「星花双姫(せいかそうき)」11話・12話のあらすじとネタバレ感想。有琴は夜曇に黙って歸墟の補修に向かいました。歸墟に入れない他の者たちは、補修されるのを外で待つしかありません。
そんな中、沈淵界の王が軍隊を率いて現れ、天帝に宣戦布告しました。
11話のネタバレあらすじ:戦争
夜曇は別れも告げずに天界を去った有琴を追い、歸墟へ向かいます。
歸墟の近くではすでに多くの人が待機していました。天界からは有琴をはじめとする王族や上級仙人が、獣界からは獣王が配下を連れてきています。
天帝は獣王に、「有琴が完全体を会得したゆえ 補修に成功すれば歸墟は永久に封印される」と話して安心させました。ただ、補修はできても命はどうなるか分からないため、天后は有琴の身を案じずにはいられません。
有琴は歸墟を補修して四界を救うのは自分の使命ゆえ、たとえ命を落としても後悔はないと言い、歸墟のほうへと歩いて行きました。そこへ夜曇が到着しますが、有琴は言葉も交わさず歸墟の中へ飛び込んでしまいます。
歸墟に入れない他の者たちは、補修されるのを外で待つしかありません。そんな中、人間界の皇帝(双子姉妹の父親)が到着しました。夜曇は入れ替わりがバレてはまずいと思い、物陰に隠れます。
少しすると、沈淵界の王が軍隊を率いて現れ、天帝に宣戦布告しました。沈淵王は天界が歸墟の修復に気を取られている今が天界を滅ぼすチャンスだと踏んだのです。
今にも戦争になりそうな中、獣王は人間界の皇帝に「我々は弱い。天界と沈淵界が戦争を始めたら、我々の未来は暗いものになる。そなたは双方の義父なのだから間を取り持ったらどうか」とこっそり話しかけます。
人間界の皇帝はしぶしぶ間を取り持とうとしましたが、沈淵王は聞き入れませんでした。獣王は戦に巻き込まれることを恐れ、人間界の皇帝を連れてこの場から退散します。
その頃、沈淵界の王子たちは天界を侵略していました。しかし、有琴が事前に準備していた結界や、有琴の弟である清衡の活躍により、天界が沈淵軍を圧倒します。
劣勢を察した嘲風は撤退しましたが、第一王子と第二王子は逃げ遅れて清衡に捕らえられます。
一方、歸墟の外では沈淵軍が勝利を収めました。そこへ清衡が駆けつけ、先ほど捕らえた第一王子と第二王子を人質にします。
12話のネタバレあらすじ:もしも第二の人生があるのなら
歸墟の外では天族と沈淵族が睨み合っていましたが、突然、大きな揺れに見舞われました。
有琴の危機を察知した夜曇は歸墟に向かって必死に「死なないで!諦めないで!」と呼びかけます。
その声が届いたのか、死にかけていた有琴の体に力がみなぎり、ついに歸墟を完全封印(補修)することができました。有琴が歸墟を出ると、天界の者たちは皆んな有琴の無事を喜びます。
そんな中、嘲風は、歸墟の補修で力を使い果たした今の有琴なら倒せるに違いないと判断し、攻撃を仕掛けようとしました。ところが、有琴の法力は凄まじく、勝ち目がないことを悟った沈淵界の者たちはこの場から撤退します。
直後、有琴は血を吐いて倒れてしまいました。すぐに天界で治療が施されたものの、有琴は命を落としてしまいます。夜曇はもし彼に第二の人生があるのなら、次は責任から解放されて自由に生きて欲しいと願いました。
その後も悲しむ夜曇のもとに、有琴の側近が“有琴を生き返らせる方法があるかもしれない”と知らせにきます。有琴が修行の際に捨てた感情が修行場に残っており、その感情があれば復活させられるかもしれないというのです。
しかし天帝は、有琴が捨てた感情は「暴力性」や「欲望」といった負の感情であるため、それらを使って復活させればとんでもない怪物が生まれてしまうかもしれないからと、生き返らせることを反対しました。夜曇と清衡が食い下がると、天帝は2人に監禁を命じます。
夜曇は有琴の復活を諦められず脱出を試みます。すると、周囲の人たちがこっそり力を貸してくれました。
監禁状態を脱した夜曇は修行場へ行き、有琴の感情の欠片をいくつか手に取ったものの手放してしまい、それらの欠片は天界以外の三界に散らばりました。
霊璞祖師によれば、散らばった有琴の感情の欠片は3つであり、その欠片はそれぞれ人の姿になっているとのこと。ただし、その欠片(分身)たちに有琴の記憶はないため探すのは困難だと思われました。
そして霊璞祖師は、有琴を生き返らせるには3人の分身を惚れさせる必要があると言います。婚姻によって運命で結ばれた夜曇を、分身全員が愛することで、有琴を復活させる術を使用することが出来るというのです。
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