【麗姫と始皇帝】41話と42話のあらすじ・ネタバレ・感想。

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【麗姫(レイキ)と始皇帝~月下の誓い~】41話と42話。呂不韋に欺かれて傷心した嬴政は、感情をコントロールできずに趙の民を惨殺してしまいます。一方で、燕の使者として嬴政に謁見して暗殺するつもりの荊軻は、嬴政の信用を得るために仲間の命を犠牲に……。この記事ではネタバレ感想をお届けします。

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【麗姫と始皇帝】41話のネタバレ

嬴政の自責と苦しみ

父親の呂不韋りょふいに欺かれて傷ついている嬴政えいせいは、軍から離脱して南城で惨殺を繰り広げていました。

彼を捜索していた麗が南城に駆けつけると、血まみれの嬴政が呆然と座り込んでいました。

嬴政は、暴走して大勢を殺してしまった自分を人ではなく鬼だと自責し、少年のころに自分の命を助けた麗に「こんな自分をなぜ助けたのだ」と言います。

そんな彼を抱きしめた麗は、自分はどこにも行かずずっとそばに居ると言葉をかけました。

母子としての時間

趙の邯鄲。

麗が負傷した嬴政を介抱しているところに、蒙武もうぶ将軍と李仲りちゅうがやってきます。

李仲は、薬や食糧の調達が困難であるため軍を撤退させようと考えていました。

しかし、嬴政に北進するよう命じられている蒙武将軍は、今が「趙全土を得る好機」だとして進軍する意志を見せます。

その後。

回復した嬴政は、余命わずかの母・太后との時間を母子として過ごし、彼女の最期を見届けました。

剣匠の説得

荊軻けいか、田光、丹太子は嬴政暗殺の計画について話し合っていました。

田光は、「いくら荊軻の鵠落こくらく剣法が天下無敵だといっても、多くの者に守られている嬴政を狙えば たとえ暗殺が成功しても生きて帰れない」と神妙な顔つきで話します。

それでも荊軻は、自分の命ひとつで天下を救えるならばと暗殺の意志を変えません。

とはいえ、秦国の警備をかいくぐるのは難しいと分かっている荊軻は、嬴政に謁見して真正面から対峙するつもりです。

まずは剣を調達するため剣匠に会いにいくと、まともに相手にしてもらえませんでした。

そこで荊軻は、嬴政暗殺に成功すれば 使った剣の名が後世まで残るはずだと説得を試みます。

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【麗姫と始皇帝】42話のネタバレ

献上品の首

燕の使者として嬴政に謁見するつもりの荊軻は、降伏を装って暗殺する計画を立てていましたが、嬴政を信用させるためには献上品が必要だと考えます。

献上品のひとつとして用意したのは、燕の豊かな土地である督亢。

そしてもうひとつは、嬴政が血眼になって捕らえたがっている樊於期将軍の首でした。

そのことを荊軻から直接きいた樊於期将軍は、拒否するどころか「完璧な策だ」と感服し、天下のためなら喜んで己の命を差し出すと言います。

すると荊軻は、苦渋の表情を浮かべながら樊於期将軍の命をうばいました。

仲間である樊於期将軍の命を犠牲にしたからには もう後に引けない荊軻でしたが、そんな時に韓申から衝撃の真実を聞かされます。

「天明の本当の父親はお前だ。嬴政もそのことを知っている。だから暗殺はやめろ」

もしも荊軻が暗殺を実行すれば、その結果にかかわらず麗と天明は窮地に立たされてしまいます。

そうなることを心配している韓申は、「少しでも麗と天明を思う気持ちがあるのなら暗殺はやめろ」と説得しました。

燕の降伏

軍営で目覚めた嬴政は、麗が自分のかわりに嘉公子と戦っていると知り胸を痛めます。

李仲の話では、本来なら昨日ここで落ち合うはずの麗がまだ現れないとのこと。

そんな話をしている途中で麗が戻りました。

嬴政はこれからは何があってもそばに居てくれと彼女を抱きしめます。

その後、秦の王宮に戻った2人は、燕の丹太子が降伏を申し出たと知ります。

最初は罠かもしれないと警戒する2人でしたが、樊於期将軍の首を献上するつもりだと聞いたため「降伏は本気かもしれない」と思い直しました。

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【麗姫と始皇帝】41話の感想

嬴政は普段は負の感情を抑え込めていても、少しのキッカケで暴走してしまうほどに、幼い頃に負った心の傷が深いのでしょう。

そんな彼のストッパーになるのが麗の存在だと思うので、変わらず嬴政のそばに居てあげてほしいです。

父親の呂不韋とはあんな結末を迎えてしまった嬴政ですが、母・太后とのわだかまりが解けたことがせめてもの救い。

余命わずかな太后を前にして、“子供の顔”を見せる嬴政に涙を誘われました。

今回は全体的にシリアス展開でしたが、そんな中でも“剣だいすきオジサン”の登場には笑えました。

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【麗姫と始皇帝】42話の感想

嬴政の信用を得るためとはいえ、仲間である樊於期将軍の首を献上することにした荊軻の決意は相当なものでしょう。

仲間の命を犠牲にしたからには、何が何でも嬴政暗殺を成功させたいと思っているはず……。

荊軻にしろ樊於期にしろ、天下を救えるなら自分の命を差し出すこともいとわない男たちの熱さには目頭が熱くなります。

暗殺の成否にかかわらず、どちらにしろ嬴政もしくは荊軻が死ぬことになるのだと思うとやり切れません。

また、このタイミングで“天明の父親が自分”だと知った荊軻の心境もさぞ複雑でしょう。

仲間を犠牲にした以上は簡単には引き返せないでしょうが、それでも麗を守るために暗殺の意志を変えるかもしれません。

*次回43話・44話のネタバレ感想はこちら