【山河令】11話・12話・13話のあらすじとネタバレ感想。周子舒からの偽の手紙でおびき出された張成嶺は、毒蝎の四大刺客に捕らわれてしまいました。周子舒が救出に向かったものの七竅三秋釘の発作が出てしまい……。
11話のあらすじネタバレ
岳陽派。
周子舒の名が書かれた偽の手紙で裏庭におびき出された張成嶺は、こっそり部屋を抜け出します。
すると、途中で顧湘と遭遇。
2人が裏庭に着くやいなや、毒蝎の四大刺客が張成嶺を捕らえようとしました。
顧湘は張成嶺を逃がそうとしたものの、結局、張成嶺はさらわれてしまいます。
その様子を目にした周子舒は助けに向かいました。
同じ頃、ちょうど四大刺客の1人を目にした温客行は張成嶺の居場所を聞き出します。
一方、四大刺客に捕まった張成嶺は、瑠璃甲のありかを吐けと拷問されていましたが必死に抵抗。
そこへ、周子舒と温客行が時間差で助けに現れます。
四大刺客は退散しました。
毒蝎のアジトから逃げた周子舒、温客行、張成嶺は林で焚火を囲みます。
何度も助けてもらった張成嶺は周子舒を心から信じられると思い、自分の体内に瑠璃甲が埋まっていることを明かしました。
鏡湖山荘が襲撃されたあの日、張成嶺はお腹の中に瑠璃甲を埋め込んでいたのです。
さらに、亡き父親から手紙を預かっていました。
温客行がその話に食いつくと、張成嶺は以下のように話しました。
<手紙の内容>
五湖盟の5人の義兄弟は、もともと容炫(1話冒頭では大魔王と説明があった)の親友だった。
6人で剣術の研究をしていた際、容炫は剣に塗られた毒に侵され、それから正気を失うようになった。剣は高崇のもの。
周子舒はこれほどまでに信用してくれた張成嶺に自分も真摯に応えようと思い、張成嶺を弟子にしました。
11話の感想
どうやら、瑠璃甲に関する童謡を広めたのは温客行のようです。
童謡にしろニセモノの瑠璃甲にしろ、温客行の行動からは江湖を混乱に陥れようとする狙いが感じられます。
江湖の人間を侮蔑するような言葉もありましたし、何らかの理由で江湖に憎しみを抱いているのでしょう。
人物造形や背景が少しずつ見えてきて、ますます面白さが増してきました。
初めはなかなか覚えられなかった鬼谷たちも、ようやく判別できるようになりました。
おそらく無常鬼は温客行に反逆心を抱いていて、温客行もそれを感じているから手下の白無常を見せしめに殺したのでしょう。
毒蝎のお姉さま2人もキャラ立ちしています。
色気攻めの毒菩薩と、武力攻めの俏羅漢、2人の対比はいつ見ても面白いです。
また、周子舒に「温客行よりも口数が多い」と突っ込まれた蝎王も注目キャラの1人。今後の出番に期待したいです。
さて今回、張成嶺の体内に瑠璃甲が隠されていることが判明しました。
思い返してみれば、鏡湖山荘が襲撃されたあの日、張成嶺はお腹から血を流していました。
あの時、温客行が治療すると言っても激しく拒絶したのは、お腹の中に瑠璃甲が隠されていたからだったのですね。
他にもまだ細かい伏線が隠されていそうです。
12話のあらすじネタバレ
湖のほとりで温客行が佇んでいると、周子舒が声をかけます。
「賭けをしたい。俺はお前を信じる」
周子舒は、温客行が正体を明かさずとも信頼することにしたのです。
翌朝、周子舒は張成嶺の体内から瑠璃甲を取り出そうと提案します。
しかし、張成嶺は父に関わることだからと渋りました。
それに、高崇が英雄大会の日に瑠璃甲のいきさつを説明すると言っていたので、その説明を聞きたいとも思っていました。
「それなら私が教えてやる」
温客行はそう言うと、20年前の話を語り始めます。
20年前に台頭した容炫は、前人未到の武術を編み出そうとしていた。それに共鳴したのが、五湖盟の5義兄弟である。
次第に理性を失っていった彼らは、あらゆる奥義書を収集しそれらを武庫に納めた。容炫は武庫を封鎖し鍵を作ると、その鍵を5つに分けて義兄弟に渡した。
その後は誰もが知る通り、当時の盟主が容炫の暗殺を号令。逃げ場を失った容炫は残虐を繰り広げ、最終的に鬼谷の境界で自害した。
話を聞き終えた張成嶺は、何とか理解しようとしているようでした。
「気に病むな。過去のことだ」
周子舒は張成嶺に対して言ったつもりでしたが、温客行が強い眼差しで反応します。
「過去だと?断じて違う」
結局、張成嶺は英雄大会に参加するため岳陽派に戻ると決意します。
周子舒は大会後に迎えに行くと約束し、身の安全のため五湖盟に瑠璃甲を渡した方がいいと説得しました。
高崇は、張成嶺が刺客にさらわれたのは内通者がいるからだと疑います。
そこで、事件当時 部屋にいなかった者たちを集めます。
その中には、顧相の姿もありました。
曹蔚寧は顧湘を守るため「昨夜は自分と一緒でした」と嘘の証言をします。
温客行は周子舒に尋ねます。
「私を信じると言ったが、お前にとって私はどんな男だ?善人か悪人か?」
「善人と悪人を見分けられなければ生きのびられない」
