47話
袁慎が凌不疑の軍営に彭坤を連れ戻しに来ます。程少商は王姈を彭坤に面会させて罪を認めるように説得させることを進言し、皇帝は認めました。そのやり取りを聞いていた凌益は密かに太子にある頼み事をします。
太子は凌不疑を呼んで凌益とともに昼食をとろうと誘います。凌不疑は彭坤の審理があることを理由に断りますが……。許可を得た王姈が彭坤の面会に行くと牢に花びらが撒かれていて、彭坤は喘息の発作で亡くなっていました。
凌不疑は凌益が太子に昼食に誘わせて時間を稼ぎ、その間に彭坤の口を封じたと考えます。その夜、孤城の真相を知る唯一の手掛かりを失った凌不疑は酒を飲んで暴れました。そこへ程少商が来て慰めます。凌不疑が何かを言おうとした時、霍君華が危篤だという知らせがありました。
凌不疑が駆けつけると霍君華は”忘れてはならない 我らの仇を”と言い遺して息を引き取ります。凌不疑は霍君華の棺の前で程少商に「いつか私が驚天動地の拳に出ても私への心は変らぬか?」と尋ねました。
程少商は「決して裏切らない」と答えます。そして2人はお互いの腕を嚙み合い、歯形をつけることで誓いをたてました。その上で程少商は改めて「私に何か話はない?」と尋ねますが、凌不疑は「何もない」と答えます。
その後、凌益と淳于氏が7日後に凌益の五十路の誕生日の宴があることを知らせに来ました。霍君華の死を知った凌益は宴を中止にしようとしますが、凌不疑は自分も母の礼品を携えて伺うので宴を開くように言うのでした。