【山河令】21話・22話・23話のあらすじとネタバレ感想。葉白衣は弟子の容炫が温客行の両親に申し訳ないことをしたお詫びに、何か1つ願い事を叶えると言います。温客行が頼んだのはの周子舒の治療でした。
21話のあらすじネタバレ
趙敬から仙霞派の襲撃を命じられた蝎王は、無常鬼、黒無常、急色鬼、開心鬼らにこの件を依頼します。
しかし、彼ら4人にとって仙霞派は何の関係もないうえに、殺したところでメリットもありません。
蝎王は、依頼を拒みたいなら拒んでもいいが、次に会う時は敵か味方か分からないと脅します。
4人は仕方なくこの件を引き受けました。
夜。
温客行が山道を歩いていると、前方で焚き火を囲む周子舒、葉白衣、張成嶺の姿が見えました。
温客行は話している彼らの様子を木陰から窺います。
張成嶺は周子舒に、なぜ温客行は甄衍だと認めないのか、そして甄夫妻は今どうしているのかと立て続けに質問。
甄夫妻はおそらく死亡していると思われましたが、周子舒は、温客行から話さないかぎり何も聞くなと張成嶺に釘をさしました。
「とにかく、俺はあいつを師弟だと思う」と周子舒。
少しすると、温客行が何事もなかったかのように戻ってきました。
葉白衣は、弟子の容炫が温客行の両親に申し訳ないことをしたからと、温客行の願いを叶えてやると言います。
温客行の願いはただ1つでした。
「阿舒の傷を治せるなら、過去は水に流す」
「私には治せないが、治せる者なら知っている。四季山荘で待っていろ」
葉白衣はそう言うと、あっという間に立ち去りました。
「聞いたか、治るんだって!」
嬉しくて仕方のない様子の温客行は、満面の笑みで「四季山荘へ帰ろう」と言うのでした。
趙敬に会いに来た于丘烽は、聞いた噂だと前置きし、趙敬と喜喪鬼の過去の醜聞を話しはじめます。
「喜喪鬼はあなたの許嫁だったのに、結婚当日に捨てられ、浮気男を殺す鬼になった」
まるで知っているかのような口ぶりに、趙敬はまさか喜喪鬼を奪ったのはこいつかと直感します。
于丘烽が去った後。
部屋の奥から出てきた蝎王は、于丘烽を殺害すると申し出ますが「軽率に動くな」と止められます。
趙敬は蝎王を下がらせた後、謝無恙を呼びつけ、急色鬼に封書を届けさせました。
その封書を受け取った急色鬼は後日、喜喪鬼と艶鬼がかくまわれている于丘烽の別院を襲撃します。
すると、蝎王と毒菩薩があらわれました。
奥の部屋では、正気を失った喜喪鬼が「敬様、敬様はどこなの?」と趙敬の名を呼んでいます。
それを聞いた蝎王は顔色を変え、喜喪鬼を凝視しました。
すると、急色鬼が横から「いかれた女がお好きで?」などと言ってきたのでノールックで殺します。
入り口でオロオロする鬼谷の鬼は「我々は趙殿の使いで……」と言い終わらないうちに毒菩薩に殺されました。
「敬様、迎えに来てくれたのね!どこにいるの?」
喜喪鬼は外を探しに行きました。
追おうとした蝎王の足に艶鬼がしがみつき、喜喪鬼を見逃してほしいと懇願します。
蝎王は「喜喪鬼と艶鬼を毒蝎の分舵へ連れて行け。誰にも知られるな」と毒菩薩に命じました。
周子舒と温客行は、張成嶺を連れて四季山荘に向かっていました。
道中の休憩所で茶を飲んでいると、負傷した仙霞派の弟子たちを見かけます。
店主によれば、数日前に仙霞派が鬼谷に襲撃され、掌門も死亡したとのことでした。
現場を見に行った周子舒たちは、鬼谷の襲撃に見せかけているものの殺し専門のやり口だと見抜きます。
「黒幕は趙敬か、沈慎か……」
そんな話をしていると、「旦那様!」と呼ぶ声が聞こえてきました。
顧湘と曹蔚寧でした。
21話の感想
両親のこととなると どうしても情緒不安定になる温客行ですが、ひとまず落ち着いたようで良かったです。
さらに、周子舒の治療法にも希望が持てそうな展開になってきて一安心。
治せると分かったときの、温客行の嬉しそうな顔と言ったら!♡♡
はちきれんばかりの笑顔がとても可愛かったです。
一方、趙敬の前ではいつも笑顔の蝎王が珍しく真顔でした。何か心境の変化でもあったのでしょうか。
また、喜喪鬼が「趙様、趙様」とつぶやいているのを見て、顔色を変えていたのも印象的でした。
蝎王は、趙敬と喜喪鬼が恋仲だったことを知らなかったのかな??
