「尚食(しょうしょく)~観微なる恋は紫禁城で」27話・28話・29話ネタバレあらすじ。孟尚食と胡善圍が上元節で料理勝負を行いましたが、上元節に刺客が送り込まれ宴の席はめちゃくちゃになってしまいます。さらに、今回は姚子衿と唯一帆の出会いが語られます。
27話:料理対決
姚子衿は、手の痛みを堪えながら上元節の宴の料理を作っていました。孟尚食と胡善圍との戦いが繰り広げられる中、胡善圍が出した料理を見た孟尚食は朱高熾に「禁止されている料理法を使った」と訴えます。
実は、殷紫萍は料理を作っている最中に胡善圍と蘇月華の姿が見えなくなっていることに気づき、孟尚食に知らせていたのです。不審に思った孟尚食は殷紫萍に調べるよう指示しました。
殷紫萍は、胡善圍たちの後をつけて近くに鉄の檻に入れられた生きたガチョウと椒酒があったと知らせます。
宴の席には孟尚食と胡善圍の鵞鳥料理が出されると、朱高熾は胡善圍の料理を気に入った様子でどうやって作ったのかと胡善圍に尋ねました。するとそこで孟尚食が朱高熾に申し出ます。
「胡善圍が出したのは伝説の火炙鵝です。」
すると朱高熾の顔色が変わりました。
火炙鵝は、生きた鵞鳥を鉄の檻に閉じ込めて火であぶり、熱がった鵞鳥は椒酒を飲むため酒が肉にしみこんで柔らかくなると言うものです。
しかし、あまりにも残酷なので禁令となっている料理法だったのです。朱高熾は怒り、皇后は天の恵みを頂くのになぜそんな残酷な方法を使ったのかと問いました。
すると胡善圍は、禁令ではなく自分が編み出した方法で作ったと説明します。胡善圍が編み出したのは、火を使わずにもみ殻の灰で熱を通す「無火焼鵝」という料理法だったのです。
この説明に孟尚食は誤解していたと跪きましたが朱高熾の怒りは収まらず、それ以来 孟尚食が届けた料理を拒否するようになってしまいました。
見かねた姚子衿は、自分が料理を届けると提案し孟尚食はそれを受け入れます。姚子衿が届けたところで朱高熾の機嫌が直る保証はありませんでしたが、今は姚子衿に託すしかありませんでした。
姚子衿は、運んだ料理の背景や効能をひとつひとつ伝えていると、皇后が助け舟を出します。姚子衿の話のおかげで場が少しだけ和やかになると、朱高熾は孟尚食側の料理に手を付けました。よほど美味しかったのか、朱高熾は抱えて食べていました。
そしていよいよ次は御前での料理です。孟尚食側は姚子衿と孟尚食、胡善圍側は胡善圍と蘇月華で料理を作ります。2組は御前の料理対決に向けて着々と準備を進めました。
28話:刺客
姚子衿たちが薬膳で魚や肉を茹でる料理に対し、胡善圍たちは豚に調味料をかけながら焼く炮豚という料理で、肉好きな朱高熾の食をそそります。
さらに、胡善圍は焼けた豚の皮に麒麟が浮かび上がる仕掛けをしていたのです。これに朱高熾はご満悦な様子で炮豚の近くにまでやってきました。しかし、蘇月華が調味料をかけた途端に火が燃え上がり朱高熾の着物に火が燃え移ったのです。
この失態により胡善圍は失脚が確定しました。
その瞬間、舞台の踊り子たちが攻撃してきました。上元節に刺客が入り込んでいたのです。
游一帆は朱高熾を守って大怪我を負い、朱瞻基もまた左わき腹に怪我を負ってしまいます。朱瞻基は傷を負ったことを隠し、成寅に診てもらうと皮膚の傷とは言え傷が深いため食べ物にも用心しなければならないと注意を受けました。
