【成化十四年~都に咲く秘密~】44話・45話・46話・47話のあらすじ。唐泛は解放されたものの、李子龍の思惑どおりに動いてしまったせいで保管していた爆弾をすべて盗まれてしまいました。この記事ではネタバレ感想をお届けします。
Writer:kino
©BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO.,LTD.
【成化十四年】44話のネタバレ感想
*分かりやすくお伝えすることを最優先にしているため、一部、シーンが前後しています。
汪植は皇帝の安全確保のために、ウユンを含めた弓の名手たち(皇帝暗殺が可能な名手たち)を投獄しました。
一方、李子龍は唐泛に「皇帝1人の命と100万人の命、どちらを守る」と質問を投げかけます。
のちに唐泛が「100万の民の命だ」と答えると、李子龍は爆弾をひとつ手渡して唐泛を解放しました。
解放したのには2つの思惑があり、1つ目は唐泛を利用して西廠に保管されているすべての爆弾を手に入れるため、2つ目は皇帝を差し出させるためでした。
一方で隋州は、金三からの救援合図を手がかりに捜索した結果、弱りきった金三を見つけ裴淮に治療させます。
意識を取り戻した金三から「唐泛は鉄市にいる」と聞いて捜索を開始すると、ほどなくして、1人でフラフラと歩いている唐泛を見つけました。
唐泛が傷を負っていたので裴淮のところへ連れていこうとするも、先に汪植に会いたいというので連れていきます。
唐泛は汪植に、李子龍から渡された爆弾を見せて言いました。
「なぜ奴が爆弾を持っているのか。西廠にある爆弾が盗まれたのではないか」
不安になった唐泛は、爆弾が盗まれていないか確かめにいこうと提案します。
汪植は、友人から心配される唐泛のことを羨んでいるようでした。
それはきっと、汪植が“自分には友がいない”と思っているからでしょう。
けれど、そう思っているのは本人だけで、唐泛も隋州もすでに汪植を友人だと思っているのではないかと。
このドラマは一見すると唐泛と隋州のバディもののように見えますが、話が進むにつれて、汪植がいてこそのドラマだと思えてきます。
【成化十四年】45話のネタバレ感想
唐泛たちが爆弾の保管場所を確認しにいくと、48個すべての爆弾がきちんと保管されていました。
一同が安堵したのも束の間で、唐泛らを尾行していた李子龍の手下たちの襲撃にあい、爆弾もすべて盗まれてしまいます。
これこそが、李子龍が唐泛を解放した狙いだったのです。
相手の策にはまってしまった唐泛は、汪植に責め立てられて「李子龍の手先か」とまで言われてしまいます。
その後、隋州と汪植が都中を探しても爆弾が見つからないのを見て、唐泛は大典の中止を提案。
しかし、皇帝は絶対に大典を開催すると断言し、万貴妃も皇帝が宮中に残るのなら自分も残ると決意を固めます。
大典当日。
昼間の宴は何事もなく終わったものの、夕方になると一斉に花火と灯籠が舞い上がりました。
予定になかった灯籠が上がっているのを見た唐泛は、灯籠を利用して爆弾を落とすつもりだと察し、すぐに皇帝を避難させるよう汪植に伝えます。
すると、汪植は神妙な顔つきで「孤独な人生だったが、隋州と唐泛には感謝している」と頭を下げました。
皇帝のもとへ急いだ汪植は、万貴妃と協力して皇帝を部屋の外へ。
一方の唐泛は隋州に、灯籠(爆弾)が落ちてくる前に弓の名手たちに爆弾を射抜かせようと提案します。
空中で爆発すれば、被害は出ないはずでした。
隋州はその手はずを整えた後、花火を打ち上げている現場へと乗り込みオシュ・テルムらと戦います。
