【成化十四年~都に咲く秘密~】最終回(48話)のあらすじ。敵側に計画が漏れてしまった唐泛は、打開する策を急いで打ち立てます。果たして、唐泛らは李子龍に打ち勝つことができるのか!? この記事ではネタバレ感想を結末までお届けします。
Writer:kino
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【成化十四年】最終話(48話)のあらすじ
*一部、シーンが前後しています。
計画が漏れたことに気づいた唐泛は、投獄された隋州に会いに行き、この状況を打開するための策を話します。
一方の王宮。
武装をした万貴妃は寺にいる皇帝を迎えにいこうとするも、老臣の万安に行く手を阻まれ膠着状態にありました。
そこに皇太后が現れて、「万貴妃を通せ」と万安に命じます。
それでも万安が動かずにいると、皇太后は先帝の剣を持ち出し「この剣が手にある今、先帝が来臨したのも同じ」と言って万安を従わせました。
皇太后は、宮殿を出ていく万貴妃に「陛下を頼んだわよ」と言葉をかけます。
一方、賈逵と同じ牢屋に入れられていた汪植は、万貴妃の侍女に助け出された後、丁容と尚明を捕縛しました。
【成化十四年】最終話(48話)のネタバレ
青歌への説得
冬児は、寺にいる皇帝に会いにいき唐泛からの伝言を伝えました。
「まもなく李子龍が現れます。逃げるのは不可能ゆえ動かぬように」
「……案ずるなという意味か?」
「はい。順調にいけば危機を乗り切れるとのことです」
冬児の言葉どおり、しばらくすると李子龍一派(オシュ・テルムや青歌)が寺に到着します。
李子龍たちが馬車の中で攻め入るチャンスをうかがっていると、寺の前に物乞いの子どもたちが集まってきて“詩”をうたい始めました。
その詩は、青歌の亡き父親が左遷されたときに作った詩でした。
李子龍と一緒に来ていた青歌は、その詩に気づいて子どもたちを追いかけると唐泛が待ち構えていたのです。
唐泛は青歌の父親を陥れたのは皇帝ではなく万安だと説いた後、父親の遺した詩には怒りも恨みもないと教えます。
「君の敵は陛下ではない。万安だ」
一方で李子龍は、いつまで経っても青歌が戻ってこないため、痺れをきらして寺へと乗り込み「この日を待っていた」と皇帝に剣を向けます。
その時、突然青歌が現れて、李子龍を阻みました。
青歌は皇帝を守りながら李子龍に弩弓を向け、一瞬のすきをついて皇帝と逃げ去ります。
逃げられて焦るオシュ・テルムをよそに、李子龍は「皇帝が行く先など王宮しかない」と冷静に判断し道中で待ち伏せをすることにしました。
乱闘の末に
皇帝と唐泛と汪植は合流し、錦衣衛の部下も何人かは集まりましたが、これだけの数では突破できそうにありません。
そこへ、武装をした万貴妃一同が登場。
すぐ近くに李子龍たちも潜んでおり、乱闘が始まります。
遅れて到着したウユンたち(弓の名手)は援護射撃を開始。
混戦が続くなか、駆けつけた高義将軍は、倒れた万貴妃に代わりオシュ・テルムを叩きのめしました。
最後に隋州も到着し、李子龍一味を包囲します。
敗北を悟った李子龍は、諦めたフリをしながら隠し持った武器で皇帝の命を狙おうとしましたが、その直後に、ウユンの放った弓矢と汪植の銃弾が李子龍の体を射抜き死亡しました。
結末
高義はオシュ・テルムを連れてオイラトへ戻り、ボロナハル君主はこたびの件を謝罪し明との和平を願い出ました。
朝廷の3人衆はそれぞれに罰を受けます。
万安は故郷に隠居させられ都から追放。
尚明は東廠の地位をはく奪されて下働きに。
万通の処罰は姉の万貴妃に委ねられた結果、昌平の地で馬飼いとして生きることに。
最後に皇帝は、軍功を立てたがっていた汪植に、督軍(地方の軍政長官)の地位を与えました。
そうして、地方へ赴任となった汪植が都を離れる日、唐泛と隋州が見送りにきて別れを告げます。
汪植は丁容に裏切られたにもかかわらず、「長年付き従ってきた者ゆえ、いないと落ち着かない」という理由で丁容も連れて行きました。
ラストシーン。
隋州の屋敷では、いつものように唐泛や隋州らが家族団らんで食事を囲んでいました。
そこへ、裴淮が駆け込んできて新たな事件の発生を知らせます。
<完>
【成化十四年】最終話(48話)の感想
皇太后は万貴妃と敵対していたのに、最後の最後で万貴妃に力添えをしてくれました。
これは万貴妃の味方になったというよりも、皇帝を案じての行動だとは思いますが、それでも、敵対していた者同士が力を合わせるといった展開には胸が熱くなります。
また、李子龍の手下だった青歌も、最後は唐泛の説得を聞き入れてくれました。
彼女は父親の復讐のために李子龍サイドについていたけれど、何度も唐泛を助けたりと善良さもある女性だったので 謀反人にならなくて良かったです。
最終話らしい混戦が描かれる中、唐泛が1話からラストまで、一貫して少しも戦わなかったのには笑えました。
ここまで“非力キャラ”を貫き通すとは!
ともあれ、悪の根源である李子龍は死亡し、朝廷を牛耳ろうとした3人衆も罰を受け、すっきりとする最終話となりました。
ただ、本作の魅力の1つとも言える“唐泛と隋州のブロマンス”が最後に観られなかったのは残念なところ。
汪植との友情に関しても、最後はもう少し踏み込んだセリフや描写があっても良かった気がします。
とはいえ、シーズン2に繋がるような終わり方だったので、3人の活躍ぶりがまた見れるかもしれません。
全体の感想としては、とにかく主要人物3人のキャラクターが秀でていたことと、華ドラの事件解決ものの中では、かなりしっかりした作りだったという印象です。
ただ、事件解決ものが好きな方なら序盤から楽しめたと思うのですが、そうでない自分のような視聴者にとっては、興味を引かれない事件の時は視聴に身が入らなかったのも事実。
ドラマの「軸」となるストーリー、あるいは軸となる謎が最初から用意されていれば、もっと早くからドラマに没入できたかと思うと惜しいかぎりです。
中盤以降は、主要人物たちが事件にガンガン巻き込まれるような展開となり、面白さが増しました。
後半になればなるほど登場人物に感情移入することも増えていき、ミステリーとしても良質で、結果的に最後まで見て良かったと思える作品でした。