【山河令】14話・15話・16話のあらすじとネタバレ感想。周子舒の余命を見抜いた葉白衣は、自分の治療法なら10年延命できるが、その代わり武力を失うことになると話します。温客行は治療を受けるよう促しましたが、武力を失ってまで延命したくない周子舒は拒絶し……。
14話のあらすじネタバレ
昼間に酒楼で周子舒を見た葉白衣は、周子舒の余命がわずかだと見抜き夜半に会いに来ました。
しかもどうやら、葉白衣は周子舒の亡き師匠と面識があるようでした。
葉白衣は「体の傷を見せろ」と言いますが周子舒は拒絶。
そこへ、温客行が現れると、葉白衣は治療しなければ周子舒の余命はわずかだと告げました。
2人に傷を見せろと迫られた周子舒は、服をはだけさせ七竅三秋釘の痕を見せます。
すると、葉白衣は自分の治療法なら10年延命できるが、その代わり武力を失うことになると話しました。
温客行は治療を受けるよう促しましたが、武力を失ってまで延命したくない周子舒は拒絶します。
羅府に駆けつけた顧湘は、高崇によって羅府が襲撃されたことや、喜喪鬼が生け捕りにされたことを知ります。
食屍鬼によれば、羅府が襲撃された際、近くに無常鬼や急色鬼たちもいたはずなのに、駆けつけたのは自分だけだったとのこと。
「奴らが喜喪鬼を売ったのかもな」
顧湘はすぐに温客行に助けを求めに行きました。
しかし、周子舒のことで悲しみに暮れている温客行は それどころではありませんでした。
趙敬は、岳陽派の牢で監禁されている喜喪鬼に会いに行きました。
しかし、自分を覚えていない様子の彼女を見て、趙敬は複雑な面持ちになります。
喜喪鬼は“孟婆湯”を飲んで過去の執着を忘れているため、趙敬を覚えていなかったのです。
喜喪鬼は趙敬に何度も本名を呼ばれたせいか、激しい眩暈に襲われます。
一方、温客行は艷鬼に、「于丘烽に扮して喜喪鬼の様子を探ってこい」と命じます。
五湖碑では、英雄大会の会場設立のため沈慎が場を取り仕切っていました。
そこへ、丐幇を率いた黄長老や、泰山派の弟子たちが乗り込んできます。
泰山派の弟子たちは、師匠の傲崍子を殺したのが沈慎だと思っているため敵討ちに来たのです。
弟子のひとりは、傲崍子が殺された時の状況をみんなの前で説明しました。
あの日、自分たちの前に現れた無常鬼は「沈慎の命令で殺しに来た」と言って傲崍子や弟子たちを抹殺した、と。
その話を聞いた清風剣派長老の范懐空は、「依頼主を明かす暗殺者なんているわけがない」と沈慎を擁護しました。
直後、高崇が現れます。
会場にはいつの間にか他の門派の者たちも集まっており、周子舒も侠客の中に紛れていました。
一方、温客行は少し離れた場所から会場の様子を眺めます。
その頃。
于丘烽に扮して岳陽派に侵入した艷鬼は、本物の于丘烽と出くわします。
艷鬼は喜喪鬼の救出を手伝ってほしいと頼み、その代わりに瑠璃甲を渡すと約束しました。
14話の感想
周子舒の治療のためなら、3日どころか3月でも跪くと迷いなく答えた温客行が最高でした。
けれど、周子舒は治療を拒否してしまいました。
自ら七竅三秋釘を打ち込んだ周子舒は死を覚悟できているのでしょうけど、今はじめて余命わずかだと知った温客行はそう簡単には受け入れられないですよね……。
何が何でも生きて欲しいという温客行の想いが、画面越しに伝わってくるようでした。
周子舒が武術を失わずに延命できる方法が見つかれば良いのですが……。
15話のあらすじネタバレ
*一部、シーンが前後しています。
岳陽派。
高小怜は、意識不明の恋人 鄧寬(岳陽派の弟子)を看病しながら涙を流します。
その部屋に、病のフリをした顧湘が入ってきました。
顧湘は喜喪鬼を救出するにあたり高小怜を人質に取ろうと思ったのですが、ちょうど曹蔚寧が入ってきたため失敗します。
高小怜、顧湘、曹蔚寧が外へ出ると、いきなり老夫婦(桃紅と緑柳)が襲ってきました。
顧湘をかばった曹蔚寧は気絶し、高小怜は老夫婦に連れ去られてしまいます。
「曹兄さん!死なないで」
顧湘はそう言いながら、気絶した曹蔚寧に丸薬を飲ませます。
そこに、喜喪鬼の救出に成功した艷鬼と于丘烽が現れました。
英雄大会の会場では、いまだに黄長老や泰山派の弟子たちが高崇を責め立てていました。
その様子を、温客行は離れた場所から楽しそうに眺めます。
そこへ、周子舒がやって来て、憎しみに囚われすぎるなと助言しました。
しかし、温客行は江湖の人間を侮蔑し続け、高崇たちが殺し合うのを期待しました。
皆から瑠璃甲や武庫について説明しろとせっつかれた高崇は、武庫の来歴に詳しい龍淵閣の若閣主・龍孝を召喚しました。
龍孝は、武庫は瑠璃甲のみでは開けることができず、自分の父親ならば開けられると説明します。
そして突然、高崇を糾弾し始めました。
「我ら親子は何度脅されようとも、あなたの私心のために武庫を開けたりはせぬ」
この糾弾を聞いた者たちは、「やはり独り占めするつもりだったのか」と高崇を非難しました。
身に覚えのないことを糾弾された高崇は私心などないと釈明し、鬼谷を討伐できた暁には武庫に収納されている奥義書を分配すると約束します。
すると今度は、持ち主のいない2つの奥義書(「六合心法」と「陰陽冊」)はどうするのかと騒ぎはじめ、我こそが手に入れようと会場が殺気立ちました。
そんな中、意識を失っていたはずの鄧寬が突然現れます。(何者かに操られていると思われる)
鄧寬は「高崇に命じられて鏡湖山荘に潜入し、襲撃の手引きをした」と高崇に罪を着せて切腹しました。
15話の感想
高崇は無実の罪を着せられてしまいましたが、おそらく、無常鬼&蝎王の策略でしょうか。
蝎王も誰かに従っているようだったので、真の黒幕がいると思われます。
ところで、武庫に収納されている奥義書のうち、1つは神医谷が遺したものらしいです。
前回の14話で「神医谷の谷主なら周子舒を治療できる」というような説明がありましたよね。
つまり、その奥義書が手に入れば治せるかもしれないということ!?
