53話
霍不疑は宣皇后を訪ねます。宣皇后は霍不疑に、程少商と袁慎は本当は婚約していないと明かすのでした。
その頃、駱済通は宣皇后を治療できる神医の家に案内すると言って程少商を皇宮から馬車で連れ出していました。駱済通は馬車の中で程少商を殺そうとして短剣を突きつけます。その時、2人が馬車で郊外へ向かったと聞いた霍不疑が馬で追いかけてきました。
霍不疑は御者を突き落としますが、馬車は止まりません。駱済通は馬車の中で程少商を刺そうとしますが、霍不疑は馬で馬車に並走しながら素手で短剣を掴んで阻止します。
目の前に崖が迫ってきたので霍不疑は馬車に飛び移って手綱を引きますが、間に合わず馬車は崖から落ちそうになりました。霍不疑は馬車の中に飛び込み、程少商の手をとって崖にしがみつきます。
その後馬車は駱済通を乗せたまま崖下に落ちていきました。しばらくして霍不疑の侍衛たちが縄を持って助けに来て、霍不疑と程少商は無事に引き上げられます。そこへ宣皇后が危篤だという連絡があり、霍不疑と程少商は急いで皇宮へ向かいました。
宣皇后は程少商に、自分の髪を一束切って燃やし父が隠居していた山に灰を埋めてほしいと遺言します。また宣皇后は霍不疑と程少商に”万事心に従え”と言い遺しました。
宣皇后が息を引き取った後、程少商は倒れてしまいます。霍不疑は程少商を抱きかかえて程家の屋敷に運びますが、程夫妻は霍不疑が程少商を裏切ったことを責めるのでした。