それとも、2人の恋仲はただの噂だと思っていたけど、「事実」かもしれないと知り顔色を変えたのか?🤔
22話のあらすじネタバレ
曹蔚寧、顧湘と再会した周子舒たちは客桟に立ち寄りました。
まだ毒の抜けきっていない曹蔚寧の顔色の悪さに気づいた周子舒は、温客行に曹蔚寧の脈を診させます。
その間、曹蔚寧と顧湘は高小怜が連れ去られたことや、彼女の恋人だった鄧寛の話をしました。
鄧寛の名前が出た途端、温客行は周子舒だけを外に連れ出します。
「阿絮、私たちは同じことを考えているな」
それは、鄧寛のことでした。
彼は英雄大会で高崇を告発しましたが、そもそも彼は高小怜と恋仲で、将来は盟主の座も継げたはずなのに告発する必要などあったのか。
周子舒は、黒幕はどのようにして鄧寛を寝返らせたのかと疑問に思います。
その時、前方から、疲れ果てた様子の沈慎が歩いてくるのが見えました。
沈慎は2人の背後を襲う物乞いに気づき「危ない!」と叫びます。
物乞いを一掃した彼らは、張成嶺も狙われているかもしれないと気づき、急いで店に戻りました。
その予想どおり、張成嶺は刺客に襲われていましたが、どうにか逃げ切り周子舒たちと合流します。
空き家。
沈慎は以前にきつく当たってしまったことを張成嶺に詫び、天に誓っても鏡湖山荘を襲わせたのは高崇兄上ではないと断言します。
「ところで、なぜ鄧寛は高崇を告発したのです?」
周子舒の質問に、沈慎は誰かに惑わされたのかもしれないと答えます。
“惑わされた”という言葉に心当たりがある周子舒は、すぐに温客行に会いに行こうとしました。
すると、沈慎に引き止められ「温殿はもしや、甄という姓ではないか」と聞かれます。
周子舒は答えませんでしたが、張成嶺が激しく動揺したことで沈慎は図星だと確信します。
桟橋。
さっきの沈慎との会話で薬人のことを思い出した周子舒は、温客行を待ちながら考え込んでいました。
やって来た温客行はふざけて周子舒を驚かせ、隣に立ちます。
温客行「考えごとか?」
周子舒「分かったのだ。鄧寛の告発行動にはもう1つの可能性がある」
黒幕は、薬人を操る術を応用して鄧寛のことも操ったのではないか。
それが、周子舒が行きついたもう1つの可能性でした。
思い返してみると、薬人がいたのは、義荘、毒蝎の分蛇、龍淵谷の3か所で、その背後には毒蝎がいると思われました。
「義荘の一件は長舌鬼のしわざだ」
温客行のその言葉に、周子舒は引っかかりを覚えました。
「長舌鬼?何で知っているんだ。俺は十大悪鬼ってことしか知らないのに」
温客行は誤魔化し、周子舒もそれ以上は追及しませんでしたが、温客行は失言したかもしれないと不安になります。
蝎王は、龍家父子の死を趙敬に報告します。
「彼らがいないと武庫を開けられないのでは?」と心配する蝎王。
「それはデマだ。実をいうとこの20年、武庫の鍵は最も危険で、最も安全な場所にある」
「……鬼谷ですね?」
趙敬は、だからこそ鬼谷を煽り立てていたのでした。
真夜中。
周子舒が庭で考え事をしていると、顧湘があき家の中から出てきました。
「旦那様が言ってた。自分で余命を縮めたそうね。あんたが死んだら旦那様が悲しむから、絶対に勝手に1人で死なないで!」
そんな話をしていると、温客行と沈慎が時間差で出てきます。
沈慎は温客行に尋ねました。
「温殿、きみは甄衍なのか?甄夫妻は生きているのか」
「2人は死んだ!甄衍も一緒に死んだのだ!」
温客行は沈慎を突き飛ばし、吐血して気を失います。
翌朝になっても、温客行は目を覚ましませんでした。
周子舒は、恨みで苦しむ温客行を見たくないから立ち去ってくれと沈慎を追い払います。
22話の感想
そう言えば、高小怜は連れ去られたままでしたね。
瑠璃甲を得るまで傷つけないのはその通りだと思いますが、だからと言ってこのまま放置するのも可哀想なので早く見つけてあげて欲しいです。
ところで、周子舒は温客行が鬼谷の者だと気づき始めているかもしれませんね。
周子舒のことだから、仮に正体を知ったとしても、きっと海の如く深い懐で温客行を包み込んでくれるはず!
