23話
程始は程少商を連れて凌不疑の屋敷に見舞いに行くことにします。程始たちは女子の使用人がおらず殺伐とした雰囲気の屋敷に驚き、凌不疑に見舞いの言葉を手短に述べてそそくさと帰ろうとしました。門のところで凌不疑の侍衛が呼び止め、先日凌不疑が塔で拾った程少商の玉佩の片割れを見せて今ここで落としたのではないかと言います。
侍衛は程少商に玉佩のもう片方を探すように言って部屋に戻らせ、程始には軍に教えを乞いたいと言ってその場に引き留めました。程始は家で用があるからと言って程少商を置いて帰ってしまうのでした。
凌不疑と程少商が2人で話しているところへ太子、袁慎、裕昌郡主、王姈が見舞いに来ます。王姈が程少商に屈辱した発言をし、凌不疑は皮肉を言って一行を追い返しました。
その後、凌不疑が捜させていた、かつて霍家軍の伝令官を務めていた韓武が見つかります。韓武は凌不疑に、同袍と接触すると殺される恐れがあったため隠れていたと言いました。韓武は当時のことを次のように語ります。
孤城の兵器は劣悪なものにすり替えられて抵抗するのも困難になった。そこで霍将軍は伝令官を近くの越氏の私兵と乾安王の軍に派遣したが、援軍は到着せず孤城は陥落した。
凌不疑は、あの日城外に瘴気(山川から発生する毒気)がこもって越氏と乾安王は進軍不能になったのだと言います。
ところが韓武は当時は瘴気を探りに行った小越侯の一隊が全滅したと聞いていたが、後日一隊として出動したはずの戦馬が兵営で目撃されたことを明かしました。続けて韓武は瘴気で人は死んだのに馬だけ無事だったのは妙だと言います。また瘴気が散った後に検視のために林に入った軍医が全員失踪したとのこと。韓武は糸口を探すために軍医を追いたいと言い、凌不疑はそれを許可しました。
ある朝、皇帝は破談に応じたことを賞するためと言って程少商と両親に参内を命じます。皇帝と皇后は素直で正直な程少商を気に入り、昼餉の時間まで残るように言いました。
程少商が案内された部屋で待っていると、皇后と五公主の会話が聞こえてきます。五公主は小越侯の息子との縁談を断りたいと言っていました。皇后は怒って部屋を出て行き、残された五公主は向かいの部屋に程少商がいるのを見つけます。五公主は程少商に盗み聞きした罰を与えると言い……。
感想
結局望まない婚姻をすることになってしまった楼垚、なんだかかわいそうですね……。
それにしても塔に凌不疑が突然現れたのは密かに程少商を尾行していたのでしょうか。そして太子に反対する一味がいることもわかりました。一味の正体はまだわかりませんが一体誰なのでしょうか。
また、孤城が全滅したもう1つの真相に一歩近づきました。確かに当時の瘴気のせいで援軍が進軍できなかったという理由には不自然な点がありますね。援軍の話に出てきた小越侯という人物が五公主の縁談話でも出てきましたが、どんな関係があるのでしょうか。続きが気になります。
「星漢燦爛(せいかんさんらん)」キャスト相関図 登場人物を一挙紹介