そこに夕食の膳が届きます。成寅が料理を確認すると、入っていたのは白粥と補血効果のある桃酥、そして薄味の小皿料理だけでした。朱瞻基は料理を作ったのが姚子衿だとすぐに気づきます。
そんななか胡善圍からの伝言を受け取った姚子衿は、膳を持って胡善圍の部屋を訪ねました。胡善圍は穏やかな顔をしながら姚子衿の料理を食べ、改めて負けを認めます。
そして、胡家を守るため胡善圍が悪に手を染めるきっかけも伝え、「悔しければ私を殺しなさい」とナイフを渡しましたが、姚子衿はそのナイフをそっとテーブルに戻し部屋を出て行きました。
その直後、胡善祥が死んでいる胡善圍を見つけます。その一方で、蘇月華が手に付いた血を洗い流しているところに孟尚食がやってきました。
孟尚食は、蘇月華が炮豚の調味料に手を加え火が上がるように細工していたことに気づいていたのです。蘇月華は、母に無視されるのは構わないけど母が傷つけられるのは嫌だと胸の内を明かしました。
さらに、胡善圍が王遥清を殺したことや胡善圍がナイフを握らせて刺すよう仕向けたことなどを話すと、孟尚食は蘇月華を抱きしめました。
29話:姚子衿と游一帆の出会い
游一帆は、刺客から朱高熾を守ったことが評価され「免死金牌」を授けられ、さらに養生するようにと陛下からの膳も届けられましたが游一帆は嬉しくなさそうでした。
游一帆は膳を届けた蘇月華に「これに沿って陛下の膳を用意しろ」と蘇月華にメモを渡します。膳の品書きには「朝餉は大蒜と酢の汁物に・・・」など、細かい指示が書いてありました。蘇月華はメモを受け取ると、游一帆の服に血が滲み出ているのに気づき手当します。
「幼い頃、看病してくれる人を待ち続けたけど現れなかった」
そんな話をすると游一帆は、「幸運だな、私には現れた」と壁に書かれた窓枠のような絵に目をやり、昔のことを思い出します。
「部屋には女子がいた。罪を犯して幽閉されていたが何の罪かはわからなかった。幽閉されながら他人を助ける女に興味が湧いた。それで物乞いに扮して見張ることにしたのだ」
游一帆は、馬鹿な女だと思いながらも自由にしてやりたかったと当時のことを話します。そしてある雨の日、游一帆がその女子の部屋に行きましたが、女子は馬車に乗ってどこかに行ってしまったのです。
游一帆はその馬車が走り去るのをただ見つめるしかありませんでした。その女子こそが姚子衿だったのです。
一方で、先日梅小淵と姚子衿が話しているのを見かけた朱瞻基は、心の中が嫉妬に湧いていました。改めて梅小淵を膳の席を設けたものの、姚子衿が楽しそうに膳の話をしているのを見た朱瞻基は、姚子衿が梅小淵を好きだろうと勝手に思い込んでしまったようでした。
そして梅小淵が帰ろうとした時、殷紫萍とばったり出くわしてしまいます。殷紫萍は背中を向けて逃げようとしましたが梅小淵に引き留められてしまいました。
殷紫萍が宮務めをしていることを姚子衿から聞いていた梅小淵は、かつて殷紫萍が酒場で働いていた時の報酬を渡してくれたのです。
後日、刺客と通じていたものが分かったため、朱瞻基は朱高熾に南京息を命じられました。それを陳蕪に話していたところに姚子衿が膳をもってやってきます。
朱瞻基は、梅小淵がどんな人物かを話し、姚子衿に「皇宮から出すから梅小淵と一緒になって幸せに暮らせ」と言いました。しかし、姚子衿は「その人は私の愛する人ではありません」ときっぱり答えたのです。
本ページの情報は2023年11月時点のものです。最新の配信状況は公式ページまたは各動画配信サービスにてご確認ください。