ただ、みんな奥義書を欲しがっていたので簡単には入手できないかもしれません。
16話のあらすじネタバレ
罪を着せられ反論できない高崇は「かかってこい!首を取るがいい」と両手を広げます。
高崇派と反発派が戦いを始める中、清風剣派の長老は、これは高崇を陥れようとする何者かの陰謀だと察知し そそくさと立ち去りました。
会場ではしばらくの間 乱闘が続きましたが、どう見ても高崇が劣勢でした。
負けを悟った趙敬は高崇に駆け寄り「勝負は決しました。瑠璃甲を渡しましょう」と説得。
すると、高崇は「娘を頼む」と沈慎に任せた後、瑠璃甲を取り出して破壊、そして自害しました。
しかし、破壊されたこの瑠璃甲は偽物で、本物は清風剣派掌門の莫懐陽が高崇から託されて持っていました。
一方、張成嶺を会場から連れ出した周子舒と温客行は、洞窟のような場所へと避難。
高崇たちの争いを見物するはずが、自分も何者かの陰謀に踊らされていただけだと気づいた温客行は洞窟の入り口で佇みました。
すると、周子舒がそっと寄り添います。
こたびの一件において、周子舒は黒幕の狙いは瑠璃甲だけではないこと、趙敬には裏がありそうなことにも気づき始めていました。
しばらくすると、突然、洞窟に大きな袋が投げ込まれます。
投げたのは葉白衣、そして袋に入っているのは龍淵閣の若閣主でした。
葉白衣は「こいつ(若閣主)は、武庫と瑠璃甲に関するカギになる」と説明します。
蝎王から「義父上」と呼ばれて振り向いたのは趙敬でした。
趙敬は20年かけて策略を巡らし ようやく高崇を失脚させられたことに満面の笑みを浮かべます。
そして、蝎王の手を取り「お前が蟲術で鄧寛を操ってくれたおかげで、たやすく高崇を打倒できた」と褒めました。
褒められてご満悦の蝎王でしたが、話が宋懐仁(瑠璃甲を盗んだ覆面男)のことになると途端に顔を曇らせます。
宋懐仁は蝎王と同じく趙敬の養子でした。
以前、趙敬の瑠璃甲が盗まれる事件がありましたが、実はあれは趙敬の自作自演で、腹心の宋懐仁に盗めと命じていたのです。
趙敬「宋懐仁には目をかけてやったのに、二重スパイだったとはな」
蝎王「私は信用ならない奴だと忠告したのに(プンスコ)」
趙敬は宋懐仁を二重スパイだと思っていますが、事実は違いました。
実は蝎王が宋懐仁を殺し、趙敬に二重スパイだったと嘘の報告をしたのです。
(殺したのは趙敬の愛情を独り占めするため?)
宋懐仁がいなくなり、趙敬の信頼を一身に受ける蝎王は 瑠璃甲も財産もすべて託されていました。
高崇から死に際に高小怜を託された沈慎は、行方不明の高小怜を見つけるため岳陽派を去ることにします。
趙敬が引き止めたものの、沈慎の意志は変わりませんでした。
沈慎が去ったあと。
蝎王は沈慎を始末しようとしましたが、趙敬に止められます。
「沈慎にはまだ利用価値がある」
趙敬はそう言うと、殺して欲しい人物リストを蝎王に渡しました。
16話の感想
おじ様たちの戦闘は迫力があり、とてもカッコ良かったです。
これまでずっと、高崇と沈慎の人物像がつかめませんでしたが、最後は2人の兄弟愛に涙しました。
逆に、善人だと思っていた趙敬がまさかの黒幕だったとは!
趙敬を「義父上」と呼ぶ、蝎王のキャラクターも意外でした。
趙敬に褒められた時の表情がとても印象的で、趙敬に特別な愛情を抱いているように見えました。
従順で可愛らしい姿は とても暗殺組織の首領には思えませんが、覆面男に対しては冷酷さを見せており、蝎王の二面性を感じます。
蝎王が覆面男を殺したのは、趙敬の愛情を独り占めするためでしょうか。
それとも、蝎王には大きな陰謀があり趙敬さえも欺いているのか?
16話時点の<瑠璃甲の所在>をまとめました。
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