【三国志~司馬懿 軍師連盟~】36話37話38話39話40話話のあらすじ。青徐を平定した司馬懿は帰郷しました。司馬家では司馬師と夏侯徽の婚礼が執り行われ幸せな空気に包まれますが……。この記事ではネタバレ感想をお届けします。
Writer:kino
36話のネタバレあらすじ
記事内では分かりやすさのために1つの呼び方で統一しています。
青徐の反乱を鎮めた司馬懿は、柏霊筠を連れて鄧艾のいる寿春に向かう。
その道中、司馬懿は夏候惇の息子である夏候楙に刺されて負傷する。
夏候楙は、聡明な司馬懿がわざわざ自分の屋敷で父の夏侯惇を殺したとは思っていなかったが、両家の貸し借りをゼロにするために刺したのだという。
そして去り際に「鄧艾が危ない」と司馬懿に教えた。
司馬懿は自分が寿春に向かっていると知るのは柏霊筠と曹丕しかいないはずなのに、なぜ夏候楙が把握していたのかと疑問に思いながらも寿春へと急ぐ。
寿春では曹洪が、鄧艾に無実の罪(兵糧の横領)を着せ処刑しようとしていた。
鄧艾を守ろうとした子夜は、処刑を妨害した罪で刺し殺されてしまう。
直後に司馬懿が到着し、兵糧を横領した件について裁きを行うも、曹洪は真実を言いかけた従者を口封じに殺した。
帰京した司馬懿は、夏候楙に刺された傷のせいで倒れる。
柏霊筠はというと、曹丕が司馬懿に夏候楙を差し向けたと思い込み文句を言いに行く。
「二度と司馬懿を害さないで」
すると 曹丕は「奴への想いが、朕への忠誠を超えてはならぬ」と釘をさした。
*
司馬師と夏侯徽が婚礼を挙げる。
36話の感想
夏侯楙は 父親の一件で司馬懿を恨んでいるかと思えば、“司馬懿は殺していないだろう”と冷静に判断して貸し借りをゼロにするなんて なかなか話の分かる人物かもしれません。
鄧艾の危機まで教えてくれましたし、根は善良なのでしょう。
父親の夏候惇もまともな人物でしたしね。
ただキャストのクレジット順を見てみると
夏侯楙の名前は後半のほうに表記されているので、出番は少ないのかもしれません。
子夜の死は残念でした。司馬懿の到着があと一歩早ければと悔やまれます。
37話のネタバレあらすじ
司馬懿の息子・司馬師と夏侯徽の結婚当日。
曹洪や曹真も祝いに来ている。
病身で高齢の司馬防は、曹洪や曹真らに勧められるがままに酒を飲み倒れてしまい命を落とす。
そんな中、司馬昭は兄嫁の夏侯徽がいる部屋にこっそり入り、しばらくの間 彼女をのぞき見た。
その頃、曹洪らは「これで司馬懿は3年間 喪に服すことになるから朝廷にも出れない。その間に形勢逆転できる」と上機嫌に笑う。
しかし、曹丕がそうはさせなかった。
曹丕は司馬懿に、7日後には職務に復帰するよう勅命を出したのだ。
納得いかない曹真は、司馬懿をすぐに復帰させようとした曹丕に理由を追及した。
すると、曹丕は新政策のためには士族の力が必要だと強い口調で返す。
「陛下(曹丕)のお気持ちは分かりました……。陛下はかつて兄弟との争いで傷つきすぎた。ゆえに今は親族を制すのか。それで陛下の心が安らぐなら……異存はない」
直後、郭照が流産したとの知らせが飛び込む。
流産により子を産めない体になったと聞いた曹丕は 激しく取り乱して吐血してしまう。
その後の調べにより、甄宓が差し入れした汁物の中に毒が入っていたことが判明。
甄宓は冷宮送りとなる。
37話の感想
司馬師の婚礼というおめでたい日に、司馬防が亡くなってしまうなんて……。
司馬防が無理やり酒を飲まされるシーンは、痛々しくて直視できませんでした。
病身の老人にあんなことをする曹一族の好感度がだだ下がりです。
