【策略ロマンス~謎解きの鍵は運命の恋~】37話・38話のあらすじとネタバレ感想。師小小と姚蓋の犠牲により梁翊と秋嫣は刺客から逃げのびます。また秦暄が北涼から来た商隊を調べたところ、商隊と刺客は関係があることがわかり……。
37話のあらすじネタバレ
師小小と姚蓋の犠牲により梁翊と秋嫣は隠れ家に逃げ帰ります。
そこへ秦暄が来て、この国で襲われた北涼の商隊の荷を密かに調べたところ、中身は花びらだったと報告しました。
それは安霊花の花びらでした。
秦暄は商隊はその花びらを別の北涼人に渡したと言い、人相を聞いた梁翊たちはそれが自分たちを追っていた刺客だと確信します。
そこへ郭貴妃の使者がやってきました。
使者は槿夫人の腕輪を持っていて、梁翊は母が人質にとられたと悟ります。
梁翊と秋嫣が使者に連れられて行くと、郭貴妃は自分の生い立ちを話しました。
北涼の商人の娘だったが、子供の時に郊外で人買いにさらわれた。
次々と人手に渡った後に皇宮に入れられ、数年後運よく皇帝の寵愛を得た。
そして貴妃に昇格し息子は皇太子に冊立された。
素性は隠しとおしていたが、6年前に梁翊の父が皇帝に”郭貴妃は北涼の民”という上奏文を出した。
皇帝が見る前に自分が上奏文を目にし、それを持ち出して焼き捨てた。
その頃、梁翊の父が狩り中に偶然深手を負い、その機に乗じて毒を盛らせて口封じした。
梁翊は郭貴妃が父を殺害したことを知って怒りに震えながらも、父は郭貴妃の身売り証文を手に入れていた、上奏文に添えられてなかったかと尋ねます。
郭貴妃はなかったと答え、梁翊は何者かが身売り証文を持ち去り、上奏文をわざと郭貴妃の目につくところに置いたと考えました。
梁翊と秋嫣は宮中にもっと大きな企みを持つ者がいるという結論に達します。
郭貴妃は真の標的は皇太子だと察し、梁翊と秋嫣に真相を暴いてほしいと懇願しました。
梁翊が父の仇の頼みは聞けないと言うと、郭貴妃はこの国のために真相を明らかにしてくれたら梁翊の父を殺害したことを死んで詫びると言うのでした。
その後、秦暄が逃走中だった梁翊を捕まえたというかたちにして、秦暄、梁翊、秋嫣は元閬のところに行きました。
梁翊たちは国の危機を救うために敵対している元閬を自分たちに協力するよう説得します。
協力に応じた元閬に梁翊は、自分たちが元閬の罠から逃げる途中に刺客に遭ったのは総章衙門内に北涼の間者がいるからだと指摘しました。
梁翊と秋嫣の機転により、間者は元閬の腹心である姜雲(ガオ・ション)と判明。
元閬の拷問により姜雲は北涼の刺客たちの隠れ家を白状します。
梁翊、秦暄、元閬は秋嫣を総章衙門に残して隠れ家に向かいました。
また秦暄が総章衙門にいると聞いて駆けつけた秋珉も一緒に残るのでした。
37話の感想
なんと梁翊の父を殺害したのは郭貴妃だったとは……。
また元閬の腹心が北涼の間者だったのも驚きでした!
登場人物たちの意外な素性が明らかになり、事件がどんな結末に向かっていくのか気になります。
38話のあらすじネタバレ
梁翊たちは事前に隠れ家の障子に穴を開け、睡眠ガスを吹き込んで刺客たちを眠らせてから踏み込みます。
しかし刺客たちは眠らされたふりをしていただけで、すぐに起き上がって応戦してきたのです!
