43話
皇后は皇帝には内密に程少商が家族に会いに牢へ行くことを許可し、銅牛県にも行けるように令牌を渡します。しかし程少商は皇后を巻き込まないように自分で偽造した令牌を持って牢に行きました。
程少商が牢の門番に令牌を見せようとした時、袁慎が現れます。袁慎は令牌が偽物だとわかったうえで程少商を牢に入れてやりました。
程少商が父の無実を証明しに行くと聞いて蕭元漪は反対しますが、程老太太は屋敷にある自分のへそくりを路銀にして銅牛県に行くよう言うのでした。
一方、凌不疑は彭坤討伐へ向かう途中で、食糧を運んでいた配下の梁将軍を捕らえます。凌不疑は食糧の補給を断ち、1ヶ月かけて彭坤を自滅に追い込もうと考えていました。
そんな中、程始と顔県令が精銅を携えて投降したために程家は全員投獄され、程少商は行方知れずになったとの報告が入ります。
その頃、程少商は銅牛県の糞尿回収業者の老人から城内の詳しい状況を聞き出していました。
程始と顔県令は半日後に必ず戻ると約束して精銅を乗せた荷車を引いて銅牛県を出た。半日後、県令の印を持った者が来たので城門を開けると、彭坤配下の馬将軍が入って来て銅牛県を占領した。李県丞と尹県丞は投稿を拒んで引き回しにされ、その途中で李県丞が”顔県令と程始が敵に投降した”と叫んだ。
凌不疑は作戦を変更し、捕らえていた梁将軍を解放して彭坤のもとへ食糧を運ばせました。凌不疑は食糧の荷車の中に隠れ、単身で彭坤の屋敷に忍び込むことにしたのです。
彭坤の寝室に入った凌不疑は王姈に見つかり、兵を呼ばれてしまいました。凌不疑が彭坤を人質に城門の前まで行くと、彭坤は凌益と自分は同じ穴の狢だと言い、真相が知りたければ解放するように言います。
その時、城門の外に凌不疑の侍衛たちが助けに来た声がしました。凌不疑は彭坤を突き飛ばし、城門の仕掛けを壊して門を開けます。侍衛たちが突入し、彭坤は捕らえられました。
凌不疑が銅牛県へ向おうとすると、楼犇が銅牛県で馬将軍を説得して投降させたとの報告があります。それでも凌不疑は程少商がいると確信して銅牛県へと向かうのでした。