曹真の目的は結局何なのか、よく分からなくなってきました。
曹丕に厚遇されている司馬懿が憎いというのはただのヤキモチではないか?とも思うし、
「陛下の心が安らぐなら異存はない」という言葉も本心のように感じられました。
ただそれ以上に、曹一族の安泰を優先しているようにも思え、結局曹真が何を考えて動いているのかハッキリとは分かりません。
ただ1つ思うのは、曹真に陰険な策は似合わない!ということ。彼にはずっと体育会系の熱血男のままでいてほしかったです。
一方の司馬家では、司馬昭が兄嫁に一目惚れしたようで こちらもひと悶着ありそうな予感。
38話のネタバレあらすじ
司馬懿から甄宓は無実だと猛烈に訴えられた曹丕は、慌てて冷宮に駆けつける。
甄宓は曹丕が与えた毒酒をすでに飲んでいたが、郭照が毒酒をすり替えていたため死なずに済む。
曹丕は甄宓に対して長年のわだかまりがあったためについ冷宮送りにしてしまったが、本当は漢の公主が流産させた犯人だと分かっていた。
曹丕は漢の公主を冷宮送りとし、彼女の妹を漢に返した。
<宮中/書斎>
曹丕は郭照に、曹礼の養母になってほしいと言う。
曹丕は寵愛する郭照を皇后にするとともに、寵愛する曹礼を太子につけたいと考えているのだ。
しかし郭照は、こんなに幼い子が皇位継承の残酷な争いに巻き込まれるのは耐えられないし、曹丕の自分に対する好意が朝廷に影響を与えるのも嫌だと拒む。
<司馬家>
甄宓は変装をして司馬懿に会いに行った。
本来、後宮の妃が臣下と密会すれば大罪となるが、甄宓はどうしても司馬懿に頼みたいことがあったのだ。
それは、もしも自分に何かあれば息子の曹叡を司馬懿に託したいというお願いだった。
「どうか曹叡の力となり 太子の座に就けてほしい」
司馬懿は必ず力になると誓う。
大罪ともいえる2人の密会をのぞき見していた小沅(柏霊筠の従者)は、見聞きしたすべてを柏霊筠に報告した。
その夜。
小沅がのぞき見していたことを使用人の候吉から聞いた司馬懿は、柏霊筠に探りを入れに行く。
38話の感想
甄宓の命が助かったのは良かったけれど、司馬懿と密会したうえに密約まで交わすのはマズかったのではないでしょうか。
陛下の曹丕にバレたら一族皆殺しになってしまいますし。
さっそく、曹丕の耳目役である柏霊筠に知られてしまいましたが、彼女は司馬懿の味方になってくれそうな気がします。
それにしても曹丕は、長子でない息子を寵愛して後継者にしようとしていますが、それって完全に曹操と同じ轍を踏んでますよね。
それで自分も苦しんだのに、息子たちにも同じ苦しみを味わわせるつもりなのかな。
39話のネタバレあらすじ
司馬懿が柏霊筠を探りに行くと、彼女は明らかに“甄宓との密会”を知っている口ぶりだった。
もしも 陛下(曹丕)に報告されれば、司馬家は皆殺しになってしまう。
司馬懿は突発的に、柏霊筠を後ろの池に突き落とそうとした。
その時、張春華が司馬懿を探しにやってきて「むつみ合っていたのか」と怒りながら司馬懿を連れ戻した。
司馬懿から事情を聞いた張春華は、柏霊筠は司馬懿に惚れているから曹丕には報告しないはずだと楽観する。
<庭園>
曹丕は曹真に西域への出兵を命じる。
すると 曹真は出征前に太子を立ててほしいと提言し、司馬懿もこれに同意する。
しかし その気のない曹丕は、今後立太子の話をした者は反逆の罪に問うと言う。
黄初2年。
曹丕は都を洛陽に移し、司馬懿は侍中となった。
曹真が西域に出兵して1年が経っており、その間は改革が順調に進んでいた。
