【尚食~美味なる恋は紫禁城で】21話・22話・23話あらすじネタバレと感想。皇后の開く宴のために姚子衿は姚子衿は輞川図を描き上げましたが、翌朝それが盗まれてしまいます。さらに姚子衿は胡善圍が送り込んだ刺客に命を狙われ危機一髪のところで命を救われました。
21話あらすじネタバレ
皇后が開く宴では、孟紫澐側と胡善囲側が膳で対決することになりました。
しかし、姚子衿が徹夜で書き上げた輞川図が、鍵を閉めて保管していたはずなのに見当たらないのです。
厨房に行くと蘇月華が輞川図を広げ胡善囲たちに見せているという思わぬ光景に目を疑います。
それは間違いなく姚子衿が書いたもので、蘇月華はそれを盗んだのでした。
殷紫萍は、宮中に輞川図はない。どこで手に入れたのかと問い詰めましたが蘇月華は、内廷の絵師が模範したものを借りたと嘘をつきました。
姚子衿は、それが嘘だと分かっていながらもすぐに引き下がります。
殷紫萍は怒りが収まらない様子でしたが、姚子衿は自信があるかのように「1局目の”古”の譜は勝てる」と笑って殷紫萍に言ったのです。
宴の時間が近づくにつれ、皇后の元には次々と妃たちが集まってきました。
蘇月華は、姚子衿が書いた輞川図を忠実に再現し、妃たちの前に置かれた料理をひとつにまとめると輞川図が出来上がるという仕組みにしました。
皇后はその見事さから第1局は胡善囲側の勝利と思っていましたが、ここで郭貴妃が「景色はよく表現されているのに場違いな人物がいる」と指摘します。
実は、姚子衿は輞川図の中にひとりだけ場違いな人物(僧侶)を描いていたのです。
それを見た皇后は鼻で笑って真顔になり席につきました。さらに、これは冷え冷えだから皇后には温かいものがいいという声も上がりました。
そして次に、孟尚食側の料理が運ばれてきます。
料理は24種類もの野菜を使った雲吞ですが、普通の雲吞ではなくそれぞれに秘密が隠されていました。
皇后は、その料理を作った経緯などを姚子衿から聞くと、「よい人材を育てた」と孟尚食に褒めの言葉を向けました。
勝負に負けた蘇月華は、なぜ あなたの勝ちなのか?と姚子衿に問います。
蘇月華は、皇后が鼻で笑ったことが気になっていたようでした。
実は、輞川図の中に姚子衿は場違いな人物をわざと書いていたのです。
「王維は禅を尊び仏教を信仰した でも輞川図には船や旅人はいるけど僧侶はいないのよ。太祖は皇覚寺で出家したけど”坊主”や”僧侶”と呼ばれるのを嫌い口にした者を厳しく処罰したそうよ 時が経ってこれを覚えている者は少ないけど皇后さまは覚えておいでだった」
蘇月華はそれでも自分の負けを認めようとしませんでしたが、姚子衿は「それでも私の勝ち」と初めて対抗心をむき出しにしたのです。
そして、絵の再現には高度な技が必要だけど食材が固くなるのが一番の問題。どんなに見事でも食べられなければ意味がない 料理だと言うことを忘れて技法に気を取られたのだと指摘しました。
一方で、蘇月華は第1局を負けた失態で典膳の地位を剥奪されそうになりましたが、胡善囲から最後のチャンスを貰い第2局目の負けられない勝負に挑みます。
そして第2局は、朱瞻基が陛下に変わり重臣をもてなすため、皇后や賓妃たちには判定の権限がありませんでした。
そんななか、朱瞻基は姚子衿と、姚子衿は朱瞻基と共に過ごした時間をそれぞれ思い出していました。
22話あらすじネタバレ
朱瞻基が主催する宴の席で第2局が行われました。
朱高熾は病み上がりで本調子では無いとのことで、主催は朱瞻基に任されます。
西苑で行われた宴には、朱高熾の弟である趙王 高燧と、朱高熾と郭貴妃との間に生まれた膽埏たちもいました。
膽埏は朱瞻基に懐いているようで、それを見た高燧が朱瞻基を褒めると朱高熾は複雑な顔をします。
様々な膳を前に、朱瞻基は揚げ魚のあんかけを一口食べると姚子衿が作った料理だとすぐに気が付きました。
