「サイロ」シーズン2第2話ネタバレ
反乱の兆し
機械部のジュリエットは「外に出たい」と言っていないにも関わらず、外の世界に出されてしまいます。彼女が清掃を行う様子をカフェテラスで住民たちが見守っていましたが、ジュリエットは清掃を行いませんでした。それどころか、今まで誰も超えたことがない丘を越え、人々の間で衝撃が走っていました。
市長のバーナードはジュリエットのカメラを通して外の世界を見て、他のサイロが崩壊している様子に驚きを隠せません。
慌てて”秩序の本”を開くと、「清掃が失敗した場合、戦争に備えよ」と書かれていました。そこに警報音が鳴り響きます。それはジュリエットが清掃を放棄したことによるものでした。
シムズは万が一に備え襲撃隊の準備を整え、バーナードは保安官をシムズの管理下に置くよう指示。人々の中には反乱の時期が来たと言っている者もいるとのことで、バーナードは反乱が起きる前に事態を収めようとしました。
一方で、下層階ではジュリエットが丘を越えた件で「丘を越えた=安全を意味する」と考え、「真実が知りたい」「外に出たい」と口にする人も出ていました。
その頃、保安官はシムズの管理下に置かれたことに不満を感じながらも、ジュリエットが「外に出たい」と言ったか言わないかの証言を求めます。
シムズは「彼女は違法な遺物を持っていたため解決しようとしたが、バーナードが彼女を追求した。その時、ジュリエットが外に出たいと言って襲撃隊を交わして逃げた。そして最終的に捕らえた」と証言したのです。
しかし、保安官はなぜ「外に出たい」と言っただけなのに逃げたのか疑問に思い尋ねると、シムズは「気が変わったんだろう」と言います。保安官は本当にジュリエットが外に出たいと言ったのかに疑いを持つようになりました。
また、シャーリーはウォーカーに、ジュリエットに渡したメモに書かれた「資材部は信用できる」はどんな意味かを尋ねていました。ウォーカーは何についてのことかを言いませんでしたが、シャーリーはそれがテープのことだと気づきます。
テープは、清掃の際に着用するスーツの袖口などに巻くテープのこと。決められた量の酸素しかないため、通常は丘の手前の木の下で窒息死してしまいます。
自由と真実
下層階では反乱を指示する動きが強くなり、仲間の間でも意見が対立し、上層階ではバーナードがメドウズに助言を求めていました。バーナードは清掃に失敗した時のことは秩序の本に書かれているものの、対象が姿を消した時の対処法が書かれていないため、どうしていいか分からなかったのです。
メドウズは「力になれない」と断りましたが、かつてメドウズはバーナードの”見習い”だったことや緊急事態であることから、”外に出る”ことを条件に協力すると約束したのです。
また、司法部の命令でウォーカーとマクレーンが収監されました。その話は下層階に伝わり、原因はジュリエットに使った耐熱テープが、IT部のテープを機械部の物と入れ替えたのがバレたのだと考えます。
おそらく、司法部はテープが不良品と知っていた。ウォーカーに聞けばそれが証拠になるのだろうと思ったのです。でも実は、ジュリエットはマクレーンにテープの交換を懇願していました。ジュリエットもテープが不良品だと知っていたのでしょう。
マクレーンは自分に責任があると言いますが、ウォーカーは2人とも無言を貫き彼らの推理を否定すればいいと助言したのです。
その後、市長は演説しメドウズの協力もあって市民を落ち着かせることができ、とりあえず反乱は抑えられ……た。はずでした。
しかし、バーナードは抑えられているのは1~2日だけと考えており、下層階でも熱は収まっていません。さらに、ウォーカーとマクレーンは「視聴がジュリエットの件は話した」という理由で何事もなく保釈されたのです。
また、シムズはバーナードに見習いを申し出ますが、今の任務を遂行してくれと命じられるだけど、見習いへの反応が薄いことを気になっていました。家に戻り妻と話し合っている中で、バーナードはひとりではなくメドウズに相談しているのではないかと疑いを持つようになったのです。
実際、バーナードはメドウズに見習いを頼みました。これは見習いになりたいシムズにとって、メドウズは邪魔者ということです。
一方で、下層階では反乱への準備を着々と進めていました。機械部のリーダーのノックスは、かつてジュリエットの見習いだったクーパーに動向を探るよう指示しましたが、ノックスは逆にシャーリーに仲間入りを切望したのです。
サイロ内には「JL(ジュリエットは生きている)」という落書きも増え、自由と真実を求める声が次第に大きくなっていました。
メドウズも、バーナードが前進するために協力すると約束し、その代わりとして「良質なテープを確保してほしい。ジュリエットと同じように自由が欲しい。”外に出たい”」と明確にしたのです。
「サイロ」シーズン2第1話・2話の感想
ジュリエットが丘を越えたので、仲間たちは彼女は生きていると確信しているようです。これが反乱の引き金となったわけですが、かつて清掃に出された人たちは不良品のテープを使用されたため、丘の手前にある木の下で息絶えていました。
テープはわざと不良品を使用しているようで、外に出たいという願望を打ち砕くためにわざと用意されているようです。これは上層部の人間は知っていました。
秩序を守るためのこととはいえ、なぜスクリーンで外の世界の現実を見せないのかが不思議なところ。彼らが見せられているのは、丘の前まででその先は見ることが出来ません。だからこそ、希望を持ってしまうのではないかと。
今回、ジュリエットも自由になって初めて見た世界です。彼女もまた、緑に囲まれた美しい世界を思い描いていましたが、実際は違いました。その現実を目にすればきっと自由を求めた反乱は起きないような気がします。
そしてシムズが何やら怪しい感じです。妻は、見習いはあなたしかいないと夫をゴリ押ししていますが、バーナードにとってシムズは色々な面で使える人間であっても、相談する相手とは考えていないように思えます。
確かに、シムズの考え方は暴力的、独裁的という危険な匂いがプンプンするので、彼が見習いになれば住民からもっと反感が出るはず。そうなれば崩壊は免れないのではないかと。
さらに、ジュリットがいるサイロの男が閉じこもっている部屋のドアとバーナードがいたロックが掛かる部屋のドアは同じもの。サイロごとにあるのでしょうが、なぜ男がそこに立てこもっているのか。そこに何があるのかは気になるところです。
【サイロ】あらすじと解説。有毒物質蔓延により荒廃した世界 謎の巨大サイロに隠された真実とは!?