そんな中、西域で勝利を収めた曹真が帰京する。
39話の感想
司馬懿は以前に張春華と大ゲンカをした時、様子を見にきた家族に「簪を探している」とごまかしていましたが、今回はあらかじめ“簪”を用意しているのが面白かったです。
このところ司馬懿と柏霊筠は、距離が縮まったように思えます。
でも司馬懿は本当に、彼女とは一生 共寝をしないつもりなのでしょうか。
今のところ柏霊筠は良い人ですし司馬懿にも誠実なので、このまま一生 司馬懿に見向きもされないというのは不憫な気がします。
40話のネタバレあらすじ
“曹植には反逆の意がある”という旨の報告書が届き、曹丕は激昂する。
とりわけ曹丕を怒らせたのは、“曹植が 曹叡(甄宓の息子)は自分の子だ と主張している”という一文だった。
一方、身に覚えのない曹植は、夏侯楙と清河公主に助けを求めに行ったものの、曹丕に捕まり尋問される。
夏侯楙と清河公主は、曹植を救えるのは司馬懿しかいないと判断し部下に伝言を届けさせた。
その知らせを受けた司馬懿は、曹植を救うべく曹丕に謁見しようとするが会ってもらえず入口の前で跪き続けた。
甄宓も曹丕に会いに来る。
曹丕は、甄宓が曹植の命乞いをしに来たのだと分かっていた。
「何も申さずに部屋に戻れば皇后にしてやる」
しかし、甄宓は曹植の命乞いをしてしまい曹丕を怒らせる。
彼女が命乞いをすればするほど、曹植と不義の関係にあったのではないかと曹丕の疑念が増すだけだった。
甄宓は、曹植とは何もなかったことを死をもって証明すると願い出る。
曹丕が承諾すると、甄宓は深く礼をし 去り際に曹丕に告げる。
「曹子桓。来世があるなら――出会いたくないわ」
後宮に戻った甄宓は、届いた毒酒を口にする。
一方、この一件を知った司馬懿は慌てて後宮の甄宓のもとへ駆けつけたものの、到着した時にはすでに彼女は毒酒を飲み終えていた。
そこへ、タイミング悪く曹叡が部屋に入ってきてしまい 母・甄宓の死にゆく姿を見てしまう。
司馬懿は曹叡を背負って郭照のところへ連れていき、曹叡を守るために養子にするよう郭照に頼んだ。
その時、曹丕が怒りながら部屋に入ってきて、後宮に立ち入った罪で司馬懿を投獄させる。
郭照はというと、処分されそうになった曹叡を守るために養子に迎えると言う。
40話の感想
曹丕の胸に巣くう わだかまりのせいで、また犠牲者が出てしまいました。
曹植も甄宓も、一貫してずっと可哀想な人物でした。
もしも甄宓が曹丕の望む言葉をスラスラと言えるような女子だったなら、2人の関係はもう少し良好だったのかもしれません。
けれど、真面目で嘘が言えない彼女は曹丕の望む言葉を言えなかったし、純粋かつ善良であるがゆえに曹植の命乞いをしてしまい火に油を注ぐ結果に……。
そんな甄宓が最後に、曹丕を「曹子桓」と名前で呼んだのには痺れました。
本来、皇帝を名前で呼ぶのは大罪です。
彼女はこれまで、胸中はどうであれ常に妻としての本分を守ってきましたが、最後の最後に“名前呼び”をして決別した――。
「曹子桓」というたった1言の中に、甄宓のあらゆる思いが見えた気がして鳥肌の立つ一幕でした。
一方、心配なのは曹叡です。
もともと曹叡は父親に疎まれ続けた心の傷もあるはずですし、母親の死でさらに人間不信になってしまうのではないでしょうか。
だとすれば、もし彼が将来皇帝になったとしても、曹丕と同様に誰も信じられない冷酷な皇帝になるのではないかと、そんな気がしてなりません。
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