一方の蝎王は、やはり趙敬に対する眼差しが変化しているように見えます。
何かしらの不信感を抱いているのか、それとも、自分を頼ってくれないことに不満を募らせているのか。
何にせよ、趙敬への感情がいずれ愛憎に変わってしまう予感がします。
23話のあらすじネタバレ
目覚めた温客行は、周子舒が沈慎を追い払ったと知り激怒します。
「あの世に送ってやりたかったのに!何で追い払った」
周子舒は、殺すほど悪人ではないし彼なりに苦しんでいたと沈慎をフォロー。
しかし、温客行は「私の父と母は苦しまなかったとでも?」とますます怒りに火がついてしまいます。
周子舒は温客行の私怨なのに勝手なことを言ってすまないと謝罪し、「ただ、手を汚してほしくないんだ」と言いました。
すると、温客行は怒りを鎮め「喉が渇いた」と甘えます。
毒蝎の分蛇。牢屋。
喜喪鬼は相変わらず「敬様、敬様」とうわ言をつぶやき、その横では艶鬼が心配そうに寄り添っていました。
蝎王は、喜喪鬼の言う敬様は趙敬とは別人かもしれない、でも別人なら、なぜ趙敬は急色鬼に暗殺を命じたのかと考え込みます。
牢に入った蝎王は、艶鬼に問いました。
「喜喪鬼が錯乱したのは孟婆湯が原因か?」
艶鬼は、孟婆湯は過去の執着を忘れるだけで精神は壊さないと説明します。
すると、蝎王は「孟婆湯の処方を探し出せ。さすれば解放する」と艶鬼に約束しました。
鬼谷に入る者が飲まされる孟婆湯を、温客行も7~8歳の時に飲まされました。
当時、温客行の記憶を消したい者たちが飲ませたのです。
通常、孟婆湯を飲めば過去の執着を忘れますが、温客行は忘れるものかと必死に抗ったため両親が殺された恨みを覚えていました。
しかし、抗った代償として当時は頭痛や吐き気に苦しみました。
最近になってまた頭痛が再発した温客行は、いつか頭痛で正気を失ってしまう前に、顧湘を誰かに託そうと考えます。
その誰かとは、曹蔚寧でした。
「曹蔚寧が好きか」
顧湘の気持ちを確認した温客行は、曹蔚寧と一緒に清風剣派に行くよう命じます。
温客行が歩むのは黄泉への道、それゆえ、顧湘には人としての道を歩み直して欲しいのです。
顧湘はたしかに曹蔚寧が好きでしたが、物心ついた時から育ててくれた温客行とは離れがたくもありました。
それに、恐れていることもあります。
それは、曹蔚寧に自分の正体を知られてしまうこと。顧湘は考えれば考えるほど怖くなってしまいます。
曹蔚寧を庭に連れ出した温客行は、幼い頃に顧湘を拾って育て、ともに過酷な環境で生きてきたことを話します。
「私の願いはあの子が平穏に暮らすことだ。曹蔚寧、お前に頼めるか」
曹蔚寧は何があっても彼女を守り幸せにすると誓います。
温客行は顧湘を曹蔚寧に託しました。
一方で趙敬は、“群鬼冊”(鬼の一覧絵図)を作って配布するよう蝎王に命じました。
蝎王は、
「群鬼冊を公表すれば鬼たちは退路を断たれることになります。彼らを裏切る行為では……?今さら鬼衆と決別するのですか」
と戸惑います。
すると趙敬は、鬼谷を滅ぼす時に鬼たちが外にいては困る、だから退路を断ち さっさと鬼谷に戻ってもらうのだと説明しました。
23話の感想
周子舒は温客行をなだめるのが上手ですね。さすが、包容力が海のごとく深いだけあります。
そんな周子舒に対し、温客行が「喉が渇いた」と甘えるのも最高でした。
もう、知己を通り越して母と子ではないかとすら思えてきます。
そして、兄妹のような温客行と顧湘の関係性も素敵です。
幼い頃から鬼谷という過酷な場所で生きてきた彼らにとって、お互いの存在が唯一の心の拠り所だったのかもしれません。
曹蔚寧との会話の中で、顧湘を大切に思う温客行の気持ちが伝わってきて泣けました。
曹蔚寧ならきっと、顧湘を愛して大切にしてくれるでしょう。
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