「開端-RESET-」7話・8話・9話のネタバレあらすじ感想。
取り調べ中に眠ってしまった李詩情が目覚めると、いつもの如く45番バスの中にいました。李詩情と肖鶴雲は今度のループでは、馬国強の荷物の中身を確かめることにしました。
7話のネタバレあらすじ
*一部、シーンが前後しています
黒づくめの男こと盧笛が事情聴取を受ける中、李詩情と肖鶴雲も警察に呼び出されました。
別々の部屋で取り調べを受けた李詩情たちはそれぞれ、45番バスに乗っていた2人の男がなぜか手荷物を大切そうにかばっていて怪しかったと言い、警察の注意を2人に向けさせます。
警察が調べた結果、2人の男のうちの1人、前方座席で麻の袋を持っていた馬国強という男について以下のことが分かりました。
馬国強(マー・グオジャン)
ひき逃げ犯として9年間服役。
2017年に出所して以降は、実家でスイカの栽培など農業を営んでいます。妻子がいましたが、服役中に別れを告げられ、出所してからは一度も会っていません。
警察署の一室には、バス爆発で亡くなった人たちの遺族や関係者が集められていました。
その中には、馬国強の前妻と息子も……。
取り調べを終え、部屋の前を通りかかった李詩情は遺族がいることに気づいて部屋の前に留まります。
李詩情は馬国強の息子から少し話を聞くことができました。
息子は、会いたがる馬国強を拒絶し続けたことを悔やんでいるようでした。
一方、まだ事情聴取を受けている盧笛のもとに母親が乗り込んできます。
どうやら、盧笛の日記に遺書のような内容が書かれていたため慌ててやって来たようです。
母親が持ってきた日記には、李詩情たちとの出会いやループのこと、そして、バスの乗客を助けるといった内容が書かれていました。
日記を読んだ刑事は李詩情を呼び戻し、再び彼女から話を聞きますが李詩情は途中で眠ってしまいます。
李詩情が目覚めると、いつもの如く45番バスの中にいました。
李詩情は警察署で得た情報を肖鶴雲に教えます。
「麻の袋を持ってるあのおじさん、前科があるみたい」
それを聞いた肖鶴雲は、そのおじさん(馬国強)の荷物を確かめることにします。
バスが「沿江東路」で停車し、盧笛が乗車してきました。
李詩情は盧笛に駆け寄るも、彼の反応からループに入っていないことを知ります。
彼に1から説明する時間はないため、李詩情と肖鶴雲は自分たちだけで馬国強の荷物の中身を確かめることにしました。
肖鶴雲が馬国強に近づき荷物を踏みつけると、中に入っていたのはスイカでした。
割れてしまったスイカを見て、このスイカは息子に食べさせるためのものだと悲しそうに言う馬国強。
その様子を見た李詩情は 自分は馬国強の息子の同級生だと噓をつき、息子さんはあなたに会いたがっていたと話しました。
馬国強は嬉しそうにスイカをみんなに分け与え始めました。
みんながスイカを食べる中、バスは橋の上に差し掛かり、例の「古い着信音」が鳴り響きます。
爆発の寸前、李詩情は馬国強に「息子さんはあなたを避けていたことを後悔していました。愛してるって」と伝えました。
直後、バスは爆発します。
李詩情と肖鶴雲が目覚めると、ちょうど“スーツケース男”と“赤い袋の女”が「港務新村」というバス停から乗車したところでした。
ループが1分ずつ早まっているため、さらに手前のバス停で停車したのです。
馬国強も爆弾を持っていなかったとなると、残る犯人候補はスーツケースの男と赤い袋の女性のみ。
肖鶴雲は「残るは2人だ」と呟きます。
8話のネタバレあらすじ
*重大なネタバレを含みますので未視聴の方はご注意ください
李詩情と肖鶴雲は、スーツケースの男か赤い袋の女、どちらの荷物を先に確かめるか話し合いました。
スーツケースを開けさせるのは難しいと判断した2人は、赤い袋の女性からいくことに。
李詩情は赤い袋の女性に近づき「生理用品を持っていませんか、突然きちゃって」と話しかけながら、彼女の足元にある赤い袋の中身を確認しました。
すると、袋の中には大きな圧力鍋が入っていたのです。
「運んでいた時すごく重そうでしたが、鍋の中には何が?」
李詩情が尋ねると、女性は「肉」と答えます。
それが本当なら、残る犯人候補はスーツケースの男だけ。
しかしやはり、スーツケースを開けさせるのは簡単ではありません。
