【麗姫と始皇帝】35話・36話のあらすじ・ネタバレ・感想。

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【麗姫(レイキ)と始皇帝~月下の誓い~】35話と36話。麗の心遣いを知った嬴政は、彼女への拷問を黙認して苦しめてしまったことを悔いました。それと同時に「麗を幸せにできない」と自信をなくした彼は、麗を手放す決意をするのです。

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【麗姫と始皇帝】35話のネタバレ

韓申の帰国

嬴政えいせいに謁見した楚良人は、韓非かんぴを殺した犯人は敏夫人だと訴え、その根拠として以前に瑠璃瓶を敏夫人に贈ったことを話します。

瑠璃瓶は、死亡した韓非が握っていたもの。

さらに、「敏夫人が趙の廃太子と組んで秦国を阻もうとしている」と麗からの受け売りをそのまま伝えました。

そこへ、帰国した韓申かんしんが姿を現し「麗に頼まれていた用件を果たしたから彼女に会いたい」と嬴政に掛け合います。

ところが、投獄されていると聞いたためすぐに牢へ向かうと、麗が拷問されそうになっていました。

傷だらけの彼女を見た韓申は こんな目に合わせた嬴政への怒りが収まらず「麗をお前のそばには置いておけぬ」と言い放ちます。

そして、麗に頼まれた用件とは、嬴政のために成蟜せいきょうを探すことだったと教えます。

麗の心遣い

嬴政、麗、韓申たちは本殿に移動しました。

韓申は、連れてきた成蟜の息子を嬴政に引き合わせ、成蟜から預かった手紙も渡します。

その手紙には、成蟜が嘉公子にそそのかされて謀反に至った経緯が書かれていました。

韓申は、この件(成蟜を探す件)を大王・嬴政に伏せていたのは、麗の心遣いなのだと言います。

もしも成蟜が大王に恨みを抱いていた場合は 大王が悲しまないようにこの件は伏せたままにし、逆に成蟜が関係の修復を望んだならば、何とかその力になりたいと麗は考えていたのです。

麗が丹太子の逃亡に協力したのも、大王が本心では丹太子を帰国させてやりたいと思っていることを察したからであり、すべては大王のため。

「それなのにお前はどうだ。夫にはふさわしくない」

韓申はそう言うと、意識を失った麗を抱きかかえて連れ去りました。

その後 目覚めた麗は、王宮に帰るといいます。

しかし、韓申はそれを引き止め「俺が一生守る」といって手を握りました。

そこに嬴政がやってきますが、麗に会わせたくない韓申は決闘を申し込みます。

「俺に勝てば麗と話してもいいが、負けたら天明を渡せ」

嬴政は決闘を引きうけました。

燕に到着

丹太子、荊軻、蘭、田光、秦舞陽しんぶよう樊於期はんおき将軍らは燕の王宮に到着しました。

開かれた歓迎の宴では、丹太子の父である燕王が不適当なことばかりを発言するので皆困ったような顔をします。

丹太子は秦に対する戦略や我が国の将来について父王と話し合いたいのに、父王にそんな気はない様子です。

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【麗姫と始皇帝】36話のネタバレ

幸せにする自信

2人の決闘を見ていた麗は、負けて斬られそうになった嬴政をかばいました。

会いたかった麗に会えた嬴政は、彼女を信じられずに拷問で苦しめてしまったことを悔いているものの「自分には許しを乞う資格もない」と言います。

さらに、麗を幸せにする自信がないからと、もしも麗が秦国を去ったとしても止めないと伝えて去りました。

馬車を見送る麗は、彼との思い出を反芻しながら涙を流します。

翌日に天明を連れてきた李仲は、嬴政が韓に出陣したことを麗に伝えました。

麗の決意

王宮では、敏夫人と李斯りしが韓への出陣について話していました。

敏夫人いわく、あの誇り高い大王(嬴政)が弱小国である韓を攻めるために自ら出陣するわけがないとのこと。

大王の本当の目的は、戦に参じて麗を失った心痛を紛らわすことだというのです。

一方で、李仲りちゅうも同じように推測していました。

麗に会いにいった李仲は、大王が出陣を決めたのは麗を失った苦しみを紛らわすためだと話します。

そして、敵の急襲によりはぐれてしまった大王を探すために手を貸してほしいと麗に頼みました。

それを聞いて助けにいくと決めた麗は、天明を韓申に預けることにします。

「嬴政を深く愛しているのだな」

「ええ、愛しているわ」

楚良人の憂い

楚良人は、疎んでいたはずの麗と韓申がやっと居なくなったというのにどこか上の空です。

彼女は侍女に、「韓申が大王に刃向かってまで命がけで麗を守った情景が忘れられない」と話します。

一国の公主である楚良人は、幼いころから両親にすべてを与えられて何不自由なく生きてきたものの、自分のために命を投げうってくれる者はいない、と寂しそうな様子です。

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【麗姫と始皇帝】35話の感想

もう登場しないかもと思っていた成蟜が出てきてくれて良かったです。

嬴政も成蟜も、お互いに恨みを抱いておらず わだかまりも無いようなので、このまま兄弟関係を修復してほしいところ。

そして今回の見どころは、何といっても韓申の男らしさです。

嬴政を“お前”呼ばわりしたりと無礼すぎる発言を連発していましたが、でもそんな率直な物言いこそが彼らしいですし、麗を連れ去った行動力も男気があります。

彼にとっては、このまま麗と穏やかに暮らせるならそれが一番幸せなのでしょう。

でもきっと麗は、王宮に戻る道を選ぶ気がします。

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【麗姫と始皇帝】36話の感想

韓申はいつも真面目で固い表情をしていますが、そんな彼が天明には柔らかい笑顔を向けているのが印象的でした。

このまま3人(麗、韓申、天明)で自由気ままに暮らすのも幸せな生き方のひとつでしょう。

けれど、嬴政を深く愛してしまった麗はきっと王宮に戻るのだろうと思います。

意外だったのは、麗と韓申が王宮からいなくなったことで楚良人が寂しがっていること。

彼女はずっと麗を敵視していたけれど、心のどこかでは“麗は悪い人間じゃない”と気づいていたのかもしれません。

それに、命がけで守られる麗のことを素直に羨ましいという楚良人が少し可愛らしくもありました。

さらに意外なことに、どうやら楚良人は韓申のことが気になっている様子。

これは、韓申が王宮に戻ってきたら面白い展開になりそうです。

*次回37話・38話のネタバレ感想はこちら