「尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で」30話・31話・32話ネタバレあらすじ。本当は皇太子妃になるはずだった姚子衿でしたが、ここでついに皇太子賓として嫁ぐことになりました。なかば強制とは言え、愛する2人が一緒になれたことに嬉しい思いと不安な思いが入り混じります。
30話:典膳から司膳へ
朱瞻基と朱高熾の親子関係が修復に向かっていたその時、朱高熾は朱瞻基の脇腹から出血しているのに気づきました。朱高熾が、成寅と皇后を連れて見舞いに向かうと、中から姚子衿と朱瞻基の話声が聞こえます。
姚子衿は、朱高熾の功績が構成に残るものだと褒めたたえましたが、たったひとつ。朱高熾が即位した際に恩恵が与えられた者がいる中で、光が当たらない者もいるという欠点を指摘しました。
これを聞いた朱高熾は、このように進言してくる者は数少なく、皆が口をつぐむようであれば良くないこと。女官が皇帝に対して本音言ったことは評価できるとして、姚子衿を典膳から司膳に昇格させたのです。
司膳司の仲間たちは姚子衿の昇格を喜んでいましたが、蘇月華だけは浮かない顔をしていました、そんな中、姚子衿は皇后に呼び出されます。
向かった先では、怪我をした手のことを含めた司薬による健康診断のようなものが行われました。皇后の女官に「おめでとう」という言葉を言われ、姚子衿は何のことか分からず戸惑います。
そこに”支度”が運ばれたのを見て察した姚子衿が逃げようとすると、ドアの向こうに彭城伯夫人の姿が……。彭城伯夫人は、姚子衿を皇太子賓にするための準備を整えようとしていたのです。
「阿狸……」
姚子衿は隙を見て抜け出し行雲草舎に隠れていました。彭城伯夫人たちが探しているなか、朱高熾との拝謁を終えた朱瞻基が帰ってきました。
姚子衿が彭城伯夫人から逃げていることを知った朱瞻基は、猫で誤魔化して行雲草舎から彭城伯夫人を引き離し、姚子衿に彭城伯夫人を避けている理由を聞いたのです。姚子衿は、1日中彭城伯夫人に追い回されていたから隠れたと話しただけで、詳しい事は話しませんでした。
翌日、朱高熾は食事の最中に体調を崩します。医師は膳に問題なく、恐らく昔の病がぶり返したのだろうと診断しました。しかし、胡善祥は問題は毒とは限らず組み合わせによって体を害することもあるから調べる必要があると提言したのです。
胡善祥は朱高熾が食べた料理の中で姚子衿が作った八珍糕に目を付け、胡善祥は使用した材料から薬材の摂りすぎを指摘しました。すると孟尚食が、薬膳は太医院から出された処方に従い司薬司のもを使用し、薬剤も量もすべて記録しているから誤りはないと断言します。
しかし胡善祥は、厨師が生半可な知恵で薬膳を作ったと非難し、さらに八珍糕を作った者は媚を売ろうと陛下の体を軽んじたのだと言ったのです。
31話:嫁入り
胡善祥の追及に対し、姚子衿は真っ向から反論しました。姚子衿は、問題視されている党参を使用する際は蒸し焼きにしてから粉にし、用いる水に大根の汁を加えてると説明したのです。
大根の汁には熱を冷まして毒を消し気を落ち着ける効果があり、補薬の効果を和らげ食欲を増進させるため、陛下の体には無害だと伝えました。
そこに朱瞻基と朱高熾が入ってきました。朱高熾が姚子衿に、なぜ真実を言わないのかと尋ねます。
これに姚子衿は、「八珍糕は陛下の体にいい品です。しかし、陛下は人参や鹿茸こそ効くと考えているから待医たちは逆らえず大量の処方を行っています。私が報告すれば混乱を招きますし、過ちがあれが多くの待医や女医が巻き込まれます。そこで人参や鹿茸で気を補いながら大根で気を整え、障りを防ぎました。」と説明したのです。
