【三国志~司馬懿 軍師連盟~】41話・42話・43話・44話・45話のあらすじ。投獄された司馬懿は死罪を言い渡されました。一方で鄧艾は、曹洪を死罪に追いつめ子夜の敵討ちを果たそうとし……。この記事ではネタバレ感想をお届けします。
Writer:kino
41話のネタバレあらすじ
記事内では分かりやすさのために1つの呼び方で統一しています。
司馬懿は、曹丕を裏切ったことはないし これからも裏切らないと誓った。
そして、先帝の成し得なかったことを果たした曹丕の功績を褒め称え「おそばで魏の繁栄を見届けることができて幸せです。死んでも悔いはありません」と涙を流す。
曹丕は怒って笑い「ならば死なせてやる」と司馬懿を大理寺に連行させた。
<大理寺/獄中>
曹丕は曹植のいる牢屋を訪ね、扉までの7歩の間に無実を証明せよと最後の機会を与える。
曹植は7歩の間に詩を詠んだ。
曹丕は曹植を許し、甄宓が残した玉枕を手渡す。
中には、曹植の詩がすべて収められていた。
甄宓の死を知った曹植は慟哭する。
一方で、曹一族は何もかもがうまくいったと大喜びしている。
甄宓は死亡し、その息子である曹叡は罪人の子となり、司馬懿は死罪が決まった。
これで、自分たちの意のままに太子を選べる……はずだった。
しかし、曹丕は郭照を皇后に立て、曹叡を郭照に養育させると詔を出す。
その頃、鄧艾は曹洪を尋問していた。
粗暴で激昂しやすい曹洪は、鄧艾の尋問に対して暴言を吐き、しまいには陛下(曹丕)への批判まで口にしてしまう。
すべての会話を記録させていた鄧艾は、その証拠を以て曹洪を罪人とし捕獲させる。
鄧艾から報告を受けた曹丕は 曹洪の死罪を言い渡した。
41話の感想
甄宓は曹丕の望む言葉を言えない人でしたが、その点 司馬懿は要所要所で望む言葉を言えていると思います。
だから 曹丕は口では死罪だと言っていても、最終的には司馬懿を赦免するのではないかと。
一方、鄧艾は子夜の敵討ちが果たせそうで良かったです。
曹洪の捨てゼリフが、どれも悪役のお手本みたいなセリフで笑ってしまいました。
42話のネタバレあらすじ
柏霊筠は、大局を見ずに曹洪への私怨を優先させた鄧艾を厳しく叱責する。
先帝の重臣である曹洪が死刑になれば、軍が乱れるだけでなく 曹一族の司馬懿への怒りも増長してしまうからだ。
そうなれば、彼らの怒りを鎮めるために、曹丕が司馬懿をさらし首にしかねない。
司馬懿を助けるには、曹洪を助けるしかなかった。
柏霊筠たちはそのために必要な根回しをし、郭照と皇太后(卞夫人)に動いてもらった。
<宮中>
皇太后から曹洪を助けるよう迫られた曹丕は、曹洪の死罪を取り消した。
実のところ曹丕は、司馬懿を助けたいがために郭照が動いたのだと見抜いていた。
郭照はそれを認め、罰を受けると願い出る。
「何の罰だ。むしろ感謝したい」
曹丕はそう言って部屋を去った。
その後、曹丕は“皇后即位の恩赦”という名目で 曹洪の死罪を正式に取り消した。
当然、ほかの囚人や司馬懿も解放された。
司馬懿は官職をはく奪され 平民として故郷に帰ることとなる。
<司馬家>
すでに張春華が荷物をまとめていた。
張春華からの許可が出たこともあり、司馬懿は柏霊筠のいる西の部屋へ。
司馬懿は柏霊筠のことも故郷に連れ帰るつもりだった。
しかし彼女は いつでも司馬懿が朝廷に戻ってこられるよう 自分はここに残って朝廷の動きを把握しておくと言う。
司馬懿は母屋に戻ったが、張春華は鍵をかけて司馬懿を中に入れようとはしない。
再び西の部屋へ引き返した司馬懿は、柏霊筠に夫婦の情があることを伝える。
柏霊筠は司馬懿を抱きしめ、司馬懿もそれを受け入れた。
<第一部 完>
42話の感想
第一部が完結しました。
実は本作は 中国では二部制として制作&放送されており、ここまでが第一部。
第二部では新しいキャラクターが登場するようなので、その辺りも楽しみの1つです。
曹丕はやはり本心では司馬懿を死罪にしたくなかったようで、それが分かっただけでも嬉しい!
