40話
梁尚の刺し傷を確認した凌不疑は犯人は男だと確信し梁家の男たちを1つの部屋に集めていました。ところが梁尚の弟の梁遐がいつの間にか姿を消していました。
同じ頃、程少商は梁尚の部屋で隠し部屋を見つけていて、梁遐はそこに隠れていたのです。隠し部屋には血のついた衣がありました。
程少商は梁遐が梁尚を刺した後、ここで下僕の服に着替えて誰にも気づかれずに外に出たと推測します。梁遐は刀を突きつけて脅してきましたが、程少商は”誰かに唆されたわね 私が助けてあげる”と言って交渉しました。
程少商の姿も見えないことに気づいた凌不疑は侍衛たちに屋敷を片っ端から壊すように命じます。隠し部屋の壁も壊され始めたので、梁遐は程少商を人質にして外に出ました。
凌不疑は梁遐に人質を解放しなければ、梁遐の母の腕を折ると言います。凌不疑が梁遐の母の腕を掴み梁遐が動揺した時、凌不疑は梁遐に向って刀を投げました。
その隙に逃げた程少商を追おうとした梁遐の両脚を兵が矢で射り、動けなくします。凌不疑が梁遐を連行しようとすると、兄の梁無忌が矢で梁遐の首を射抜きました。
凌不疑が睨むと、梁無忌は自分も参内して皇帝に謝罪すると言うのでした。参内した梁無忌は皇帝に「この件を追い続けても大局にとっては利なしと考えます」と言います。
皇帝は梁無忌を下がらせた後、凌不疑は皇帝に首謀者は誰かは予想がついているのではないかと言いました。
一方、越妃は小越侯が太子を陥れた首謀者だと気づいて責めていました。小越侯は越妃の産んだ三皇子が太子になれなかったことが不満で、現太子を陥れたのです。
越妃は孤城で霍将軍の救援に遅れたのに不満を言える立場かと再び小越侯を責めました。小越侯は孤城救援の要請があった当時のことを話し始めます。
救援に向かう道中、前方に瘴気があることがわかり斥候を調査に行かせたが瘴気は問題ないとの結果が出た。同じ時、乾安王の軍も救援に向かっていた。乾安王とは不仲のため、乾安王の救援の時間を遅らせて皇帝に咎められるように仕向けようと思った。そのため瘴気は問題ないという事実を隠すために斥候を殺した……。
そこへ話を聞いていた皇帝と凌不疑が現れました。凌不疑は久しく不仲だった乾安王が小越侯の言ったことを信じるわけがないと言います。小越侯は話を続けました。
乾安王は自ら一隊を率いて瘴気を調べに行った。ところが乾安王は戻って来ず、配下の彭坤が乾安王は瘴気に侵されて密林で死んだと言った。
小越侯が調査では瘴気は人体には害はなかったはずだと言うと、凌不疑は彭坤が乾安王を殺したのではないかと言いました。そして凌不疑は孤城は援軍が遅れても10日は持ちこたえられるはずだったが、雍王が兵器をすり替えていたので2日も持たなかったと説明しました。
小越侯は皇帝に、五公主を嫁に迎えたくなかったので太子を陥れたと言い訳します。皇帝は小越侯の爵位を剥奪して皇陵の墓守を命じると言いました。