【麗姫(レイキ)と始皇帝~月下の誓い~】7話と8話のネタバレ感想。後宮入りする前に荊軻に愛を打ち明けた麗は、その身を彼に捧げた。そして入内したその日に、麗の妊娠が発覚してしまう。怒り心頭で麗に剣を突きつける嬴政……。果たして、麗のお腹の子はどうなってしまうのか!?
【麗姫と始皇帝】7話のネタバレ
相国の廃止
親政を継続中の秦王(嬴政)は、臣下たちの前で相国の位を廃止すると宣言した。
すると、臣下のひとりである李斯は、その宣言を後押しした後 呂不韋の処遇について進言する。
呂不韋を都から遠ざけても彼は天下に名が知れ渡っており、国の内情にも通じているため他国と密通するようなことがあれば重大な危機を招く、ゆえに密偵を送り込んで監視するべきだと。
進言に納得した嬴政は、すぐに密偵を手配した。
どこに居ても私の心はあなたのもの
燕国への出立前。
荊軻と麗は、かつて自分たちが生み出した双剣を舞うことにした。
剣舞を終えて雨宿りをしながら とりとめのない話をしているうちに、麗は彼がいつも自分を守ってくれていたことに気づく。
“もしも荊軻が静かに暮らすことを望むのであれば、たとえ秦王(嬴政)の怒りを買ってでも2人で逃げたい”
しかし、荊軻には世のためになりたいという志しがあり、その前途を潰したくない麗は、秦王との約束どおり入内する決心をする。
いよいよ荊軻との別れを実感した麗は、気持ちが抑えられなくなり彼に抱きつくと「女として見てほしい」と言う。
荊軻はその気持ちに応え、2人は男女の仲になった。
「何が起きてもどこに居ても、私の心はあなたのものよ」
入内初日
麗は荊軻の出立を見送った後、秦の後宮に入内した。
王宮の入口では、妃嬪は帯刀できない決まりだからと、祖父の形見である短剣を取り上げられてしまう。
そしてその日、湯あみを終えて倒れてしまった麗が太医に診てもらうと妊娠が発覚する。
もちろん荊軻との子だ。
身ごもって1か月との報告を受けた秦王・嬴政は、麗の喉元に剣を突きつけた。
【麗姫と始皇帝】8話のネタバレ
形見の短剣
嬴政は怒りに任せて麗に剣を突きつけたものの、結局は剣を捨てて部屋を去った。
後日。
嬴政は後宮の妃たちに麗を紹介する。
すると、麗は妃たちから剣術の披露をせがまれ剣豪の蒙武と手合わせすることになり、この勝負に勝ったら祖父の形見を返してほしいと嬴政に頼む。
ところが、麗が勝ったにもかかわらず形見は返してもらえなかった。
荊軻の侵入
麗の部屋を訪れた嬴政は「子は産ませてやるが、周りには余の子だと思わせろ」と言う。
さらに、永遠に秦国にとどまることを彼女に誓わせる。
麗は言葉では誓ったものの、本心では親と祖父を殺した秦人の嬴政を憎んでいた。
その後も嬴政はたびたび麗の部屋を訪れたが、長居することはなかった。
ある晩、嬴政は「覚悟を決めて余に身を任せろ」と言うが、麗が無視を決め込んできたため抱きかかえて強引に寝台に寝かせる。
一方、麗の入内を知った荊軻は王宮に侵入するが捕らえられてしまう。
【麗姫と始皇帝】7話の感想
麗を演じるディリラバは、幼い頃から踊りを習っていただけあり 作中の剣舞も動きがしなやかで目を奪われます。
7話では丸々一曲を剣舞に使ったり、あらゆるシーンに登場人物の心情を乗せたりといった叙情的な演出が印象的でした。
また、荊軻への抑えられない麗の想いや、「どこにいても私の心はあなたのもの」といった情感あふれるセリフは、この先に待つ2人の別れが見えているからこそ胸に刺さるものがありました。
そして、麗が身も心もすべてを荊軻に捧げているさなか、嬴政が彼女の入内を今か今かと心待ちにしているのもまた切ない……。
彼の使った手段は卑劣だけれど、麗への想いは本物だと思うから。
それにしても、思っていたよりも早く麗が入内しましたが、その日のうちに懐妊が判明するという怒涛の展開。
このままでは、麗も荊軻も嬴政も、誰ひとりとして幸せになれる気がしません。
【麗姫と始皇帝】8話の感想
嬴政はようやく愛する麗を手に入れましたが、彼女は荊軻の子を宿しているうえに嬴政には心を開く様子もなく、それどころが「殺したい」と恨まれる始末。
彼女が心を閉ざしているのは嬴政の自業自得ではあるものの、当時の時代に沿って考えると、麗はその場で殺されてもおかしくない程のことをしています。
それでも嬴政は、麗のお腹の子を生かすつもりのようだし、麗に危害を加える気もないようなのでひとまず安心。
逆に、秦の王宮に侵入して捕まってしまった荊軻の身が心配です。
*次回9話・10話のネタバレ感想はこちら。