その頃、総章衙門では拷問部屋から脱走した姜雲が秋嫣に襲いかかっていました。
秋嫣は姜雲が隠れ家を白状したのは梁翊たちを始末するための罠だったと悟ります。
秦暄と秋嫣が一緒に捜査することを嫉妬していた秋珉は秋嫣を見捨てて外へ逃げてしまいました。
1人で何とか姜雲を倒した秋嫣は、自分が見捨てられたとは知らずに秋珉が無事だったことを喜びます。
自分たちが加勢に行っても刺客たちには歯が立たないと思った秋嫣と秋珉は、偽銀票作りの拠点を見つけたと偽の通報をして役人たちを隠れ家に向かわせました。
刺客たちは無事に捕まります。
梁翊は罠だと見抜けずに秋嫣を危険な目に遭わせてしまったことを後悔するのでした。
刺客の自白により、北涼は皇太子が皇帝に即位した後に郭貴妃の身売り証文を証拠に諸藩に謀反を促し、その混乱に乗じてこの国に攻め込む計画だとわかります。
また、身売り証文は宮中に潜む間者の手にあるようでした。
間者は上奏文を扱える人物ということで、
- 劉太監
- 国師
- 閻殿師
の3人に絞られます。
元閬は次のような策を提案します。
まず、郭貴妃の協力を得て3人にそれぞれ違う内容の上奏文を見せるようにする。
間者はまだ北涼の刺客の隠れ家が潰されたことを知らないから、上奏文で知り得た内容を伝書鳩で隠れ家に飛ばすはず。
自分たちが隠れ家で待機して伝書鳩を受け取り内容を見れば誰が間者かわかる。
翌朝、隠れ家で受け取った伝書鳩の伝言に書かれていた内容は閻殿師に見せた上奏文と同じ内容のものでした。
梁翊たちは閻殿師を間者だと断定して捕らえ、伝書鳩のことを問い詰めます。
ところが閻殿師は昨夜は軍営に泊まってずっと侍衛と一緒だったので鳩など飛ばせるわけがない言うのでした。
秋嫣は間者は別の者で、閻殿師は陥れられただけだと気づきます。
閻殿師は国師が不老長寿の丹薬を完成させ、今日皇帝に飲ませる予定だと言いました。
秋嫣は間者は国師で、北涼の計画に沿って皇太子を即位させるため、不老長寿の薬に見せかけた毒薬で今の皇帝を崩御させようとしているのではないかと言います。
梁翊たちが国師のところに踏み込むと、2粒あった丹薬をちょうど皇帝と国師が1粒ずつ口に入れたところでした。
忠告を聞いた皇帝は慌てて丹薬を半分吐き出しますが、国師は血を吐いて死んでしまいます。
国師の様子を見た皇帝は驚いて太医の診察を受けようと急いで宮廷に戻って行きました。
梁翊たちは国師の部屋で身売り証文を探しますが、なかなか見つかりません……。
その時、秋嫣は敵に上奏文が3通あることがバレたのを不思議に思います。
そして実は怪しいと思っていた3人のうち2人が間者で、上奏文の内容を確認し合ったのではないかという結論に達します。
なんと劉太監も間者だったのです!
その頃、宮廷では残りの薬を吐き出させるためと言って劉太監が皇帝に吐き気を催すと催吐湯を飲ませていました。
皇帝は催吐湯を飲み干した後、血を吐いて死んでしまいます。
劉太監は白々しく薬を吐き出すのが遅かったと言いました。
皇帝の側にいた郭貴妃は慌てて宮門を閉じて箝口令を敷くように命じます。
また劉太監には皇太子のところへ行って即位の準備をするように言いました。
その後、宮廷に到着した梁翊たちは皇帝が崩御したと聞いて呆然とします。
梁翊たちは急いで郭貴妃に本当の間者は劉太監だったと伝えに行きました。
それを聞いた郭貴妃は皇太子のところへ向かった劉太監を捕らえるように命じます。
秋嫣は、毒は丹薬ではなく、劉太監が皇帝に飲ませた催吐湯の方に入っていたのではないかと推測するのでした。
38話の感想
今までわき役だと思っていた劉太監、国師、閻殿師の3人が事件の重要な鍵を握る人物だったのですね。
しかも容疑者は二転三転し、最終的に皇帝に長く仕えている劉太監が間者だったとは!
これは本当に国の危機ですね。
梁翊たちは国を救うことができるのでしょうか。