今回は第一部の最終話だからか、司馬懿と柏霊筠の関係も掘り下げられました。
彼女は単に張春華と寵愛を争うといったキャラクターではなくて、司馬懿の理解者として描かれている点が良かったです。
美しくて控え目で、いつも守ってくれて想ってくれて、理解もしてくれる。
こんな女性がそばにいたら、司馬懿も情が湧きますよね……。
逆にもし1ミリも情が湧いていなかったとしたら、司馬懿の人間味を感じられなくなるところでした。
作中ではじめて司馬懿が“男の顔”を見せたような気がします。
43話のネタバレあらすじ
<第二部 スタート>
*開始10分ほどは第一部のダイジェストとなっています
病に侵され死を目前にした曹丕は、郭照と一緒に夜の庭園を訪れ 司馬懿に手紙を書こうとしたが書けなかった。
曹丕は自分の人生を振り返りながら悲しみと喜びをかみしめ、ついに司馬懿を洛陽に呼び戻す勅命を発した。
しかし、司馬懿を待つ間に曹丕の病状は悪化の一途をたどり、その命も尽きようとしていた。
曹丕は長子の曹叡と、曹真、曹休、陳羣を呼び寄せ 彼らの前で曹叡を太子にすると発表した。
また曹真、曹休、陳羣、司馬懿の4名を曹叡の補佐役につけると勅命を下す。
直後、曹丕は幻想の中で司馬懿が到着するのを見て崩御する。
享年40 曹丕は内政に尽力して魏を強国に育てたが、呉を倒せぬまま世を去った。
その後、洛陽に到着した司馬懿は曹丕の棺の前でむせび泣く。
43話の感想
曹操の死後以降ずっとドラマを牽引してくれた曹丕が死亡してしまいました。
彼は人間不信で 少しでも疑いの種があるとそのわだかまりを消すことのできない人で、それゆえに起きた悲劇もあります。
でも嫌いにはなれない人物でした。
複雑な内面を表現する俳優の演技もすごく良くて、すっかりファンになってしまったほど。
曹丕がまだ後継者争いをしていた頃の司馬懿とのタッグが好きでしたし、皇帝になってからもたまに司馬懿とのシーンがあるとテンションが上がりました。
だから、曹丕と司馬懿の再会を待ち望んでいましたし、最期の2人の掛け合いも見たかった……。
それなのに、まさか司馬懿に会えないまま亡くなってしまうなんて!
