麗姫と始皇帝】33話・34話のあらすじ・ネタバレ・感想。

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【麗姫(レイキ)と始皇帝~月下の誓い~】33話と34話。朝議では麗の処分について話し合います。祖太后をはじめとする麗をよく思わない者たちは、ここぞとばかりに麗の追放を唱えますが、果たして嬴政の決断は!? この記事ではネタバレ感想をお届けします。

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【麗姫と始皇帝】33話のネタバレ

嬴政の傷心

麗の投獄を知った良人は、拷問を黙認されていると聞いて自分も苦しめるべく牢へと向かいました。

ところが、麗の髪を短くするよう命じたところに趙高ちょうこうが現れて止めます。

敏夫人に命じられて来たという趙高は、もしも麗が我々に協力するのならば大王(嬴政えいせい)に酌量を求めると話をもちかけました。

麗はそれを断った後、嬴政宛てに血書をしたためます。

その内容は、逃亡計画を知らなかった丹太子府の人々は 無実だから放免してほしいというものでした。

その血書を読んだ嬴政は、丹太子府の者たちを無罪放免にして燕国への帰国を許したものの、まだ麗への疑念は拭えずにいました。

彼はこれまで麗のために、形見の短剣を返したり、韓申や子の天命をそばに置くことも許したりと彼女に歩みよってきたつもりでした。

それなのに麗は荊軻のことで自分を欺いていた――。

嬴政はどうしてもその事が引っかかり、麗に裏切られたという気持ちが消えません。

丹頂門の居場所

荊軻けいかたちは、丹太子をさらったのが丹頂門(夏侯央かこうおう)の者たちだと見当はついているものの居場所が分からずにいました。

そこで、以前に会った“消息通”の秦舞陽しんぶようという男なら知っているかもしれないと思い会いにいくと、タダでは教えないと言われてしまいます。

荊軻は仕方なく、鵠落こくらく剣法の技をひとつだけ教えるのを条件に居場所を教えてもらいました。

大王の信頼を勝ち取るために

嬴政に謁見した李斯りしは、逃亡中の丹太子を配下に捕らえさせたことを嬉々として報告しますが、予想に反して叱責されてしまいます。

「おぬしは密かに私兵を養っていたのか!」

嬴政がなぜこんなにも激怒するのか李斯には分かりませんでしたが、とにかく嬴政の命令どおりに直ちに丹太子を釈放することにしました。

このことを敏夫人に相談すると、以下のように返ってきます。

「猜疑心の強い大王は、自分の知らないところで臣下が己の野心のために徒党を組むことを恐れてる。

彼は臣下の動きを掌握してすべての者を支配下に置きたいの。

だから予想外の行動を起こした李斯に激怒したのね。

大王の信用を取り戻したいのならば孤立を装うこと」

その頃。

丹頂門の居場所を突き止めた荊軻一行は、夏侯央らと対峙していました。

そこへ、丹太子を釈放するようにと書かれた李斯からの伝言が届いたため、夏侯央たちは引き揚げました。

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【麗姫と始皇帝】34話のネタバレ

高漸離の警告

丹太子が改めて韓申や荊軻たちに礼を言う中、高漸離こうぜんりだけは無言で去ります。

韓申が麗に頼まれている件(成蟜せいきょうを探す)について話すと、丹太子は彼の居場所を教えてくれました。

話は麗のことになり、それをただ聞いているだけの荊軻は複雑そうな表情を浮かべ、夜になると飲み明かします。

まだ麗のことを完全には忘れられていないのです。

翌日、荊軻に会いに来た高漸離は「丹太子は一見すると品行方正だが、したたかで油断ならない人物だ」と話し、丹太子には関わらないほうが良いと警告をします。

しかし荊軻は、その話を聞いても丹太子への尊敬の念は変わらず、丹太子を燕に送り届ける意思も変わりませんでした。

嬴政の葛藤

永巷。

麗の様子を見にいった嬴政は、麗と清児の会話が聞こえてきたため立ち止まってこっそりと聞き入ります。

麗は、亡き祖父の教えである“義の心”で丹太子の脱出を助けたことや、少女時代に嬴政に会ったときのことを懐かしそうに話しました。

話を聞く清児は、麗の傷が痛々しいと心配します。

「大王の心の傷に比べれば大したことないわ」

そんな彼女の言葉を苦しそうに聞いていた嬴政は、その足で母の太后に会いに行きました。

麗はどこかと聞く太后。

「余を欺いたゆえ永巷に入れた」

すると太后は、あんなにいい子が嘘をついたのならば それは嬴政を思ってのこと、愛の証拠だといいます。

麗の処分

朝議では、麗の処分について議論がはじまりました。

今回は祖太后も同席し、何人かの臣下と一緒になって「麗を後宮から追い出すべき」だと嬴政に訴えかけます。

そんな中、嬴政のこころを汲み取るのがうまい昌平君は麗の情状酌量を求めました。

一方、様子見をしていた李斯は、嬴政に意見を求められ「後宮のことなので口出しできません」と我関せずの態度を示します。(敏夫人のアドバイス通り?)

そこへ、天命が入ってきます。

彼を抱きかかえて外へ出た嬴政は、李仲から「例の用意が整った」と報告を受けます。

実は嬴政は、秘密裏に麗の住む屋敷を郊外に用意させていたのです。

その頃、成蟜の住む屋敷を訪れた韓申は、成蟜の息子を連れて秦に向かいました。

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【麗姫と始皇帝】33話の感想

いまの嬴政は、麗に対する愛憎で苦しんでいるように見えます。

もしも麗が「誘拐されたときに助けてくれたのは荊軻」だと“本当”のことを言っていれば、嬴政の信用は失わずに済んだかもしれません。

猜疑心の強すぎる嬴政は、麗に噓をつかれたことで今は不信感でいっぱいですが、彼女を愛する気持ちは変わっていないはずなのでキッカケさえあれば関係は修復できるでしょう。

それにしても、敏夫人は嬴政と幼なじみなだけあり彼の気質をよくわかっています。

「猜疑心の強い大王は、臣下が己の野心のために徒党を組むことを嫌う。信用を得たいのなら孤独を装うこと」

そんな李斯への助言はとても説得力がありました。

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【麗姫と始皇帝】34話の感想

高漸離の「丹太子には気をつけろ」という忠臣がとても興味深いです。

確かに丹太子には したたかな一面があるのも事実で胸の内が読めませんし、燕に帰国した彼がこれからどんな行動に出るのか気になるところ。

それとは別に、李斯の出世も気になります。

大王の信頼を失っている彼が、これからどのように信頼を挽回して左相国の座(史実)につくのか、その過程も面白く見られそうです。

*次回35話・36話のネタバレ感想はこちら