そこで肖鶴雲は、次のバス停「沿江東路」に着いたらスーツケースをドアから外に放り投げることにしました。
次のバス停が近づき、李詩情と肖鶴雲がドアの前で待機していると、スーツケースの男がいきなり李詩情の腕をつかみます。
そして、男はおもむろにスーツケースを開け、中から生理用品を探して李詩情に渡しました。
実はこのスーツケースはもともと男のものではなく、前の使用者の女性が入れていた生理用品を男はそのまま入れっぱなしにしていたのです。
スーツケースの中に、爆弾はありませんでした。
そうなると必然的に、爆弾の持ち主は赤い袋の女性ということになります。
肖鶴雲は女性のほうへ駆け寄り 赤い袋を奪おうとしますが、圧力鍋が重くて手こずってしまいます。
女性は肖鶴雲に視線を向けたあと、圧力なべの圧力弁を強く引いて爆発させました。
次のループで李詩情が目覚ると、ちょうどスーツケースの男と赤い袋の女が乗車してきました。
これは、前回のループの始まりと全く同じ。
つまり、今回のループは時間が早まっていないということ。
それに気づいた李詩情は慌てて隣の肖鶴雲を起こそうとしますが、何度起こしても肖鶴雲は目覚めません。
肖鶴雲の呼吸は弱く、このままもう起きないのではないかと不安になる李詩情。
乗客の1人が肖鶴雲を心配し運転手にバスを停めるよう頼みに行ったところで肖鶴雲はやっと目を開けました。
肖鶴雲はループの時間が早まらなかったことについて、爆弾が乗ってしまえば時間は早まらないのだろうと推測。
そして、早まらないのならこれが最後のループになるかもしれない――。
そう思い至った李詩情と肖鶴雲は、いつになく深刻な面持ちで考え込みました。
「私たちはどうすれば?」
「もう決めてるんだろ?」
次のバス停「沿江東路」に近づくと、李詩情は「私はバスを降りない。あなたは生きて(降りて)」と促します。
しかし、肖鶴雲はバスを降りず李詩情の手を握りました。
そして、2人はこれが最後の機会のつもりで女性から赤い袋を奪おうとしましたが、圧力鍋が重すぎて手こずってしまいます。
そうこうするうちに女はナイフを取り出し、李詩情と肖鶴雲をそれぞれ深く刺しました。
そして、女は圧力弁を引っこ抜き、またバスを爆発させます。
その後、2人はループに戻ってこれたものの、李詩情は刺された恐怖からパニック状態に……。
肖鶴雲は彼女を抱きしめ「今回は何もせずに降りよう」と言いますが、李詩情はもう一度だけやらせて欲しいと頼みます。
しかし、今回もうまくいかず、肖鶴雲は赤い袋の女性と揉み合った拍子に誤って女性を刺してしまいました。
周囲の人たちは、殺人犯を見るような目で肖鶴雲を見ています。
「ひ、人殺し……」
ちょうどバスのドアが空いていたので外から動画を撮影する人もいました。
肖鶴雲は李詩情の手をつかみバスを降ります。
少しすると、瀕死状態の赤い袋の女性は圧力弁を引っ張りバスを爆発させました。
9話のネタバレあらすじ
バスを降りた李詩情と肖鶴雲は、建物が密接していて監視カメラも少ない「港務新町」に向かいました。
その足取りを知った警察も港務新町へ急ぎます。
また警察は、乗客の1人である焦向榮(スーツケースの男)にも疑いの目を向け、彼が暮らしている港務新町で聞き込みを始めました。
すると数日前に、焦向栄が住んでいた車庫エリアの一角で爆発騒ぎがあったというのです。
そして、爆発を起こした人物というのが、赤い袋の女性(陶映紅)でした。
一方、肖鶴雲は人を刺してしまった精神的ショックから立ち直れず、その場に座り込んでしまいました。
「誰かを殺すよりも自分が死んだ方がマシだ」
李詩情は「あなたのせいじゃない」と慰めつつ、「すぐに警察は私たちを見つけに来る。時間がないの」と奮い立たせます。
肖鶴雲は「君は誰も殺していないんだから逃げる必要はない」と李詩情を突き放そうとしましたが、李詩情は肖鶴雲から離れようとしませんでした。
その後、2人はトラックの荷台に乗り込み途中で降りると、盧笛の秘密部屋で身を隠しました。
以前に部屋の暗証番号を教わったので入ることができたのです。
李詩情は肖鶴雲の傷を手当するため、部屋に飾ってあったコスプレ衣装に着替え(←警察に捕まらないよう変装した)薬局で傷薬を入手します。
薬局のテレビ画面には、「45番バスの乗客が殺人を犯した」として李詩情と肖鶴雲の顔写真が映っていました。