かつて 司馬懿は曹操の死には涙ひとつ見せませんでしたが、曹丕の死は心から悲しんでいるのが見て取れました。
曹丕が亡くなってしまい、ドラマを牽引するキャラクターがいなくなるのではと心配でしたが。
その不安が吹き飛ぶほど、曹叡のキャラクターはインパクトがありました。
彼は子ども時代にも郭照を睨んでいましたが、今でも憎んでいるようです。
ただ司馬懿のことは割と好きなのではないかと推測します。
と言うのも、司馬懿は何度も曹叡の母・甄宓を助けていましたし、曹叡自身も助けられていましたから。
44話のネタバレあらすじ
新皇帝の曹叡は、葬儀の場で司馬懿以外の大臣を下がらせた。
曹叡は司馬懿がかつて命がけで自分を救ってくれたことに感謝し、新しい家を用意したという。
司馬懿一家は、さっそく曹叡が用意した新居に移り住むことに。
司馬懿と張春華が家の中を見回っていると、部屋に幼い子供がいた。
倫と名乗るその子どもは、なんと 柏霊筠と司馬懿の子供だった。
柏霊筠は司馬懿に負担をかけたくなくて数年間知らせなかったのだという。
張春華は複雑な心境になりながらも、柏霊筠をこの屋敷に住まわせることにした。
一方の曹真は、洛陽に戻ってきた司馬懿が自分と同格の立場で復帰したことに憤怒していた。
曹真の息子の曹爽は、今や新政策があまりにも広範囲に及んでいるため 司馬懿1人を始末してどうにかなる問題ではないと分析する。
そこで、曹丕の葬送の際に官吏を呼び寄せて始末し、自分らの手の者にすげ替えることにした。
そのため、曹真は司馬懿に、曹丕の葬送に官吏を呼び寄せる詔を出させようとする。
司馬懿はその必要はないと反論。
ヒートアップしかけると、見かねた陳羣が「陛下に意向を伺おう」と仲裁する。
<宮中>
曹叡は絵師に生母・甄宓の絵を描かせるも、どの絵にも満足できず全ての絵師を斬首に処する。
外では補佐役の4名が、先帝の葬送に官吏を呼ぶ呼ばないで口論していた。
曹叡は劣勢の司馬懿の肩を持ち、官吏は呼ばなくてよいと決定を下す。
44話の感想
張春華は柏霊筠に対してだいぶ丸くなりました。
きっと、彼女のことを司馬家の一員として認めているからなのでしょう。
とは言え、実際に司馬懿との間にできた子どもを目の当たりにしてしまうと、複雑な気持ちもあったはず。
けれど、それを飲み込んで柏霊筠を屋敷に置くと決断した張春華がとても素敵でした。
実のところ、主人公は一途であることが美徳とされがちなので、司馬懿のように妻以外の女性にも情を抱くという描き方はドラマとしてなかなかのチャレンジだと思います。
好みは分かれるかもしれませんが、個人的には好きな描かれ方です。
45話のネタバレあらすじ
皇太后の郭照は、罪のない絵師たちを処刑した曹叡に苦言を呈す。
曹叡は絵を拾う郭照を背後から刺し殺そうとし、辟邪(曹叡の側近)に止められる。
郭照の退室後、曹叡は「母上(甄宓)の絵を描ける者はいないのか!!」と当たり散らした。
辟邪は甄宓の顔を見たことのある絵師はいないのだから仕方がないとなだめ、言葉を続ける。
「この世に1人だけ、彼女の面影がある人がいます。陛下(曹叡)です」
辟邪はそう言うと、甄宓が生前に着ていた衣や装飾品を持ってこさせる。
曹叡はそれらを身につけ、化粧を施し、自分自身が甄宓となった姿を絵師に模写させた。
ようやく満足のいく絵ができあがり、曹叡は絵を眺めながら母親と再会したような気持ちに包まれる。
先帝曹丕の出棺日。
曹叡は病気のふりをして見送りを拒否する。
出棺が行われている間、宮中にいた曹叡は倒れてしまう。
侍医によれば、曹叡は幼少時からの飲酒により気血が上っているため療養する必要があるとのことだった。
それを聞いた郭照は 辟邪のせいだと激怒し、今度また曹叡を惑わすようなことがあれば殺すと言い放つ。
*
呉からの緊急軍事報告が届き、補佐役の4名が曹叡に謁見する。
45話の感想
曹叡が亡き母親の姿に変装するシーンが鮮烈でした。
一見すると突拍子もないことのように思えますが、案外セラピー効果があったのではないかと。
彼は自分自身が甄宓(母親)になることで多少なりとも精神が安定したように見えました。
変装を促した辟邪に関してはまだ思惑が見えてきませんが、彼が曹叡の苦しみを軽減する存在であることは確かでしょうね。
2人はかなりの依存関係にあるのではないかと推測します。
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