捕らえていた弓の名手たちがここで役に立つとは巧い脚本です。
次回あたりがクライマックスでしょうか。皇帝も民も無事だといいのですが。
そしてやはり、このドラマは汪植を含めた3人の物語ですね。
【成化十四年】46話のネタバレ感想
汪植が皇帝を妓楼へと避難させている間、宮中では唐泛の指揮のもと、弓の名手たちが爆弾をすべて墜撃しました。
ところが、兵を率いた老臣の万安が現れ 唐泛らを殺害しようとします。
唐泛は、名手たちが彼らを弓で退けている間に逃げ出し、皇帝のいる妓楼へと向かいました。
一方、隋州のもとには兵を引き連れた万通がやってきて隋州の行く手を阻みます。
隋州はその場で錦衣衛の札を投げ捨てて命令に逆らい、皇帝のいる妓楼へと急ぐと、妓楼の外は李子龍やオイラト人に包囲されていました。
中に入って汪植に包囲されていることを伝えると、汪植は「抜け道から皇帝を連れ出してくれ」と隋州に頼みます。
隋州は皇帝とともに抜け道から脱出した後、知り合いの寺で身を隠すことにしました。
一方、妓楼に残った汪植は、妓楼の地下牢に閉じ込めていた自分と瓜二つの楊福を引っぱり出して自分のフリをさせます。
そして、皇帝に扮した賈逵とともに、楊福を妓楼の外へと追いやりました。
妓楼の外にいた李子龍は、その2人を“汪植と皇帝だ”と思い込み、配下に殺すよう命じます。
その結果、楊福は殺され、皇帝に扮した賈逵も重傷を負いました。
直後、東廠の尚明が到着。
それと入れ違いに李子龍は撤退します。
尚明が悲しむふりをしながら皇帝の覆面をとったところ、偽者(賈逵)だと分かったので怒りに任せて現場保存を命じて立ち去りました。
一部始終を物陰から見ていた唐泛は、汪植の死に深いショックを受けていましたが、背後に本物の汪植がいたので驚きます。
敵ポジの尚明は悪い人間ではあるものの、悲しむ演技がクサすぎて笑ってしまいました。
同じく悪役の李子龍も、作中では憎らしいキャラクターではありますが、中の人の可愛さが脳裏にチラついてしまい あまり憎めません。
【成化十四年】47話のネタバレ感想
唐泛は、汪植と全体の流れを整理しているうちにあることに気づきました。
それは、謀反を画策している李子龍とは別に、朝臣の万安、尚明、万通の3人衆がこの機に朝廷を牛耳ろうとしていることでした。
もしも皇帝が戻ってきたならば、彼ら3人は謀反人の李子龍を差し出せば良いだけ。
逆に皇帝が崩御したならば、幼い皇太子を利用して政権を乗っ取るつもりだろうと。
ともあれ、唐泛と汪植は別行動をすることにします。
汪植はまず、物乞いの子どもたちに皇帝探しを依頼した後、丁容に接触して「西廠を奪還するつもりだ」と伝えました。
一方で、馬車から飛び降りて自宅へ戻った冬児は唐泛と再会します。
その後。
冬児は訪ねてきた青歌に、“唐泛が毎日眺めていた碁石の配置“を教えてしまいました。
碁石の配置は唐泛の計画そのものでした。
それを知られるということは、計画が漏れるということ。
しかし、計画が漏れたことに気づいていない唐泛は、計画をそのまま各々に伝達します。
その結果……
- 汪植は尚明に拘束される
- 隋州は万通の手下と遭遇する
- 万貴妃は万安に行く手を阻まれる
と、各々がピンチな状況に陥ってしまったのです。
ずっと汪植の味方だった丁容が、ここにきて裏切ってしまいました。
彼は前にも一度、尚明に懐柔されかけたことがありましたが、あの時は裏切らなかったのに……。
次回はいよいよ最終話。
各方面がピンチに陥ってしまったこの状況をどのように打開するのか、見ごたえのある最終話になりそうです。
*次回最終話(48話)のネタバレ感想はこちら。