54話
程少商と霍不疑は互いにしっかり生きていこうと言葉を交わして別れます。程少商が家に戻ると蕭元漪は優しく迎え、かつて生まれたばかりの程少商を置いて出征したことを詫びました。
後日、袁慎は程少商に度田令を推し進めるために外地を巡察しに行くことになったと告げ、程少商は袁慎に成婚はできないと伝えるのでした。後日、霍不疑は袁慎に自分も度田令の任に就くことになったと言います。
程少商は宣皇后の髪を燃やした灰を埋めに行く途中、驊県の近くを通りました。程少商は楼垚には会わないつもりでしたが、楼縭が馬車で迎えに来て楼垚が食事に招きたいと言っていると伝えます。
馬車から降りた楼縭が白装束なのに気づいた程少商が尋ねると、楼縭は故郷に帰っていた両親が病死して今は喪中だと答えました。
その頃、任地へ向かう霍不疑一行は刺客に襲われ……。
程少商が訪ねると、楼垚はなぜか”突然の来訪だったので行き届かずすまない”と言いました。楼縭も急に程少商とは偶然会ったと言い出します。
宴席で楼縭が程少商に酪漿(牛などの乳で作った飲食物)を勧めた時、臨月の何昭君が腹痛を訴えます。楼縭はこの県で唯一の女医の陳医師は今夫の実家に帰省していると言いました。
楼垚は馬で陳医師を呼びに行くと言って出ていきます。楼縭は程少商に、何昭君を広い家廟に連れて行くのを手伝ってほしいと言いました。
一方、刺客に襲われた後に周辺を捜索した霍不疑の侍衛は、驊県の侍衛の鎧を着けた骸のほかに袁氏の兵の身なりに似た骸もあったと報告します。報告を聞いて異常を察知した霍不疑は急遽驊県へ向かうことにするのでした。