サイロ17号:異変と豹変
そんな話をしている途中、ジュリエットはふらつきを起こします。体調がすぐれないようで、その場に座り込んでしまいました。空腹かと思ったソロは食事を摂りに戻ります。再び、ジュリエットは立ち上がりヘルメットを探していると、ある部屋でIT部から全スタッフに向けられた書類を見つけます。
書類には「ヘルメットを借りた者は返却せよ」と書かれていました。これは、ヘルメットを盗んだ者に対して返却するよう求めたチラシのようです。
ジュリエットはさらに職員名簿も見つけます。名簿には「トリナ・サミュエル通称タイニー。」と書かれていました。
別の部屋で、盗まれたヘルメットを探していると”ソロ&タイニー”と書かれた絵が飾られた写真立てを見つけました。その絵に描かれているソロは、ジュリエットが知っているソロではなく別人でした。
そこに食事を持ってソロがやってきました。ジュリエットは「スーツ室から盗まれたヘルメットを探してて従業員の部屋に来てみたの。トリナ・サミュエル。ソロの恋人だった人」というと、ソロは「彼女の名前を聞いたのは久しぶりだ。正直、彼女のことは思い出したくない」と答えたのです。
そして、ジュリエットはさきほどの絵を見せて「彼女はトリナよね。でも男性はあなたじゃない。コール・マイヤーズ。彼はIT部見習い……」と言いかけたところで、ソロは豹変し「IT部の見習いは僕だ!デタラメを言うな!もう二度と口にするな!」と大声で怒鳴りつけたのです。
ジュリエットはソロの豹変ぶりに驚き「あなたはソロ。ごめんなさい」と震え、気分がすぐれないから横になると別の部屋に移動したのです。ふらつきながら別の部屋に行ったジュリエットは、思いがけず盗まれたヘルメットを見つけました。
しかし、彼女は腕に怪我を負っていて、それが炎症を起こし感染症を起こしてしまったようです。ヘルメットは見つかったものの、彼女はその場に倒れ気を失ってしまったのです。
5話の考察と感想
シムズを裏切り者と思っているのになぜバーナード市長は、彼を裁判官に任命したのでしょう。これは、彼をそのまま失脚させるのは勿体ないというのは名目で、メドウズと同じ運命を辿らせるつもりだと思っています。
バーナード市長は、秩序と協定を守ること、自分の立場を維持するためだけにサイロを思い通りにしているような感じがします。まさに私物化というほどですが、サイロの崩壊はただ知っているというだけではなく何が裏がありそうな気もします。
また、ノックスとシャーリーは逃げ延びましたが、マクレーンは捕まりウォーカーはまだ逃げ回ったままです。彼女は長いこと部屋から出てなかったので、顔を知る者が少ないため今は見つからずにいますが…。
さらに、ケネディが見つかったことでシムズやバーナード市長が隠していることが明るみになりそうです。これこそサイロ崩壊ではなく、バーナードとやシムズが”清掃”に出されるほど大きな秘密でしょう。
すべて彼らが裏で捜査していることなので、ケネディが重要な鍵を握っていることになります。保安官がどこまで彼を守れるか?にかかっていますね。
そしてソロとは一体何者なのか?本物のソロではないとしたら、彼は一体誰?コール・マイヤーズという名前は本当のようですが、ジュリエットがいいかけた「コール・マイヤーズ。彼はIT部見習い……」は、おそらく「IT部見習いではない」と言いたかったのかもしれませんね。
とすれば、ソロはなぜIT部見習いにこだわっているのか?トリナという名前も聞きたくないというくらいですから、もしかしたらトリナと本物のソロに劣等感を感じていたのかもしれませんね。
あ…ジュリエットが言っていた「扉の近くにある死体は他の者と違って古くない」に関係してたら怖いです。まさか、それがトリナと本物のソロなんてことはないと思いますが…。
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