メドウズの死と罠
シムズは妻から、当時同じ司法部だったメドウズのことを聞いていました。「メドウズは今は酒浸りだけど、当時は頭がキレることで有名だった。でも、詳しくは知らされてないけど何かがあったの。」そこでシムズは、やりすぎかも知れないけどと前置きし、「裁判官を弾劾出来る根拠は3つ」。
不正があったとき、執行不能なとき、サイロに危険が及ぶとき。
シムズは弾劾するにも署名を集める時間がないと話すと、妻は弾劾は反乱を起こしかねないと反対したものの「弾劾の恐れがあるとバーナードに伝えるだけでいい」と提案しました。
もし、弾劾の噂があるとすればバーナードは保守のためにメドウズを見切り、シムズに頼るはずだと考えたのです。
メドウズはルーカス・カイルと面会し地球の自転について話をしたのち、自らの非を認めたとして鉱山における刑期を5年に短縮しました。ルーカスが連れて行かれた直後、メドウズは外が騒がしいことに気づき窓からのぞき、階段に掲げられた垂れ幕に「メドウズを弾劾せよ」と書かれているのを見て唖然としました。
機械部の面々が休憩していると、保安官の指示により警護として2人やってきます。機械部の人間が上層階に行くことはとても危険で、彼らを守るためにやって来たようです。2人は、肩入れしていると思われたくないとの理由で、ついてくるのは司法部の数階下まででした。
バーナードは、メドウズの弾劾を求める垂れ幕が出たことを手紙で知らされました。すぐにメドウズがやって来て、垂れ幕はバーナードの仕業かと問い詰めます。バーナードは否定しますが、「人々は怯えている。機械部がエアロックに近づけがさらに恐怖は増す」と答えます。
これについてメドウズは、「頑丈なスーツを作り探索のために数名を外に出したい」という機械部の要求は「委員会を通す」で許可するつもりはなかったと話します。
バーナードは、弾劾の話が出たことは申し訳ないと思ってると謝り、完成したスーツの試着を兼ね夕食に誘いました。機械部が到着するのは早くても9時なので、バーナードは食事を7時に約束しました。
なぜ機械部の到着前なのか。理由はこの後判明します。
一方で、保安官と副保安官は遺体安置所を訪れ、クーパーの遺体を司法部が持ち去ったことを知り不信感を抱いていました。前日には火炎瓶の男とクーパーの遺体もあったはずなのを副保安官が確認していましたが、なぜか当日になって火炎瓶の男の遺体が消え、クーパーの遺体も持ち去られたと担当者がいうのです。
保安官は消えた男の遺体の特徴を聞き、男がパトリック・ケネディと言う名で以前、司法部に連行された男であることを突き止めました。さらに、男は死んだとされていましたが、生きている可能性があると気づいたのです。
メドウズは7時にバーナードの部屋にやってきて、2人は食事を楽しみました。そして、メドウズがスーツの試着を…と言ったところで体の異変に気づきます。
バーナードは食事に毒を盛っていたのです。メドウズの命は残り1時間もありませんでした。なぜ?と涙で問いかけるメドウズに、バーナードはサイロの団結のため秩序の書に従ったと話します。
メドウズは、ジュリエットが持っていたハードドライブについて尋ねると、バーナードは破壊したと言います。「140年前のIT部長だったサルバドール・クインと関係している。手紙の一部が暗号だったの。」と、メドウズは解読したようで、それ以上バーナードには「言えない」と伝え息を引き取りました。
機械部が司法部の近くに到着する頃には、住民たちが集まりノックスたちに下層階に戻れと脅迫します。するとノックスの合図でマクレーンが赤い玉を階段から落としたのです。赤い玉が下層階に落ちた5秒後、機械部は発電機を止めました。
実は、このようなことが起こるのを予想してのことで、赤い玉は発電機を止める、緑の玉で起動するという合図だったのです。
「裁判官に会うまで電気は消えたままだ」ノックスが言います。
住民たちは暗闇に怯え、そこにバーナードがやってきて「裁判官は体調が悪いようだが電気を戻せば会わせる」と約束し、マクレーンが緑の玉を落として電気を戻しました。
バーナードは2人だけと指定し、ノックスとシャーリーが裁判官室に入って行きました。机の前に立っていたシムズが移動すると、そこには胸にナイフを突く立てられたメドウズの姿が。
ノックスとシャーリーは罠にはめられたと気づき、急いで部屋を後にします。しかし、慌てて逃げると襲撃隊と群衆から攻撃を受けるため、何事もなかったように歩きマクレーンとウォーカーと合流したらがむしゃらに走ることに。
ノックスたちが逃げ始めると、シムズが群衆に向かって演説を始めます。メドウズを称えつつ「機械部の連中が裁判官を殺した!みんなで捕まえるんだ!」
怒った群衆は、ノックスたちを捕まえるため階段を駆け下りていきました。