【策略ロマンス~謎解きの鍵は運命の恋~】39話と40話のあらすじとネタバレ感想。都を出たと思われる劉太監はなかなか見つかりません。秋嫣は、劉太監は実は裏をかいて都の中に隠れているのではないかと考え……。
39話のあらすじネタバレ
梁翊は郭貴妃に間者を暴いたので約束通り母を返してほしいと言いますが、郭貴妃は劉太監を捕まえるまでは返せないと言います。
都を出たと思われる劉太監はなかなか見つかりません……。
秋嫣は、劉太監は都を出たと思われているが、実は裏をかいて都の中に隠れているのではないかと言います。
梁翊たちが封鎖されている北涼の隠れ家だった家に行ってみると、門の封印の紙に破られた跡がありました。
しかし建物の中には誰もいません。
諦めて帰ろうとした時、秦暄が庭の砂利の下の地面に隠し扉があるのを見つけます。
焙雪を見張りに立て、梁翊、秋嫣、秦暄、秋珉が隠し扉の中に入りました。
地下には1人で酒を飲む劉太監がいたのです。
劉太監は次のように自分の生い立ちを話し始めました。
12歳の時に北涼の諜報組織に入り、任務でこの国の宮中に潜入して太監まで昇格した。
その後、半人前の易者を仙師に仕立て上げて皇帝に会わせた。
不老長寿を望んでいた皇帝はまんまと騙されて国師としてあがめるようになった。
そんな中、皇帝に渡す前の上奏文を見ている時に梁翊の父が郭貴妃の素性について上奏しているのを見つけた。
そこで身売り証文を抜き取り、上奏文をわざと郭貴妃の目につくところに置いておいた。
そして郭貴妃が口封じしやすいように狩り中の梁翊の父に不慮の事故に見せかけて深手を負わせた。
その後、梁翊が密かに軍事改革をしようとしていることに気づき、元閬に矢文を送って梁翊を陥れようとした。
また劉太監は皇帝と国師を殺害したからくりについても明かしました。
国師が飲む茶に事前に少量の安霊花の毒を入れておいた。
それだけでは死なないが、丹薬を毒だと言われて興奮したことで死に至った。
劉太監が話し終わると地下の壁面から多数の矢が飛んできました。
秋珉は秋嫣をかばって背中に矢を受けてしまいます。
秦暄は秋珉を秦家に運んで医者に診せますが、楽観はできない状態だと言われてしまうのでした。
その後、梁翊は劉太監が持っていた身売り証文を郭貴妃に届け、約束は果たしたと言います。
郭貴妃は、槿夫人はもう梁家に送り届けたと言いました。
後日、劉太監の処刑が行われます。
その日、郭貴妃は梁翊との約束を守って首を吊って自害しました。
秦家では、秦暄の必死の看病のかいあって秋珉が意識を取り戻します。
一方、元閬が梁翊を訪ねて来て、新皇帝が梁翊に復職するように言っていると伝えました。
梁翊は自分は朝廷を去ると言い、元閬に自分の代わりに賀家の騒動で濡れ衣を着せられた趙明理と月盈を救済してほしいと言います。
元閬と別れて秋嫣と落ち合った梁翊は、自分も一緒に旅に出て小説を書きたいと言うのでした。
39話の感想
劉太監は年をとっているので、北涼はずいぶん前から攻め入る機会を覗っていたのですね。
そんな壮大な計画から国を救うことができてよかったです!
秋珉が身を挺して秋嫣を守ったことで秦暄の秋珉に対する気持ちが変わり、また梁翊も職を辞して秋嫣と旅に出ることにしたのでハッピーエンドになりそうですね。
40話のあらすじネタバレ
旅に出る前、秋嫣は秋家に挨拶に行きますが柳姨娘だけは見送りに出てきません。
秋嫣は中庭にいる柳姨娘のところに行きます。
意地を張る柳姨娘に秋嫣は「育ててくれてありがとう」と言い、柳姨娘は今まで辛く当たってきたことを謝罪するのでした。
その後、秋嫣は秦家にいる秋珉にも会いに行きます。
秋珉は今まで自分の最も大切な人は秦暄だと思っていたが、今回の件で最も大切な人は姉上だとわかったと言うのでした。
秦家からの帰り、1人で歩いていた秋嫣は何者かに拉致されます。
拉致したのは元閬でした。
元閬は、寺院建立における横領の罪を秋宜に着せたのは自分だということを公にしないでほしいと言いました。
その代わり、自分も梁翊の父の死に関するもう1つの真相を秘密にするという交換条件を出してきます。
実は秋嫣ももう1つの真相に気づいていましたが、梁翊のために黙っていたのです……。
秋嫣は元閬との取引に応じることにします。
旅に出る前日、秋嫣は槿夫人の部屋を訪ねて、6年前、郭貴妃の命令を受けて夫を殺しましたね?と言いました。
動揺しながらも槿夫人は自分は結婚するまでずっと宮中で郭貴妃と苦労を共にしてきた、その郭貴妃を守るためにしたことだと言います。
また槿夫人は秋嫣に真相がわかったのにどうして梁翊に言わなかったのかと尋ねました。
秋嫣は梁翊を傷つけたくなかったからと答えます。
その時、槿夫人が口から血を流しました。
実は槿夫人はすでに安霊花の毒を飲んでいて、秋嫣に梁翊のことを頼んで息を引き取ります。
秋嫣は梁翊が母が父を殺害したという真実に耐えられないと思い、次のような置手紙を残して屋敷を去りました。
梁翊が秋家を自分の目指す改革に巻き込まなければ父は死ななかった。
だから槿夫人を毒殺して梁家に復讐した。
秋嫣は手枷の鍵も置いて行きました。
数年後のある日、秋嫣は小説原稿を書店に持ち込みます。
店主は名前と住所を書いた紙を添えて原稿を机の上に置いていくように言いました。
帰り際、秋嫣は店頭である小説を目にとめて購入して帰ります。
入れ違いに”天漱清人”の筆名で小説家となっていた梁翊が店主に呼び出されて店に来ました。
店主は”天漱清人”はかつて悪名高い官吏だったとの噂がたっているので筆名を変えてほしいと言います。
梁翊はこの筆名を知る者のために小説を書いているから絶対に変えないと言うのでした。
それでも店主は新しい筆名を考えてほしいと、机の上に置いてあった紙を差し出しました。
梁翊はその紙に秋嫣の名が書いてあることに気づいて店を飛び出します。
一方、購入した小説を読んだ秋嫣は自分と梁翊のことが書いてあると思いました。
そして小説には”彼女の潔白を信じている”と書かれていたのです。
秋嫣に追いついた梁翊は手枷を見せ、それを見た秋嫣も手枷を見せ、2人は微笑み合うのでした。
40話の感想
秋嫣は柳姨娘、秋珉とも和解し、このまま円満に旅に出るのかと思ったら、まさかのもう1つの隠された真実があったとは!
最初は軽いラブコメだと思って見始めた本作でしたが、実は大きな陰謀から国を守る壮大なストーリーに驚きでした。
ミステリーなので仕方ないですが、後半は主人公たちに関わる人たちが次々に死んでしまうのが少し辛かったです。
しかし梁翊が秋嫣の潔白を信じ、再会を果たすエンディングで後味良く見終わることができました。
次の話