【三国志~司馬懿 軍師連盟~】14話・15話・16話のあらすじ。泥酔した曹植は、天子のみが通ることを許される「司馬門」を突破し重罪となります。しかし、楊修らはこの罪を司馬朗に着せようと画策するのです。この記事ではネタバレ感想をお届けします。
Writer:kino
14話のネタバレあらすじ
曹植の召喚
魏王となった曹操は都を鄴に定めたが、いまだに曹植を前の都に残したまま召喚しようとしなかった。
そんな中、甄宓(曹丕の正妻)は司馬懿に頼みごとをする。
“曹植が都にこれるよう、曹丕から曹操に口添えをしてほしい”と。
話を聞いた司馬懿は、曹操への口添えをするよう曹丕に勧める。
しかし曹丕は不機嫌になり、「命じたことだけをやれ」と司馬懿にきつく当たる。
司馬懿は不服そうに帰宅し、その日から曹丕を避けた。
園林の開園日。
曹操と大臣が集まるなか、曹丕を避けている司馬懿は欠席している。
話が曹植のことになると、曹丕は結局 曹植を都に召喚してほしいと願い出た。
曹丕の口添えのおかげで、曹植は都に召喚されることとなる。
このことを知った司馬懿は、すぐに曹丕に会いに行き和解する。
司馬門
曹植を出迎えた曹丕は、酒でもてなす。
夜が深まった頃、かなり飲んだ様子の曹植は、曹操と母親に会うため馬車で宮中へ向かった。
付き添いの司馬朗(司馬懿の兄)は、道を間違えて司馬門に到着したため引き返そうとする。
本来、馬車で司馬門を通ることが許されるのは天子のみだからだ。
ところが……。
泥酔している曹植は、門番や司馬朗が止めるのも聞かずに強引に司馬門を突破し、そのまま宮中で馬車を走らせるという死罪同然の愚行を犯してしまう。
この一件を知った楊修は、曹植を守るために司馬朗に罪を着せようと考えたが、そのためには門番の崔申(崔琰の甥)の偽証が必要だった。
そこで、楊修と結託している丁義が、崔琰を脅して崔申に偽証させようとする。
14話の感想
多少の行き違いがあっても、すぐに仲直りをする司馬懿と曹丕の友人のような関係性が微笑ましいです。
何だかんだ、いつも折れているのは曹丕な気がします。
それにしても、曹植はいくら酔ったからと言って死罪同然の愚行をおかしてしまうとは……。
もしかすると、曹丕が曹植を引き止めて泥酔するまで飲ませたのは、酒癖のわるい曹植が何かやらかすのを期待してのことだったのでしょうか。
厄介なのが、司馬朗が曹植に付き添っていたこと。
このままでは司馬朗が罪を着せられてしまいますが、どう切り抜けるのか!?
*
魏王となり衣装も変わった曹操はますます風格が増しました。
大勢の大臣が集まっている中で荀彧の姿がないことにすぐ気づくなんて、それだけ気にかけているということ。
ただ荀彧のほうは、曹操が「王」と自称することに好意的ではないようです。
史実でも荀彧は、曹操が王を名乗ることに反対し 晩年は不遇だったと言われています。
15話のネタバレあらすじ
崔申の偽証
司馬門を破った一件について、曹操が自ら審問をした。
事件当夜の門番だった崔申は「馬車を御していたのは司馬朗」だと偽証し、司馬朗に罪を着せる。
司馬家では父親が司馬懿に、曹植が無実になれば司馬朗も命は奪われないだろうと話す。
そこで司馬懿は曹丕の屋敷に駆けつけ、曹植が無実になるように助けてほしいと頼み込むが断られてしまう。
次に司馬懿が助けを求めたのは、校事府の汲布だった。
というのも、もしも校事府が崔府を監視しているならば、楊修らが訪ねてきた様子が「絵」に描かれているはずで、その絵が“偽証を迫った証拠”になるからだ。
司馬懿はその絵を盗んで欲しいと汲布に頼む。
後日、その「絵」を手に入れた司馬懿は父に見せた。
しかし父は、この絵があれば楊修と丁儀を死罪にできるが 同時に曹植の罪も確定し そうなれば曹植を後継者にしたい曹操の恨みを買うことになると言う。
曹操との決別
荀彧を訪ねた司馬懿は、例の「絵」を見せ兄の司馬朗を助けてほしいと懇願する。
その後。
荀彧は曹操に謁見し「司馬門を破った罪は平原候(曹植)にあります」と上奏する。
そして、涙ながらに曹操に告げる。
「漢を復興する方だと確信して20年間 仕えてきました。しかし 本日お伝えする言葉は“失望”です。王を名乗るあなたとは共に歩けません」
15話の感想
司馬懿はいつでも無敵というわけではなく、どうにもならない時もあるという描かれ方がなかなか良いです。
こんなときに頼りになるのは、やはり公明正大な荀彧なんですよね。
ただ荀彧は清廉すぎるがゆえに、「王」と自称する曹操とは共に歩めないと心を決めたようです。
20年間 曹操こそが漢を復興してくれると信じて仕え 敬愛もしていた、そんな荀彧が「失望」を伝えるシーンは胸が痛くなりました。
俳優陣の演技がうまいので なおさらドラマに引き込まれます。
16話のネタバレあらすじ
空の贈り物
荀彧のもとに曹操からの食事が届けられる。
しかし、蓋を開けてみると中は空っぽだった。
曹操の意図を汲み取った荀彧は、この夜、毒を飲んで自害した。
翌朝。
荀彧の葬儀に足を運んだ曹操は、棺の前で嘆き悲しみ、そして倒れた。
批判の私信
曹操は楊修らに、荀彧の屋敷に残されていた公文書や私信をチェックさせる。
すると中から、曹丕が曹操を批判した書簡が見つかる。
曹操に呼び出された曹丕は、自分が書いたものではないと否定する。
しかし 曹操は聞き耳を持たず、反逆罪で曹丕を大理寺に投獄した。
本来ならば大理寺の鐘繇が取り調べを行うはずであったが、楊修に推薦された丁儀が担当することとなった。
そのことを知った司馬懿は鐘繇に会いに行く。
16話の感想
荀彧への贈り物が空だったというエピソードは有名ですね。
なぜ空の贈り物をしたのかという曹操の真意は、三国志ファンにとっても永遠の謎といえるのではないでしょうか。
曹操は本作では 荀彧の棺の前で嘆き悲しんでいましたが、もしかすると人心を得るためのパフォーマンスだったのではないかと深読みしそうになりました。
けれど曹操は大臣がいない1人の時にも泣いていたので、きっと悲しみは本物だったのでしょう。
史実がある以上こうなるのは仕方ありませんが、それでも、20年間ともに歩いてきた曹操と荀彧の別れは涙を誘われます。
本ページの情報は2022年4月時点のものです。最新の配信状況は[U-NEXT] (PR) にてご確認ください。
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