ほかの料理の手法からも食べなくともそれが姚子衿が作ったものだと気づき、何かとケチをつけると膽埏に厨子に恨みでもあるのかと言われてしまいます。
一方、姚子衿は胡善囲の罠により刺客に襲われ、危機一髪のところで游一帆に助けられました。
そんななか、食事中の膽埏は体中に痒みが出て倒れてしまい、胡善囲は、チャンスとばかりに粥と一緒に食べた鹿角菜が原因だと訴えます。
すると朱高熾は、関わった厨子を全員捕えよと命じ、方典膳と殷紫萍が捕えられてしまいました。
胡善囲は、孟尚食を失脚させ尚食を掌り名誉を取り戻そうとしていためどんなチャンスも逃すまいと必死だったのです。
膽埏は意識不明が続き、宮中が不穏な空気に包まれているなか、姚子衿は思わぬ方法に出てしまいます。
皇后の行く手を遮り、尚食を助けてほしいと直訴したのです。
行く手を遮るのはご法度でしたが、姚子衿は処罰を受ける覚悟でした。
皇后は姚子衿の訴えを聞き、姚子衿は杖刑20回の処罰を受けることになり、知らせを聞いた朱瞻基がやってきます。
23話あらすじネタバレ
殷紫萍と方典膳を救うため姚子衿は杖刑を受けましたが、朱瞻基から手を差し伸べられても頑なな態度を崩そうとしませんでした。
朱瞻基は、刑を受けて意識を失った姚子衿を抱えて治療させると、瞻埏の件を調べることに。
意識を取り戻した姚子衿は皇后に拝謁し、方典膳と殷紫萍の冤罪を訴えると共に瞻埏の件には皇后も巻き込まれると伝えたのです。
理由を聞かれた姚子衿は「厨房に皇后の使いが来ました」と答えると、皇后の顔色が変わりました。
そんな中、郭貴妃は朱高熾に、私を恨む者(皇后)が瞻埏を狙ったのだと遠回しに言っているところに皇后がやってきます。
朱高熾は郭貴妃の言い分を信じたのか、皇后が瞻埏に触れようとすることも許しませんでした。
そこに朱瞻基と胡善祥もやって来て、朱瞻基は盛寅の診察を受けさせるよう説得し、瞻埏の脈を取った胡善祥は毒ではなく風邪による背疽が原因だと伝えたのです。
郭貴妃は「載院判は鹿角菜による毒って言った」と声を荒げて受け入れませんでしたが、朱瞻基が胡善祥に「確かか?」と尋ねると胡善祥は頷きました。
命に係わる背疽を載院判が誤診するわけがない、何者かが偽らせたと考えた朱瞻基は、載院判を捕えて尋問するよう命じ、瞻埏を東宮で預かることにしたのです。
郭貴妃は、自らの子を犠牲にしてまで載院判に偽らせ皇后を陥れようとしたようでしたが、盛寅の治療のおかげで瞻埏は回復しました。
殷紫萍と方典膳が司膳司に戻ってきた後、姚子衿が典膳に昇格し殷紫萍が掌膳になりました。
その一方で、胡善囲は瞻埏の件で皇后を巻き込んだことで後ろ盾を失って失脚し、聞典膳は上林苑へ追放となったため、尚食局は孟尚食ひとりで治めることになります。
孟尚食から、気落ちして食欲のない瞻埏の食欲を回復するような膳を作るよう命を受けたと報告があり、それぞれが取り掛かりますが誰も蘇月華の手伝いをしないどころか無視するように。
瞻埏への膳にはまず蘇月華の料理が並べられましたが、瞻埏はどれにも手を付けませんでした。
21~23話の感想
姚子衿が輞川図に僧侶を遊びのつもりで書いたのかもしれませんが、これが功を奏したという感じでしょうか。
蘇月華がそこまで堕ちてしまったのは姚子衿への嫉妬なのか、それとも師匠を失ったことによる復讐なのか…。
ついに胡善圍は堂々と姚子衿の命を狙ってきました。ただ、侍従の靴に泥が付いていたことや、引っ掛けみたいなことを言っていたのですぐに変だと察したのでしょう。
そして今回もまた朱高熾にイラッとさせられました。誰かの話に耳を傾ける余裕のない者が皇帝でいることは国や民にとっても不安要素しかありません。
しかも、自分が皇帝だというプライドが高すぎるし周りが見えていないので、今後もまだまだこういったことが起きるはず。