【成化十四年~都に咲く秘密~】7話・8話・9話・10話。吉安に到着した隋州は、この地の平和は黄知府の厳しすぎる処罰のうえで成り立っていると突き止めました。しかし隋州は、それをもみ消したい黄知府に牢獄されて命を狙われてしまい……!? この記事ではネタバレ感想をお届けします。
Writer:kino
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【成化十四年】7話のネタバレ感想
江西(吉安)に到着した隋州は、盗みを働いた少年がムチ打ちされる場面に遭遇したので阻止したところ、公務執行妨害で連行されてしまいます。
少年の審判が始まると、知府の黄影劉という男が公正かつ清廉に処理しました。
それを目の前で見た隋州は、黄知府は囚人を虐待するような人物ではないだろうと判断します。
しかし、徹底的な調査の結果、この地の平和な光景はすべて黄知府の厳しすぎる処罰が原因であることを悟りました。
隋州は黄知府と話し合った末、都への同行を求めます。
ところが、出発の日になると、黄知府は約束を破って隋州を拘束したのです。
*
皇帝の命令で遼東へと赴いた汪植は、多くの者に出迎えられて厚偶されましたが、陳鉞という将軍だけは不遜でした。
汪植は自身が皇帝の使いであることを強調し、皇帝が馬市を再開したがっているから協力してほしいと陳鉞に話します。
陳鉞は協力するかわりに、馬市には武器を持ち込ませないでくれと条件をだしました。
黄知府は公正な役人のように見えましたが、清廉が行きすぎて逆に民を恐怖に陥れているようにも思えます。
一方、ドュルラと唐泛のやり取りは、ずっと同じことを繰り返しているうえに、ストーリーとも無関係なような……。
この事件は、唐泛と隋州が再会してからが本番という気がします。
【成化十四年】8話のネタバレ感想
*一部、シーンが前後している部分があります。
隋州から届いた暗号文を解読した唐泛は、隋州が危険な状況だと察し、部下の薛凌と助けに向かいました。
一方、牢獄された隋州のもとに、黄知府の切り札であるニセモノの汪植が現れますが、隋州はニセモノだと見破ります。
その頃、本物の汪植は馬一再開のために広寧へ来ていましたが、数百頭の馬が盗まれる事件が発生。
何の痕跡も残されていないことから、盗んだのはただの賊ではないと思われました。
この事件により、部族間の争いが深刻化する中、汪植は女真族の協力を得ることに成功します。
*
吉安に到着した唐泛は、隋州を助けるためにあえて自分も牢獄に入り状況を聞き出します。
隋州の話によれば、隋州は半月後には黄知府に殺されるだろうとのことでした。
しばらくすると、あらかじめ唐泛から指示されていた薛凌が段取り通りにことを進めて唐泛を釈放させました。
ニセモノの汪植が登場しましたが、あれだけ瓜二つなのであれば、実は生き別れの双子なのでしょうか。
一方、唐泛と隋州がようやく再会!(一瞬だけでしたが)
やはり2人が一緒だとドラマの面白さが一気に増します。
【成化十四年】9話のネタバレ感想
黄知府は隋州を味方につけようとするも失敗したため、他の囚人たちの標的になるよう「実は隋州は役人」だと暴露します。
一方の唐泛は、人探しを手伝うことを条件にドュルラから馬を借り、汪植に助けを求めて遼東へ向かいました。
遼東へはドュルラとウユン、冬児も同行しています。
到着した唐泛は汪植に「隋州を助けたいから手助けしてほしい」と頼みましたが、逆に「消えた数百頭の馬を探してくれ」と依頼されて仕方なく了承。
翌日、調書を読んだ唐泛は、馬は消えたのではなく元からその野営地に居なかったのではないかと気づきます。
事実、野営地から移動させられたのは馬ではなく、薬で眠らされた馬引きの者でした。
目覚めた馬引きの者たちは、てっきり馬が消えたと勘違いをしてしまったのです。
唐泛のおかげで馬を見つけることができた汪植は、約束どおり隋州を助けることにします。
「隋州を助けたい!」と必死になる唐泛が印象的でした。
隋州とはまだ短い付き合いなはずなのに、すっかり大切な人になっているようです。
一方、唐泛とドュルラのやり取りは、通訳を介しているせいでシーンが間延びしてしまうのが残念。
ただ後半のシーンでは、通訳がなくてもギリギリ意思疎通ができていたので、今後は通訳なしでもいいのでは?と感じました。
10話のネタバレ感想
*一部、シーンが前後している部分があります。
実は汪植は、隋州を守らせるために早い段階から配下の賈逵を遣わせていました。
吉安に到着した賈逵は、わざと無銭飲食をして隋州と同じ牢屋にはいると、ちょうど隋州が毒入りの何かを食べさせられそうになっていたので阻止します。
一方、隋州の毒殺を企てるも失敗した黄知府は、今度は火事を発生させて隋州を殺そうとしました。
しかし、隋州や囚人たちは あらかじめ掘っておいた穴から脱獄して逃げのびます。
*
唐泛と汪植がようやく吉安に到着すると、汪植は「数名の大臣をあらかじめ招いておいたから裁判所へ行くように」と唐泛を促します。
唐泛は仕方なく一人で裁判所に入り、国務大臣や法務大臣らが立ち会う中で黄知府を糾弾しました。
裁判所には隋州や囚人たちも来ており、彼らも黄知府の罪を訴えます。
それに反論する黄知府は、切り札の証人としてニセモノの汪植を呼びつけましたが、現れたのは入れ替わった本物の汪植でした。
汪植は黄知府を職権乱用、囚人の陵虐、裁判所職員殺害の罪で有罪とし、都に連行させました。
回によって面白さにムラがある本作ですが、10話は面白かったです。
今までなかなか入り込めなかったドュルラと唐泛のシーンも、今回はとても良くて、「海」や「星」といった簡単な言葉を、お互いの言語で教えあう様子は微笑ましいものでした。
汪植というキャラクターもだんだん魅力的に見えてきましたし、これからの展開に期待が高まります。
*次回11話~13話のネタバレ感想はこちら。