「開端-RESET-」あらすじ全話をネタバレ解説を交え最終回まで紹介。本作のストーリーは、女子大生とゲームデザイナーの青年がバスの爆発事故に遭い、ループに陥ってしまうSFサスペンスです。
2022年1月に中国で配信が始まるや否や、権威あるランキングで軒並み高評価を獲得した話題作となっています。
1話のネタバレあらすじ
ある日の午後、本屋へ行くため45番バスに乗車した女子大学生の李詩情は爆発事故に巻き込まれてしまいます。
次に目覚めた時、彼女はまた同じバスの同じ席に座っていました。そして、再び爆発事故に巻き込まれてしまいます。
この一連の流れを何度も繰り返した彼女は、爆発が起きる前にどうにかバスから脱出しようと試みますが上手くいきません。
爆発から逃れたい李詩情は何度目かのループの時、隣の席に座っている青年・肖鶴雲を痴漢に仕立て上げ、肖鶴雲と一緒にバスから降りることに成功します。
痴漢なんて身に覚えのない肖鶴雲は身の潔白を証明するため2人で警察署に行こうとしました。
しかし、彼が本当は痴漢でないことを分かっている李詩情は「痴漢じゃないことは分かってるの。ごめんなさい、ありがとう」と告げてこの場を立ち去ります。
肖鶴雲と別れ、李詩情が歩いていると、後ろで爆発音が鳴り響きました。やはり、今回もまたバスは爆発してしまったのです。
李詩情は振り返った拍子にスクーターと接触して病院へ運ばれます。病室には刑事がやって来て、李詩情は以下のようにループ体験を説明しました。
一方、タクシーを拾って目的地へ向かっていた肖鶴雲はバスの爆発事故に巻き込まれ、李詩情と同じ病院に運ばれました。救命処置が行われたものの心臓停止のアラーム音が鳴り響きます。
そして、肖鶴雲が目覚めると、45番バスの同じ席に座っていました。彼もまた、李詩情と同様にループに入り込んでしまったのでした。
2話のネタバレあらすじ
心臓停止のアラーム音が鳴ったはずの肖鶴雲は、目覚めると45番バスの同じ席に座っていました。
リアルな夢だったと思いながら辺りを見回すと、隣には、夢で自分を痴漢扱いした李詩情が座っています。
「すみません、僕たち……初対面ですよね……?」
その途端、李詩情の表情が明るくなります。
「あなたも入ったのね?ループに!」
李詩情は自分たちはループに陥ってしまったのだと説明しますが、肖鶴雲は取り合わず無理やりバスから降りようとします。
そうこうするうちに交差点で赤信号につかまりました。青信号になると配達バイクが突っ込んできて、それをよけた拍子に燃料を積んだタンクローリーに衝突して爆発してしまいます。(7回目)
肖鶴雲が目覚めると、また同じバスの同じ席に座っていました。
「これで信じてくれるでしょ?私たち、本当にループの中にいるの」
肖鶴雲は李詩情の言葉をスルーし、非常用のハンマーで窓を割って飛び降りようとしましたが、乗客の1人に体を取り押さえられました。
そうこうするうちに交差点でまた赤信号につかまり、タンクローリーに衝突して爆発してしまいます。(8回目)
再び45番バスの車内で目覚めた肖鶴雲は、ようやく李詩情の話を聞く気になりました。
李詩情は、これまでに唯一バスから降りられたのは痴漢騒ぎを起こした時のみだけど、降りても結局ループに戻ってきてしまうから、降りようとするのではなく 爆発の原因となる交差点での事故を防ごうと提案します。
肖鶴雲はその提案に乗ることにしました。
2人は例の交差点に着くとタイミングを計って運転手に声がけをし、タンクローリーとの衝突を防ぐことに成功。
これでループは終了したはずだと安堵する2人でしたが、交差点を過ぎて橋の上を走行中に突然「古い着信音」が鳴り響きます。
直後、バスは爆発しました。(9回目)
先ほどの着信音は、1回目と2回目の爆発時に李詩情が聞いたものと同じでした。
目覚めた李詩情は開口一番、「思い出したわ、あの着信音、最初の2回だけ聞いたの」と話します。
そして、李詩情はもうひとつ気づいたことがありました。
交差点での事故を防いでも爆発するということは、バスの車内に爆弾があるのだと――。
2人はバスから降りるため、過去にたった一度だけ成功した「痴漢騒ぎ」の手を使い 降りることに成功します。
降りるや否や、李詩情は警察に電話をかけ「45番バスの車内に爆弾があります!橋を渡ろうとしています」と通報。
警察はすぐに出動したものの間に合わず、バスは交差点で爆発しました。(10回目)
この時の時刻は1時42分でした。
3話のネタバレあらすじ
肖鶴雲と李詩情は警察から事情聴取を受ける前に、自分たちで状況を整理することにしました。
これまでの、計10回の爆発の状況は以下の通り。
直近の爆発状況は整理できたものの、李詩情は最初のほうの爆発はほとんど覚えていませんでした。それで少し口論になってしまう2人でしたが、今はとにかく、ループに陥ってしまった原因やループから抜け出す方法を考えることに。
ゲームデザイナーである肖鶴雲はゲームの観点から、「ループを脱出するには、爆発を防いで乗客全員を救う必要があるかもしれない」と推測しました。
そこへ、監視カメラで2人の居どころを見つけた刑事たちがやって来ます。警察署に連れて行かれた2人はそれぞれ別の部屋で刑事からの尋問を受け、ループのことを話すも全く信じてもらえません。
尋問に疲れ果てた李詩情は眠ってしまい……。