「尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で」姚子衿が話さなくなったのを人々は騙されたことを怒っていると思い込みます。殷紫萍はお詫びの気持ちを込めて毎食手の込んだ料理を運びますが、姚子衿は話をしようとしません。朱瞻基も激怒し……。
39話:閉じられた貝
姚子衿が話さなくなったのを周囲の人々は騙されたことを怒っていると思い込みます。殷紫萍はお詫びの気持ちを込めて毎食手の込んだ料理を運びますが、姚子衿は話をしようとしませんでした。朱瞻基は激怒し、他の妃賓たちもあの手この手で姚子衿の気を引こうとしますが効果はありません。そんな中、内侍の陳蕪が朱瞻基に、姚子衿はかつて幽閉されていたことがあるらしいと報告するのでした。
ある日、皇太后は姚子衿を呼び出し、次のように言いました。”朱瞻基をそばで支えられるそなたのような女子をずっと探していた、恨みや憎しみがあるなら朱瞻基にではなくすべて私にぶつけなさい”
その後、朱瞻基に運ばれた料理の中に、口の閉じられた貝の入った皿がありました。それは姚子衿が殷紫萍に頼んで紛れ込ませたものでした。貝を見て事態を察した朱瞻基は姚子衿のところへ駆けつけ「話せないのか?」と尋ねます。
40話:皇后の膳
侍医の診察の結果、姚子衿は気持ちが沈み気血の均衡が崩れていると診断されます。朱瞻基は勘違いしていたことを謝罪し、姚子衿を抱きしめるのでした。
姚子衿は殷紫萍にも筆談で口がきけなくなったことを”心配させると思い黙っていた”と説明します。そしてずっと皇太后に対する恐怖があったが、話してみたら思っていたほど恐ろしくないとわかって心の中のわだかまりが消えたと付け加えました。
話せるようになった姚子衿は孟尚宮に、皇后の病の件で蘇月華を処分すべきだと言います。先日、「孫貴妃が殷紫萍と組んで皇后を害した」と証言した掌膳が本当は蘇月華の仕業だと自白していたのです。しかし、孟尚宮は責任をとると言って自分の手の指を小刀で傷つけ、尚宮の職を辞すと言いました。
その後、蘇月華が皇后に作った膳が手つかずのまま戻されることが続きました。殷紫萍は「手伝えることがあれば言って」と言いますが、蘇月華は拒むのでした。
41話:本物の農家の味
姚子衿は皇太后との食事の席で、本来宮廷の買い付けは民間より10文高くすることになっているが帳簿を調べたら民間の100倍の価格で買ったことになっていると報告しました。それは宦官たちが利を得ているからではないかというのです。実はこの時、姚子衿はそばにいた朱瞻基の内侍の袁琦にわざと聞こえるように話していました……。
その後、朱瞻基は皇太后や妃賓たちとともに陵墓に参拝に行くことになります。途中立ち寄った農家で”本物の農家の味”として出された料理を食べて違和感を感じた姚子衿は袁琦に問いました。すると袁琦は、この料理は実は宮中の厨役に作らせたものだと白状するのでした。
一行が料理を食べずに出発しようとした時、游一帆が朱瞻基に幼弟の朱瞻埏が見当たらないと報告します。朱瞻基は他の者たちを先に行かせ、わずかな兵だけを連れて密かに朱瞻埏を捜しに行くことにしました。
その中になんと兵に扮した姚子衿が紛れていたのです。一行は朱瞻埏が地元の子供たちと山奥の川で遊んでいるところを無事に保護しました。朱瞻基は幼い朱瞻埏が1人で抜け出せるはずはないと考え、この件の首謀者を問いただします。すると朱瞻埏は姚子衿を指さしたのです。
姚子衿は動じずに朱瞻基に山奥にたくさんの人が群れているのを指し示しました。朱瞻基が調べさせるとそれは干ばつやイナゴの被害で収穫ができずに逃げてきた民とのことでした。
朱瞻基は自分が行く先々で安楽に暮らしている民としか会わないのは、流民たちがこんなところに押しやられていたからだと知ります。そして朱瞻基は姚子衿が朱瞻埏を利用して自分にこの事実を知らせたかったのだと悟りました。
姚子衿は殷紫萍に先ほどの農家で、朱瞻基と朱瞻埏のための膳を用意させていました。朱瞻基たちが農家に戻ると、朱瞻基を心配した皇后も引き返してきます。皇后は自分が連れてきた蘇月華にも食事を出させると言いました。
ところが朱瞻基と朱瞻埏が気に入ったのは殷紫萍の料理で、ずっと食欲のなかった皇后さえ殷紫萍の料理は食べることができたのです。殷紫萍の料理に関する話も興味深く、皇后は殷紫萍を自分の配膳係にしたいと言い出します。
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