朱高熾は姚子衿が人の心を深く考えて丸く収めようとする姿勢に感銘し「ただの司膳にしておくのはもったいない」と発言しました。そこで皇后が朱高熾に「皇太子賓に封じてはいかがでしょう」と進言すると朱高熾は喜び、吉日を選んで冊封するよう命じたのです。
*皇太子賓は皇太子妃の次に位が高い
一方で、蘇月華は游一帆から漢王が謀反を企てていること、自分もそれに巻き込まれていることを知り動揺します。しかし、游一帆が若いながらも高位に就いているのに、それ以上何を望んでいるかが分かりませんでした。すると游一帆は「あの朱瞻基には我慢ならない」と恨みを口にしたのです。
朱瞻基は、父の病状が悪くなるばかりであることを心配し、翌日診察に行って欲しいと成寅に伝えましたが成寅は渋りました。理由は「自分が言っても役に立たない」とのこと。
実は成寅は、朱高熾の相から長寿は出来ないと思っていたのです。しかしそう思っていたのは、成寅だけではありませんでした。孟尚食は、郭貴妃にも「その時のために備える必要がある」と忠告していたのです。
そして姚子衿の嫁入りの日。姚子衿は陛下と皇后、そして皇太子妃である胡善祥に拝謁を済ませました。そして夜になり、宮で朱瞻基が来るのを待っていましたが朱瞻基は、剣の修練で古傷を痛めたのを理由に尋ねて来なかったのです。
それは姚子衿は分かっていました。朱高熾の病を気にしている今、妃賓を娶る心境ではないだろうと察し、すでに寝支度を済ませていたのです。
しかし、すでに世が寝静まった夜中。朱瞻基は西暖閣を訪れ姚子衿の寝顔を見て笑顔を浮かべていたのです。*西暖閣は姚子衿の住まい
32話:変化の兆し
その日は、妃賓たちが皇太子賓である姚子衿に挨拶に来るはずでしたが、姚子衿は誰も来ないと分かっていました。来ていた殷紫萍は失礼だと怒りましたが、姚子衿は楽しそうです。
その頃、妃賓たちは皇太子妃のところで会食を行っていました。妃賓たちは、朱瞻基と姚子衿が初夜を送らなかったため、姚子衿が冷遇されていると思い込んでいたのです。
すると皇太子妃は、朱瞻基は傷が癒えていないから西暖閣を訪ねないだけだと言い、挨拶に行くよう妃賓たちに注意しました。
会食を終え、西暖閣の近くを通りかかった妃賓たちは、朱瞻基からの恩賞が姚子衿に届けられているのを見て冷遇されていないことを知ります。
一方で、恩賞のお礼がなかったことを不満に思った朱瞻基が西暖閣に向かいました。実は恩賞が届いた時は姚子衿は沐浴中でお礼が伝えられなかったのです。
朱瞻基は沐浴中で焦る姚子衿にくすっとしながら、「今夜はここで寝る」と嬉しそうにいいましたが、姚子衿は朱瞻基の傷のことを心配し柔らかく断ります。朱瞻基も姚子衿の想いを受け取りました。
そして、出て行ったと思わせて姚子衿が振り向いた時にそっとキスをしたのです。
坤寧宮。皇后に「郭貴妃が乾清宮の前で3日間跪き陛下も折れた(許した)」との知らせが入りました。さらに、朱高熾の病を理由に見送る予定だった皇后の誕辰宴を、郭貴妃が取り仕切ると聞いた皇后は”何か企んでるのだろう”と鼻で笑います。
そんななか、姚子衿の元へ妃賓たちが集まるようになり楽しい時間を過ごしていましたが、呉妙賢だけは姚子衿を敵対視していました。
また、游一帆の元には南京から急報が届き、すぐに朱高熾に知らせられます。
洪煕元年4月、南京で頻発した地震に対処するため朱瞻基は南京に向かい、紫禁城では郭貴妃が陛下の無事を祈っていました。
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