【成化十四年~都に咲く秘密~】37話・38話・39話・40話のあらすじ。爆弾兵器には王憲の助手が深く関わっていると突き止めた隋州らは、助手を捕らえようとするも見つけられずにいました。そんな中、李子龍だけが助手の正体に気づき……。この記事ではネタバレ感想をお届けします。
Writer:kino
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【成化十四年】37話のネタバレ感想
投獄されている王憲と対峙した唐泛は、事前に裴淮から教わった呆症者への接し方(興味のあるもので気を引く)を実行し 王憲の精神を安定させました。
その後、唐泛が各所の記録簿を調べ上げていると、王憲の助手がやってきて「王憲を説得する」と申し出ます。
ところが、助手が王憲に面会したとたんに、王憲は急に精神不安定になってしまいます。
一方の隋州はドュルラの爆発事件以降、日に日に心の病が深刻化しまともに食事を摂っていませんでした。
そんな状態ながらも調査を続けていた隋州は、王憲の作業所で“日付けだけが書かれた紙”を見つけます。
どうやら、その日付けはすべて 王憲にとって深い意味があるようでした。
日付けの中に助手が配属された日があると知った隋州は、助手が王憲に深くかかわっていると考えすぐに捕らえることにします。
王憲が患っている呆症は、現代の自閉症に通じる点がいくつかある気がします。
ただ「群主が嫁いでからは治った」との証言もあるので、正しくは自閉症ではないかもしれません。
【成化十四年】38話のネタバレ感想
王憲を影で操っているのが助手の章鞏柱だと報告を受けた李子龍は、その名前を復唱し続け、歴史から抹殺された人物を思い出し正体に気づきます。
その正体とは、皇帝のおじの娘である固安郡主、すなわち王憲の妻でした。
李子龍はすぐに固安郡主に会いにいくと「章鞏柱」と呼び、「いつか私を必要とする時があれば手を貸す」と言って去ります。
一方、まだ助手の正体に気づいていない汪植と隋州は、どれだけ助手を探しても見つからないので指名手配します。
そんな中、助手こと固安郡主は、皇帝に王憲の釈放を嘆願しました。
それに折れた皇帝は、王憲を牢屋から宗人府へ移動させることにします。
すると、助手の正体に気づいた唐泛がやってきて王憲の搬送を阻止しました。
隋州の心の病が深刻化しており、冬児にまで手を出す姿は見ていられません。
裴淮いわく、隋州に必要なのは心の薬で「今まで抑え込んできた彼なりの方法がある」とのこと。
もしかすると、隋州にとっての薬は料理をすることだったのかもしれません。
そして、その料理を毎日おいしそうに食べる唐泛という存在も、隋州の心の薬だったのかも……。
【成化十四年】39話のネタバレ感想
李子龍は助けを求めてきた固安郡主に、自分は唐の皇族の末裔だと明かして謀反を匂わせます。
そして、王憲を助けるかわりに固安郡主が所持している爆弾兵器を半分譲ってほしいと要求しました。
その後。
固安郡主は助手の姿で出頭し、皆の前で変装を解いて素顔をさらけ出しました。
投獄された固安郡主は汪植に、動機は復讐だと話します。
父親は先帝に皇位を奪われた上に、先帝は即位して1か月もしないうちに父親を死に追いやったのだと。
そこへ、唐泛がやってきます。
今も爆弾を作り続けていると確信する唐泛は、爆弾の隠し場所を固安郡主に問い詰めます。
そうこうしているうちに都で爆発事件が発生し、固安郡主は王憲を釈放しなければまた爆発を起こすと脅しました。
汪植は、釈放する代わりに爆弾のありかを教えろと要求。
先に王憲を返してもらった固安郡主は素直にありかを教えたものの、場所が多すぎたので手分けして探すことにします。
ところが、見つかった爆弾はどれも未完成品でした。
皆が爆弾探しに奔放している頃、固安郡主のもとに残った唐泛は「そろそろ郡主の援軍が来る頃か」と予想します。
その予想は的中し、刺客を引き連れた李子龍が現れ、固安郡主と王憲を救出しました。
唐泛は李子龍に殺されそうになるも、間一髪のところで隋州が助けに駆けつけたため助かります。
屋敷に戻った唐泛と隋州は、自然とわだかまりが解けていきました。
どうやら固安郡主は、復讐のために王憲を利用しつつ愛してもいたようです。
よく分からないのが、なぜ唐泛は固安郡主の援軍がくると分かっていながら手を打たなかったのか……。
ともあれ、結果的に隋州とのわだかまりが解けたので良かったです。
【成化十四年】40話のネタバレ感想
固安郡主と王憲は李子龍に救出されたものの、残りの爆弾を完成させないと解放してもらえそうにありません。
固安郡主は王憲を説得して爆弾を作らせようとします。
しかし、王憲は呆症とはいえ、思うように話せないだけで心は健常者と同じで、唯一の理解者である妻の固安郡主を心から愛しており復讐にも手を貸したものの、彼女が爆弾で消したいのは敵だけだけでなく彼女自身だと気づいたために、爆弾を作ることを拒みました。
すると、李子龍が固安郡主の命を盾にとり、残りの爆弾を完成させるよう王憲に強要します。
王憲がすべての爆弾を完成させると、李子龍は木鳶(人を乗せて空を飛べるシロモノ)をプレゼントして立ち去りました。
木鳶には、王憲を死なせるための爆弾が仕込まれています。
王憲はそれを分かっていながらも木鳶から離れようとせず、固安郡主も共に逝く覚悟で乗り込みました。
そこへ、王憲の残した日付から場所を割り出した唐泛と汪植が到着。
唐泛は「李子龍は2人を殺すつもりだ」と言って木鳶から降りるよう説得を試みますが、2人は応じませんでした。
2人を乗せた木鳶は、空へと飛び立ち爆発します。
そうして事件は幕を下ろし、ご満悦な様子の皇帝は臣下たちの前で隋州を復位させました。
さらに皇帝は、唐泛を刑部尚書の役職に大抜擢するも、唐泛がそれを拒んで順天府に戻りたいというので許可します。
解散後。
皇帝のところへ戻った汪植は、まずは、皇帝を不機嫌にさせてしまった唐泛の尻拭いをします。
次に、オイラトの捕虜となっていた高将軍が解放されたことを報告しました。
固安郡主は復讐のためとはいえ、爆弾で無辜の人々を死なせてしまいました。
それには決して感心できないものの、俳優たちの演技がすばらしかったために、2人の深い愛には胸を打たれる部分もありました。
特に、王憲役のヤン・カイチョンは【花小厨】で男性主人公をつとめているだけあり素晴らしい演技力でした。
それにしても隋州は、唐泛と和解した途端に心の病が軽くなるとは……。
もはや、唐泛という存在そのものが、隋州の心の薬になっているのかもしれません。
*次回41話~43話のネタバレ感想はこちら。