その言葉を聞いた温客行は「つまり善人か」と喜び、何度も「阿舒」と呼びます。
1度目はいつものように、2度目は喜びを溢れさせながら、そして3度目は真面目なトーンで。
温客行は、こうして誰かの名を呼べる幸せを感じていました。
「確かに幸せだな」
周子舒はそう言うと、「老温」と呼び返します。
1度目はいつものように、2度目は語尾を上げて、3度目は優しく真面目なトーンで。
高崇の屋敷に戻った張成嶺は、周子舒に言われた通り、体内から瑠璃甲を取り出し高崇に渡しました。
そうして瑠璃甲を手に入れた高崇は、沈慎の瑠璃甲も保管すると言って預かります。
12話の感想
周子舒と温客行はギクシャクしていましたが、思ったより早く仲直りできて良かったです。
いつもグイグイと距離を縮めるのは温客行のほうだけど、今回は周子舒のほうから先に「お前を信じる」と歩み寄ったのが最高でした。
2人が名前を呼び合って幸せを実感するシーンも最高すぎて、思わずリピートしてしまったほど。
特に、3回目に名前を呼んだ時は、2人とも「好き」と言っているようにしか聞こえませんでした。
そう聞こえたのはきっと、声と眼差しから慈しみのようなものが溢れていたからでしょう。
周子舒を演じる張哲瀚の表情演技の素晴らしさに息が止まりかけました。
13話のあらすじネタバレ
周子舒と温客行の仲をうらやむ曹蔚寧は、自分も顧湘と同じような関係になれたらと願い、彼女に想いを告げました。
その頃。
華山派の于丘烽は黄長老を訪問し、息子が五湖盟に殺されたことや、瑠璃甲の来歴について話します。
そして、五湖盟を失脚させるための協力を黄長老に要請しました。
しかし実は、この于丘烽は、艷鬼が変装術で成りすました偽者でした。
数日前に温客行が艷鬼に命じていたのはこのことだったのです。
艷鬼に元恋人の于丘烽に変装させて黄長老と手を組ませ、五湖盟の者同士を争わせることが温客行の目的でした。
任務を終えた艷鬼は 鏡の前で于丘烽に変装した顔を引きはがし、自分はいまだに于丘烽を断ち切れていないと痛感します。
岳陽派。
長明山の剣仙である葉白衣が門前に現れ、高崇に山河令(令牌)を投げつけました。
高崇たちは、まだ若年に見える葉白衣を剣仙本人だとは思わず弟子だと誤認します。
葉白衣は「山河令の誓いどおり、英雄大会後に鬼谷を討つ。それまで煩わせるな」と言って颯爽と立ち去りました。
張成嶺の部屋に、変装した周子舒がやって来ます。
張成嶺は英雄大会が終われば周子舒や温客行とともに岳陽派を去る予定でしたが、ひとつ気がかりなことがありました。
それは、婚姻相手の高小怜のこと。
張成嶺は、自分が去れば高小怜に恥をかかせてしまうかもしれないと心配しているのです。
その話を聞いた周子舒は、ふと疑問を抱きます。
高崇は張家の琉璃甲をすでに手に入れたのだから、張成嶺を丸め込む必要はないはずなのに、なぜまだ婚姻を進めようとしているのか?
羅府。
弟子を連れて羅府に踏み込んだ高崇は、47人の鬼を討伐し、喜喪鬼を生け捕りにしました。
外は大雨。
行方知らずの息子を心配する于丘烽の前に、艶鬼が現れました。
「生きていたのか!」
「もちろん死んだわ。武芸の達人である奥さまの殴打を浴びて無事でいられるわけがない」
しかし、彼女の心が本当の意味で死んだのは、衣をすべて剥がされ町中を引きずり回された時でした。
「恥知らずでふしだらな女だと知れ渡った。そんな恥辱に耐えて生きていけると思う?」
罪悪感に駆られた于丘烽は彼女を抱きしめ、愛を示すと同時に絞め殺そうとします。
しかし結局、殺すことはできませんでした。
突然、女の顔から艶鬼に戻った彼女は、「今日は訃報を届けに来た」と話を切り出し、于丘烽の息子が死んだことを伝えました。
宿。
周子舒と温客行は、負けたほうが勝者の質問に答えるゲームをしていました。
ようやく勝てた周子舒は「お前は容炫の息子なのか。だから五湖盟を恨んでいるのか」と質問します。
すると、温客行は怒り出し「容炫の息子ではない、奴に会ったら殺したい!」と席を立ちました。
こんなに怒るのなら見当違いだったのかと考えていると、門を叩く音が聞こえます。
立っていたのは、周子舒が昼間に食事代を払った葉白衣でした。
葉白衣は昼間のお礼として、周子舒の治療法を教えると言いますが……。
13話の感想
山河令(令牌)の説明がよく分かりませんでしたが……。
山河令牌があれば、鬼谷討伐のために剣仙の力を借りられるということでしょうか?
「山河令」はドラマのタイトルに使われている単語だから重要アイテムのはず。今後の説明に期待します。
ところで、本作はこれまで随所に伏線が張られていました。
(温客行の正体や、張成嶺の体に瑠璃甲が埋め込まれていたことなど)
その作風から推測するに、高崇が怪しく見えるのはミスリードで、実は別の人物が黒幕なのではないでしょうか。
意外な人物だとすれば、趙敬とか?
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